【上方芸能な日々 落語】動楽亭昼席*旧ブログ

桂ざこば師匠が、米朝一門はもとより、上方の噺家の研鑽の場にと開席されました「動楽亭」へ行ってまいりました。
場所は、御堂筋線動物園前駅上がるとすぐ。
目の前にかくのごときのぼりが見えてますので、一発でわかります。
ただし、出口1から。他の出口へ出ると、空の一升瓶振り回して怒鳴りながら歩く殿方にからまれたれり、お化粧をしたオジサマにウインクされたりしますw。
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動楽亭3月席 3月2日昼席
ネタ帳
1)桂雀太(雀三郎門下) 「道具屋」
2)桂吉坊(吉朝門下) 「宿屋町」
3)桂わかば(ざこば門下) 「片棒」
4)桂雀松(枝雀門下) 「天神山」
中入り
5)桂米左(米朝門下) 「豊竹屋」
6)桂南光(枝雀門下) 「義眼」

というラインアップ。
もう何十年と寄席や演芸場で落語に接しており、今回の出演者もそれぞれナマの高座を何度も拝見しておりますが、ただ一人、ベテランの雀松師匠だけが、なんと今回が初めてでございます。
なんかずっとタイミングが合わずに今日まで…。

3年前、シンガポールの「朝日さわやか寄席」で「染丸・雀松の会」があり(香港は「染丸・雀三郎の会」でした)、なんとか仕事を作って見に行こうと算段してたのですが、どうしても外せない別の出張が入ってしまい、泣く泣く台北へ。
そして今回、ついに念願叶ったのであります。

その雀松師、「天神山」のサゲは、枝雀式に、
「ある春の日の出来事でございます」。

雀太くん、吉坊くんは小生が期待する若手であります。
雀松師にこの二人を聴けただけでお腹いっぱいのところですが、トリの南光師まで、わずか2000円でたっぷりと楽しめました。

南光師の長めのマクラは「米朝よもやま話」とでも言いますか、米朝師匠の数々のエピソード。傑作でした。
動楽亭の印象ですが、南光師が
「なんか法事みたいで、くつろぐでしょ?」
と言うように、肩肘張らずにリラックスして聴けます。
小生、前の方の座布団席でべちょっと座って聴いてたのですが、適当に胡坐書いたり、横座りしたり、体育座りしたりと若干痛みの残る腰をいたわりながら、見聞きしておりました。
定員は100人。マイクなしの地声で落語が聴ける空間です。

3月席は10日まであります。
ざこば師も小米朝改め米團治師もこの後出演あり。
期間中にまた行ってもええかな、、、などと思っております。

3月になりました。
1月に大事な人を野辺に送りましたが、2月28日に無事に満中陰の法要を済ませることができましたので、これからはまた、歌舞音曲演芸に数多く接してまいります。
そして、「ライブ=生きること」のありがたさを満喫してゆきたいと。


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