【Go! Go! HAWKS 2014-7】vsバファローズ7回戦(OSAKA CLASSIC第二戦)

Go! Go! HAWKS 2014 (OSAKA CLASSIC第二戦)
ホークスvs バファローズ7回戦

鬱憤のたまる試合展開で、近鉄の勝利を見せつけられた「OSAKA CLASSIC」第一戦だったが、一夜明ければ、そんなことはころっと忘れて、今日も京セラドームへ。

開門前にドーム内のショップを覗いてみる。まあ「復刻」の名目で色んな「南海グッズ」が販売されているけど、正真正銘の「復刻」と言えるものはユニフォームくらい。なんですか?その「復刻クッキー」ってのは?そんなん当時ありまへんがな(笑)。当時、こうした球団グッズの類って皆無に等しく、せいぜい主力選手の色紙かサインボールくらい。年鑑本といえる「ファンブック」だって、優勝の翌年の昭和49年から発売開始。それとて、当時の球界としては早い方。南海に限らず、どこの球団も「グッズ販売」には無関心だった。

昨年の「OSAKA CLASSIC」では、関西地区を中心に「南海復刻グッズ」が良く売れたらしく、今年も色々と販売されているんだろうけど、う~~ん、今年はユニフォーム以外では、どうしても欲しいと思うものはなかったなあ…。

だから、こういうのは、20年に一度くらいがちょうどいいんですョ。アタシはそのくらいのタームでやってもらう方が、「南海ホークスの有難味」が身にしみると思いますね、是非そうして下さいな。お願いしますわな。お金持ちじゃないから、「復刻商法」にもそれくらい間隔があけばお付き合いできるってもんだし。

「南海ファン」は、それでも一系統で今の福岡の球団が南海につながるから、こうして文句タレながらも「復刻」を楽しむことができるけど、オリ球団のファンは複雑だ。

阪急時代からの老ファンは言う。「去年も思ったけど、OSAKA CLASSICって、旧阪急ファンには復刻南海を応援しろと言うような企画やな」と。彼曰く、「在阪パリーグ伝統の一戦ならば、戦前からある“阪急vs南海”に決まってるやろ。南海ファンにしても“近鉄vs南海”を伝統のカードとは思わんやろ? “阪急vs南海”は、この分やと永久に復刻せんな。せやから俺は、南海を応援するねん! オリ球団に向けての阪急時代からのファンの反旗や!」だって。複雑や、この辺は…。

だから来年もやるなら「KANSAI CLASSIC」で「南海vs阪急」で復刻やればええと思うわ。実際、俺、近鉄戦って嫌いやねん。もうそりゃ昭和40年代からこのカードはやたらと試合時間が長い。元々は、近鉄が弱小投手陣をやりくりして、小刻みに投手交代したから長かったんだろうけど。

でで…。この日も長い試合だった。アタシは朝の場所取り行列の時間を含めて、13時間以上は、この球場にいたことになる…。こりゃ、えげつない仕打ちですわ、堪忍して~な、もう…。

IMG_1242.jpgblog

試合前には、南海の藤原満主将のトークショーがあったけど、これも外野席の開門時間に重なり、「場所取り命!」の外野民には参加が無理。まあ、主将の話なら、どっかそこらの飲み屋で聴ける可能性もありそうだから、別にいいけど…。

bbl14051718580011-p2その藤原主将、この日の始球式にも登場。さすが大阪、人気あるね。大きな声援拍手の中、マウンドへ。主将は1番バッター、切り込み隊長のイメージ強いけど、このユニフォームの時代は、7番や8番だったね。1番は島野。福本が100盗塁している蔭で、島野は60盗塁。その福本の100盗塁のうち、恐らく45くらいは野村のおっちゃんが刺せなかった分だと思う(笑)。

アタシにとっては、藤原主将がこのユニフォームを着て、グラウンドにいるというだけで、「今日はエエもん見せてもらいました、ほな、帰りまっさ~!」でもよかったほどでして(笑)。いや~、ホント、似合うなあ。ブレイザーや島野選手、松原投手らは残念ながら亡くなったけど、主将以外にも、桜井選手、カドさん、ジョーンズ、山内新一投手、佐藤のみっちゃん、西岡三四郎投手、エモやん、佐野やん、代走・阪田、相羽選手、片平選手、青野のおっさん、広瀬選手、野村のおっさん、古葉コーチ…。みんながこのユニフォーム着て、グラウンドに並んでる姿、見たいなあ…。繰り返すけど、それこそが僕にとって最高の「南海ホークス」やから。

DSC01632現役時代は、もみ上げがトレードマークでもあった主将だが、かなり温和な表情に。でも、このユニフォームの主将を見ると、熱いモノがこみ上げてくる。

大きな声で「ふじわらぁぁぁ~~!」ってレフトスタンドの片隅から叫んでいた。主将の名をスタンドから叫ぶのは、あの悲しき別れの日、昭和63年10月15日の「近鉄戦」以来かもな…。それを思うともう、鼻の奥がツンツンしてたまらんわ。

それにしても今の球場は、えらいもんですな。遠く外野席にいても、ビジョンの映像を通して、ホームベース付近での催しをドアップで見ることができるんやからなぁ…。でもこういうのが、昔の野球見物の面白みを殺いでしまっている気もするし…。善し悪しやね。

試合については、多くは語りたくは無いけど、これも144試合のひとコマ。秋に日本一になったとき、またこのブログを読み返して、「あんなサヨナラ負けなんか、全然影響なかったねぇ」なんて…、ねぇ、そうあればと願いますわ、マジで。

第7回戦(H・3勝4敗0分)score
勝:比嘉(3勝0敗0S) 負:柳瀬(0勝1敗0S)
本塁打*坂口 2号ソロ(7回)
観衆*29,126人

試合は1回表、我が軍の攻撃で勝負あった。

敵軍先発のディクソンは、明らかに立ち上がり苦しんでいた。先頭中村の二塁打、二番本多が手堅く送って、三番内川には死球で、一死一・三塁の絶好の先制チャンス。が、偉大なる4番打者・李大浩は画に描いたように併殺打を打たされ、終了。2回以降、すっかり立ち直ったディクソンは、5四死球出しながらも、失点は4回の失策がらみで一死満塁のピンチを押し出しの1点に抑えて、後続の鶴岡をしっかり併殺に打ち取り、先発の役目を果たす。1回表の李の併殺打が悔やまれる。

我が軍先発の中田も、ホークス移籍後、初のゼロ点投球で、6回途中から森福にマウンドを譲る。森福は、続く7回に坂口に痛恨の一打を浴び、同点に。これねぇ、回またぎはどうなんだ?とアタシの席の周辺でもそういう声が上がっていた矢先だったのよねぇ…。まあ、それは仕方ない。逆転されていない以上、1-1の同点で投手を責めるのは酷な話。

要するに、打線ですョ、打線。「12球団一の強力打線?はぁ?」だわな、これ。つまりは、1~3番で作ったチャンスを4番がぶっ壊し、5~7番で作ったチャンスを8番がぶっ壊す。アカンやん、これ。いくら投手が頑張って投げても、これでは勝てませぬ。点取ってナンボですぜ、試合は。

まあ、サヨナラ食らった柳瀬も、ちょっと調子落としてるな。これまた心配の種。

試合時間は4時間41分。もうねえ、延長に入ってからは「はぁ、しんど」「もぅ、ええわ」「勝ち負けどうでもええから、早よ帰らせて」「終わってぇなぁ、頼みますわ」ばっかり言ってたね、アタシは。だからね、冒頭で言ったように「近鉄戦は嫌い」ですねん。

???????????????????????????????試合前の打撃練習では、どなたさんもガンガン気持ちよくお打ちなさってるんだが…。

それにしても、今年は京セラドームで勝てない。ここまで4連敗。俺、この球場での観戦はかなり相性が良かったんやけどなあ…。

IMG_1244.jpgblog南海ホークスの球団旗が打ち振られるレフトスタンド。でも、このユニフォームの時代はもっとシンプルでシックなデザインの旗だった。できればあの旗が見たかったなあ…。あれこそ僕らにとっては「強者の象徴」だったもんなあ…。企業名の主張も球団名の主張も何もない。ただ鷹をあしらった緑のデザインがあるのみ。それこそが最大の主張。球団旗の鑑ですな。

応援団では、5~7回は、三三七拍子のテンポを80年代頃の速さにして、選手応援歌もその頃のものを使用。特に「誰それ選手には、誰かれ選手の歌を」という決め事はなかったようで、順番に出したって感じ。でもまあ、去年も拙ブログにしたためたけど、あのころの歌っていうのは、鷹狂近辺に座しながらも、別にしゃかりきに歌っていたわけでもなく、「ああ、こういう歌詞なのね」程度に聞き流していたんだけど、この歳になっても全然忘れてないのだわ。まだ、ボケてないことがわかってこれまた嬉しい(笑)。

一旦首位の座を明け渡した我が軍。「明日は勝とう!ホークス!」って言いたいところだが、なんかアカンかもな、と思わせる、打線の低調さが印象深い「OSAKA CLASSIC」第二戦であった。

(平成26年5月17日 大阪夜間)


1件のコメント

コメントを残す