【風をたずさえて 07・夏 Vol.6】利尻島「名水と森林浴の6時間 その1」*旧ブログ

礼文・利尻の旅もいよいよ最終日。
この日も存分に歩きたいというわけで、午前8時半に宿を出発!

<7月27日>
そういえば。
この日は44回目の誕生日ではないか!
北の島で一人で何やってんだか。。。

健脚自慢どころか、日ごろの運動不足がたたって、足腰に相当疲労がたまっている。本来なら利尻富士征服を果たしたいところだが、無理はせず、子供の遠足程度の「ポン山」征服で済ませておこう。

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民宿の前では「利尻昆布」の天日干し

ポン山頂上までは約2時間、ひたすら森林地帯を歩く。整備された道路もあるが、ここは自然とのふれあいを求め、旧登山道を選ぶ。

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日本最北限の名水「甘露泉水」

道なき道をひたすら歩くと、名水「甘露泉水」。とにかく美味い! 利尻は島内のいたるところに湧き水があり、名水の宝庫。フェリー埠頭にも湧き水があって、旅のおばさんたちが、空のペットボトルに汲んで帰る。

名水で喉を潤し、さらに1時間ほどでポン山頂上。間近に利尻富士を望めるビューポイントなれど、凄まじい強風で立っているのも大変。さっさと引き上げるという軟弱ぶりを発揮。

MINOLTA DIGITAL CAMERA次々と沸き立つ雲は流れては消え行く…。太古より延々と繰り返される光景。ポン山頂上から見た利尻富士。これはこれである種の征服感を感じるが、すさまじい強風にマイッタしちゃう。

いくつかの峠を越えながら再び森林地帯を1時間半近く歩き続ける。

珍しい自然の光景との数々の遭遇。おとぎの国を歩いているかのような気分である。それは素晴らしい誕生日プレゼントでもある。

姫沼に到着。あんパンかじって軽く腹ごしらえして、トレッキング&サイクリングロードをまた1時間半ほど歩き続ける。右手に沖つ白波、うねりの出てきた海原を見て、左手には利尻富士。雄大な風景に見とれてしまう。

一方で、足元に目をやると、礼文とはまた違う植物が。礼文よりも昆虫が多いように思う。

昨晩、疲れを癒した「利尻富士温泉」に到着。利尻を離れる前にもういっぺん温泉につかっておこう。

すっきりした気分で宿に戻り、荷物を引き上げ、フェリー埠頭へ。

4日間にわたった礼文・利尻の旅も終わりを告げようとしている…。

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利尻富士とカモメ

いずれまた来たい所だ。まだまだ歩いていないコースがいっぱい残っている。

ただし。

どうにも国内の旅行は高くつく。同じ日数を香港から中国本土内陸や東南アジアを旅行すれば、間違いなく今回の旅費の半分以下で済んだはずだ。移動、宿泊、食事…。どれをとっても、決して気軽に旅行できるわけではないな、日本は。香港に戻ってあれこれ計算してみて、腰抜かしたわぁ~。「ひょえ~、こないにカネかかったのか…」。愕然。。。

でも。

お金云々ではなく、こういう精神的な余裕というか心のゆとりというか、そんなところで満たされた日々を送りたい、そういう生き方をしていきたいと、あらためて思った旅でした。30歳代の自分には思いつかなかったパターンの旅行でした。44歳…。そういうお年頃なんですかね?

*次のエントリーで利尻のお花
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COMMENT:
AUTHOR: 丸山光三
DATE: 08/06/2007 17:09:00
遅ればせながらお誕生日おめでとうございます。花の名前まだ聞くのを忘れています、とほほ。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 08/07/2007 00:49:48
To マルコおいちゃんさん
ありがとうございます。
旅先でのことで、歩きながら思い出したという次第…。
花の名前、いつでもいいですよ~。




 


1件のコメント

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