＜アイキャッチ画像：史上最強クラス？とか言われる台風「ナンマドル」が接近中。台風自体はまだはるか南の海にあり、近畿への最接近は明後日の夜以降らしい。それでもこの雲行き。まさかホークスの先行きに暗雲立ち込めるってことはないよな？と思っていたら…。（筆者撮影）＞
◤ ホークス VS バファローズ 23回戦 ◢
なんだかんだで優勝マジック9である。そう、あと9勝したら優勝というところまで漕ぎ着けたのである。
開幕ダッシュで8連勝したのはいいが、早々に主軸の栗原が守備中に上林と交錯し、左膝前十字靱帯断裂、左外側半月板損傷でリタイア。穴を埋めるべく奮闘していた上林が試合前の稽古中に右アキレス腱断裂の大けがでリタイア。ドラゴンズからFAでやって来て、勝ちパターン8回のマウンドを任されていた又吉がリスフラン関節損傷、内側楔状骨骨折、舟状骨骨折でリタイア。開幕からトップバッターとして活躍していた三森が左第1指基節骨骨折でリタイア。さらには主力勢がCOVID-19に続々と感染してごっそり抜けてしまう…。そんな「危機の危機の危機」以上の事態ながら、なんとかここまで来た。
ヒロシ監督君、ほんまようやってる。
恐らく、この日から始まるバファローズ3連戦が実質「天王山」であろう。バファローズとの対戦はこれが今季最後。ここまで対戦成績は10勝12敗。特に屋根付き大阪球場では3勝8敗と大きく負け越している。この3連戦で巻き返してシーズン勝ち越しと行きたいところだが、まずは「難攻不落」の山本由伸が立ちふさがる…。
さて、この日の「セレモニアルピッチ」なる、始球式の前の始球式(笑)。に登場したのは、我が青春のスタン・ハンセンである。翌9月18日、日本武道館での全日本プロレス50周年記念大会に三冠ヘビー級選手権試合「王者・諏訪魔－挑戦者・宮原健斗」の特別立会人を務めるため来日中。この日は大阪で「トーク＆撮影サイン会」が行われており、それに合わせての「登板」となった。
あ、小生、めっちゃプロレスファンです(笑)。いや、「だった」としておきましょうか。重量級のレスラーがガツンガツンぶつかるのが好きだったんだが、昨今は大きなレスラーも減り、飛んだり跳ねたりが中心で面白くない…。
べるたそに見守られ、ゆっくりとマウンドに向かう「不沈艦」。背番号は「8000」。なんか無理からですな(笑)。
しかしまあ、長生きするもんだ。ハンセンが屋根付き大阪球場のマウンドに立って、べるたそに見守られながら始球式するのをナマで見る日が来るとはねぇ…。ワンバウンド投球に本人は「やっちゃった～」な表情だったけど、最後には「youth！」の雄たけびを上げてくれた。小生、写真を忘れ叫んでましたよ、テキサスロングホーン突き上げて。《オリックス・バファローズ 公式YouTube》に一部始終がアップされていたので貼っておきます。サムネイル、ちゃんと「ユース」になっていて優秀です。世間では「ウィー――！」って言われているが、正しくは「youth(ユース)！」。これは本人が様々なインタビュー記事で語っている。
さて試合…。
第23回戦(H/10勝13敗0分)
勝：山本(14勝5敗0S) 負：板東(2勝3敗0S) 本塁打：【B】中川圭7号ソロ(1回・板東)
観衆：27,019人
完敗である。まったくチャンスらしいチャンスはなかった。走者ためられへんねんもん。もうねえ、9回表にマウンドに向かう由伸にはバファローズファンの手拍子が凄まじく、場内にも煽りの音曲が鳴り響いて、すごい圧力をかけてくるのよ、こっちに。1回優勝すると、ファンも積極的になるもんやねと、感心しながら観ていた次第。由伸もまた、余裕しゃくしゃくの表情でマウンドに向かうのよね…。これで今季のバファローズ戦は負け越しが確定してしまった。あ～あ。
我が方先発は板東。これが先発転向3試合目だったかな？ 初回、いきなり中川にデカい一発を左翼席に運ばれる。小生の座席からは上層スタンドのポール外側に行ったように見えたが甘かった(笑)。3回には安打と四球で招いた1死満塁のピンチに頓宮に犠飛を打たれ2点目献上。しかし、ここから先は見事に立ち直り、8回4安打2失点。疲労の蓄積甚だしい中継ぎ陣を休ませることができたのだから大したもんだ。
双方、同じ4安打ながら負けてしまったのは、本塁打と四球の差。本塁打と言えば柳田への攻めは徹底していた。明日、明後日が思いやられるなあ、あれでは。
ま、由伸にやられるんは想定内。あと2つ勝てば、一気にマジック5まで減らせる。そうなりゃもう秒読みや。おきばりやす！
（令和4年9月17日 大阪夜間）
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『あの夏の正解』(新潮文庫) 早見 和真 (著)
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コロナ禍で甲子園が中止になった夏。夢を奪われた選手と指導者はどう行動したのか。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
