【面接であれこれと思ふこと】人材危機!*旧ブログ

勤務先では現在、ローカルスタッフの欠員補充のため、連日、2、3人の面接をこなしております。当地日系企業の一般的な人事募集方法は、人材斡旋会社に依頼すると言う方法。日本の大手人材派遣会社もほぼ全てが出店しておりまして、こういうところに、「これこれのポジションで、こんな感じの人を紹介してくれ」と頼みますと、次々と登録者の履歴書が送られてきます。
ある程度、書類選考をして、「ほな、A小姐、B先生、C小姐の面接をします」と返し、面接を行います。

で、今週だけで5人ほど見たのですが、一体全体、香港の将来はどうなんだ??と、心配になるほど人材のレベルが低いのに驚いています。
1年半ほど前もローカルスタッフの面接をしましたが、まあ、こんなもんかな?って人を二人採用。その二人がそろって転職。「おかげさまで日系企業の仕事がどんなものかわかりました。大いに自信がつきましたので、新しい職場で活躍します!」だって。俺らは職業訓練校か?あぁ~?
ま、こういう人はいいんです、まだビジョンを持っていますから。
でも、今週の面接は暗澹たる思いがします。

奴ら、大体、こんな感じ。
1)転職理由が明確に話せない
<ツッコミ>じゃ、無理して仕事変わらなくてもいいでしょ?

2)日本語を学習した理由「日本のアイドルが好き」「キムタクにあこがれて」「東京でお買物したかった」
<ツッコミ>はったりでもいいから、もっともらしい理由ないのか?正直すぎるよ! よくそんな理由で親御さん、授業料出してくれるね!

 3)自虐的自己評価
<ツッコミ>希望サラリー、そんなに安いのか? お前の価値、その程度か??

5年ほど前まで、面接に来る香港人はどこかに、いい意味でのがめつさがあり、それなりに自己アピールもきちんとできていましたが、今週の連中は、こちらから聞かないと何も言いませんね~。とにかくどいつもこいつも

「お前ら、ホンマに香港人けッ?」

って聞きたいですよ。
特に3)の傾向が強いのは驚きです。小生の認識する「香港人」とはまったく異質の人種です、こういうのは。そこで、逆に「アンタ、マジでこのサラリーでいいの?」と聞いてみれば、「いやぁ~、わたしは自信ありませんし、これでいいですよ、そんなにできるとは思いませんし」だって!
特にこの傾向は男子に圧倒的に多ですね。女子はまだその点、少しはましです。

以前、人材の大陸への流出は大きな問題だ、と指摘したことがありますが、少なくとも今週の面接の状況を見るに、結構、深刻な状況だなと思いました。
もちろん、たまたまそういう人材に当たってしまった、もっと探せばいい人に巡り会える、というのもありますが。

そういう意味では、人材斡旋会社にも問題あです。いずれも紹介文には「明るく、まじめな方」とか「自分の意見をきちんと言える営業向きの積極的な方」などと書いてますが、実際に会うと、「オイッ!」ってとこですね。
ま、弊社のような零細企業に人材紹介するより、大手の商社やメーカーに紹介したほうが、人材会社としてもその実績が今後のセールスツールになるわけですから、ウチには優秀な人は回ってこないのかも知れませんし、こっちの面接の仕方が悪いのかもしれないし。

そういうあれこれを差し引いて、限りなく好意的に見ても、「ダメ」ですね。とくに男は0点どころかマイナス点です…。小生も業界経験20年、香港で12年ですから、話しする前に分かってしまうんです、こいつはいけるかどうかが。そうなると、面接も非常につまんない。以前は、面接から離れて世間話とか普通にできるような感じだったんですが、ちかごろの子は世間話なんかとんでもない、要するに「世間知らず」ってわけで。

年齢の傾向で言えば、
返還以後に成人した世代、そっから下はダメダメ
ですわ。どうなるんでしょね、香港は…。

ま、今日のところは香港の将来を危惧しながらのボヤキというところで。
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COMMENT:
AUTHOR: 丸山光三
DATE: 08/30/2007 05:07:47
ふうむ結局はオスはシナに去勢されてしまった、とこういうわけですね。
日本でも敗戦時はオスが元気をうしない、メスがハチャメチャがんばったようですね。
どうも自虐的なところもそっくりなようです。しかしあの香港人もそうなるとは・・・言葉を失います。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 08/31/2007 03:00:54
To マルコおいちゃんさん
>ふうむ結局はオスはシナに去勢されてしまった、とこういうわけですね。
元々、女性の社会進出率が高く頼りない男が多い土壌ではありますが、その傾向が最近とみに強まっているように思われます。
>しかしあの香港人もそうなるとは・・・言葉を失います。
結局、生活レベルが行くとこまで行って、良くも悪くも将来に「夢」を描くことがなくなった、ということでしょうかね。まあ、我らが祖国も偉そうに言える状況じゃないですし…。


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