【御朱印男子 4】有栖山清光院清水寺

御朱印男子
有栖山清光院清水寺

「清水の舞台」と言えば、あの「今年の漢字」が発表される場でもあり、清水寺拝観のハイライト。その「清水の舞台」、実は大阪にもある。

清水の舞台から西方向、下寺町方面を望む。本家・清水の舞台ほど規模は大きくなく、鉄筋コンクリートだけど、上町台地から見下ろす夕陽を浴びる大阪の街並みを眺めるのも悪くはない。さすが、この界隈が夕陽丘と呼ばれるだけのことはあると実感できるというものだ。

【4】四天王寺支院有栖山清光院清水寺(ありすさん せいこういん きよみずでら)

もと有栖寺といったが、寛永17年(1640)、延海阿闍梨(えんかいあじゃり)が京都清水寺から聖徳太子作と言われる十一面千手観世音菩薩を遷して本尊とし、降って享保年間に寺号を新清水寺と改めた。院号は清光院、四天王寺の支院である。当寺の境内は北・西・南の三方が崖になっており、往時は大坂の街や大阪湾を見渡す眺望の地であった。

現在、本堂は建替え工事中で、納経所の2階が仮の本堂になっており、そちらで本尊を参拝できる。朱印をいただく際、「上で拝んで行かれますか?」と聞かれ、一瞬何のこっちゃ? と思うも「ああ、はい」と返事。言われるがまま上(2階)へ行けば、「あらら、いとも簡単にこんなにも間近に十一面千手観世音菩薩さんのお顔を拝することができるのね!」と言うくらい、真ん前におはしまする。

また、境内には 大阪市内唯一の天然の滝「玉出の滝」があり、滝行場として多くの参拝者が滝に打たれている。

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<墨書右から>
奉拝 平成廿九年一月二日
清水観音
清水寺

右肩朱印には「新西国三十三カ所霊場客番札所」。「客番」とあるのは、ここが四天王寺(第一番札所)の支院のため。このほかに、近畿三十六不動尊霊場第二番札所、摂津国八十八カ所霊場第二十六番札所、大阪三十三観音霊場第二十五番札所になっている。

「玉出の滝」。四天王寺金堂地下にあると伝えられる青龍池から流れ出ている白石玉出の霊水が300m離れた地下を流れて滝になっている。聖徳太子御本願縁起に「青龍恒守護麗水東流号日白玉出水以慈悲心飲之為法楽」とあり、古来より霊験があるとされている。滝の奥の石窟には、石像の不動明王・八大竜王神などを祀っている。

このあたり、上町台地の崖のあたりになるためか、この玉出の滝以外にも湧水が散見される。清水寺南側、安居神社の北側崖下にある 天神坂 にはかつてこのあたりに良質の「天王寺七名水」と呼ばれる湧水群があったという案内板と当時の給水施設を再現したものがある。ほかにも「増井の清水」、「安井の清水」などがあり、大阪が「大坂」だった時代の貴重な水源であったことがうかがわれる。上町台地の恩恵というところだろう。

大学生1回生のとき、肥田晧三センセの上町台地をめぐる課外講義で連れてきてもらって以来だから、30数年ぶりの参拝であった。覚えてますよ、そりゃ。帰りに男子数名で阿倍野の珉珉で餃子食って帰ろうとなった際に、何某君が「俺はサザエさん見なアカンから帰るわ~」とか言い出して、全員が白けてしまったのを…(笑)。「見なアカン」ものなんですかね、サザエさんって? あいつ、元気にしてるかな。

<ところ>大阪市天王寺区伶人町5-8 <あし>四天王寺前夕陽丘(地下鉄谷町線)より徒歩8分 秀才が集う大阪星光学院の西側

(平成29年1月2日参詣)



 


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