【毒書の時間】『検察官の遺言』 紫金陳
昨今流行の「華文ミステリ」というやつである。今春公開された映画『ゴールド・ボーイ』の原作となった『悪童たち(上・下)』を3年前に読んだが、これが想像以上に面白く「またこの作家の作品を読みたい」と思っていたところ、やっと翻…
続きを読む →昨今流行の「華文ミステリ」というやつである。今春公開された映画『ゴールド・ボーイ』の原作となった『悪童たち(上・下)』を3年前に読んだが、これが想像以上に面白く「またこの作家の作品を読みたい」と思っていたところ、やっと翻…
続きを読む →<これまで多くの俳優が『夫婦善哉』で柳吉と蝶子を演じてきたが、森繁久彌、淡島千景のコンビに勝るものはないと思う。また舞台では、石浜恒夫が脚色した文楽も、格別の味わいがある> 何度読んでも飽きない作品というのは小生の場合、…
続きを読む →<奈良・東大寺の毘盧遮那仏(大仏さん)と言えば、聖武天皇。教科書では知りえない聖武天皇の懊悩の産物なのか… (photo AC)> 「螺旋プロジェクト」8作目。締めの1冊となった。最初に伊坂幸太郎の『シーソーモンスター』…
続きを読む →(photoAC) 石井光太。この人のノンフィクションが好きで、よく読んでいる。淡々とした、それでいてどこかで人に寄り添う優しさを感じる語り口(書きぶり)がいい。ただ、優しい現場はほとんどなく、厳しい現場を丁寧にリポート…
続きを読む →「何かと堅苦しい世の中やねぇ」と言ってしまうとダメなのかもしれないけど、一つの戦前の小説をこの時代に世に送り出すのに、随分と苦労するもんやな、というのを感じる一冊だった、今回読んだ久生十蘭の中長編集『肌色の月 探偵くらぶ…
続きを読む →「螺旋プロジェクト」も、ようやく7冊目。計画では昨年中には全8作を余裕で読み終えているはずだったが。まあ、そうはいきません。読書とは浮気性なもの。次から次と「あれ読みたい、これ読みたい、いやいや、こっちも面白そう」って具…
続きを読む →<この道の先、数キロほどで中国・ラオスの国境という辺境の地。2003年3月、1週間休みをとって5年ぶりに雲南省西双版納(シーサンバンナ)の村々を訪ね歩いた。しばし香港を離れ大陸奥地にまで来ると、本当に「越境」したと実感す…
続きを読む →(photo AC) 今年もあっという間に1年が過ぎ去り、早くも大みそかである。いつものごとく、課題は山積したままではあるが、12月28日、定時を少々過ぎたあたりで「よっしゃ、今年はこのへんにしといたろか!」と、超強引に…
続きを読む →生きてるうちに全54巻読みきれるかどうか、ちょっと怪しい「平成の大ベストセラー」としておなじみの『居眠り磐音』シリーズ。ここらでちょっと一休みということで、『読本』を読んでみた。シリーズも折り返し点ということで、ファンブ…
続きを読む →<何年前かな…。炎天下の甲子園でのタイガースvsホークスの二軍戦。梅雨明け直後で、調子を落として二軍調整する一軍選手が増える時期だけに、両軍ともに「あれ?お前、なんでここにおるねん?」って聞きたくなる名前がチラホラと。本…
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