【睇戲】『牌九(パイゴウ)』(英題=Pai Kau)<海外プレミア上映>

第13回大阪アジアン映画祭
特集企画《ニューアクション! サウスイースト》

『牌九(パイゴウ)』<海外プレミア上映>
(英題=Pai Kau)

f11f3a292df5e0fe6daf18485c6034a85fdf72c0インドネシア映画である。
昨年観た『うちのおバカ社長』があまりにも愉快な映画だったので、この『牌九(パイゴウ)』も期待はしていたが、解説文や現地公開時のポスターを見る限り、まったく毛色の違う作品だというのは誰の目にも明らかで、期待半分、不安半分でスクリーンに向かう…。原題が「漢字」というだけで、多少の中華テイストも期待しつつ…。

「睇戲」と書いて「たいへい」。広東語で、映画を見ること。

Pai_Kau英題 『Pai Kau』
中題 『牌九』

邦題 『牌九(パイゴウ)』
製作年 2018年
製作地 インドネシア
言語 インドネシア語、標準中国語

評価 ★☆(★5つで満点 ☆は0.5点)

Sutradara(監督):Sidi Saleh(シディ・サレ)

Pemeran(主なキャスト):Anthony Xie(アントニー・シー)、Irina Chiu(イリーナ・チュウ)、Ineke Valentina(イケネ・バァレンティーナ)、Tjie Jan Tan(チー・ジャン・タン)、Verdi Solaiman(フェルディ・ソライマン) 他

評価の★☆は、映画の出来不出来よりも、小生の鑑賞力のあまりにもの低さと、インドネシア華人社会への理解のなさの表れと思っていただければ…。

マカオのリスボアのカジノで、アツくなっている人たちを何度も見ているので、牌九というゲーム自体は知っていた。ルールは知らないけど…。多分、単純なルールだから、どなたさんもあれだけアツくなっているんだと思う。その見聞があって『牌九』というタイトルを一目見て、「お!これは外せないな!」と「勝負勘」を働かせた小生もまた、単純な人間であった…。

で、作品の展開も、単純だしわかりやすい。終盤になるにつれて、けっこうドキドキ場面の連続で、作品の組み立ての妙や、「はは~ん、たしかにこれは『牌九』やわ~」などと、ルールを知らないといった割には、納得してみたりと(笑)。それはそれでよかったのだが、もっとインドネシア映画の現状や、現地の華人社会の現況、さらには現地観客の中でどの程度の割合で中国語会話部分が理解されていたのかなど、知識や情報があれば、ずいぶんと楽しめたのになぁと思うが、それ以前に、やっぱり「小生の鑑賞力のあまりにもの低さ」というのが、この作品を心底から楽しめなかった最大の原因だと思っている。

ただ、最後に事がうまく収まりすぎて、肩透かし食らった気分になったのも確か。中盤あたりからスピーディーかつスリル満点に展開していただけに、「それで終わるんかい!」って思ってしまったり…。

まあ、こんなこともありますわな。観る映画すべてが自分の感性に合って、おもしろいはずがない。あとは「タイトルには釣られるな」てことやな…。

PAI KAU OFFICIAL TRAILER

(平成30年3月17日 シネ・リーブル梅田)


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