【上方芸能な日々 落語】「八天・聖天・八聖亭」*旧ブログ

天満天神繁昌亭の好調、そしてその効果に刺激されたわけでもないだろうが、大看板が稽古場的な会場を拵えてはります。
ざこば師匠の「動楽亭」、そして今回訪れた「八聖亭」がそれ。

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JR環状線福島駅から連なる、通称「売れても占い商店街」(ホンマか?)の「聖天通り商店街」。
福島生まれ、福島をこよなく愛する月亭八方師匠が、落語にとどまらず、いろんなお稽古ごとに使ってもらえればと、昨年オープン。
どんなに詰め込んでも、70人が精いっぱいという大変「密」な空間ですが、それだけに噺家の息遣いはもちろん、体調までよ~くわかります。

この日行われたのは、八方門下二番弟子・八天師の入門24年記念の会。
もともと、コアな落語ファンが多い八天師の会。さらにこれが八聖亭という密な空間での会ということで、お客のコア具合も非常に濃い…。

八天、入門記念日落語会!「八天・聖天・八聖亭」
3月16日 八聖亭
ネタ帳
1.「手水回し」 笑福亭生寿(生喬門下)
2.「動物園」 月亭八天
3.「鰻屋」 桂雀喜(雀三郎門下)
4.「愛宕山」 八天
中入り
5.「蛸芝居」 八天
ご挨拶(八天)

会場の構造上、高座が非常に暑いようで、みなさん汗みどろになっての熱演に次ぐ熱演。
生寿君は初めてです。
なかなかいい感じでした。さすが松喬一門です。きっちりした落語しますな。師匠の生喬君も非常に熱心な人ですから、きちんと稽古を積んでいる、そんな好印象を受けましたね。

雀喜君は以前、香港へ師匠の雀三郎師について来てました。
終演後、ランカイフォンへ飲みに行ったのが懐かしいです。
この「鰻屋」というネタは初めて聞きました。

八天師は高座の暑さもなんのそのという感じで、三席。
ここらクラスになると、「蛸芝居」なんかは、もっと遊んでもいいかも、と思いましたが、どうでしょう、お兄さん?
最後に八天師から報告がいくつかありました。
近いうちに新聞報道されることもあるので、内容は割愛しますが、八天師ももう50歳になるとのこと。自分の歳も数えてしまいましたよ(苦笑)。
古典をきっちりこなす一方で、新作にも定期的にチャレンジしている八天師。
もう10年したら、上方落語界を引っ張る立場になってはるやろうな~、と。


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