【おとなの大中華】迫りくる少女集団2*旧ブログ

【おとなの大中華】迫りくる少女集団 から続く

深圳の「下沙村」で、「わたしを買え!」と迫りくる少女集団に取り囲まれた我々は、呆然と立ち尽くすしかなかった。

アタシもずいぶん大陸で、「悪いこと、エロいこと」を重ねてきたが、いくらなんでも10代前半の少女を連れ出すことはできない…。とは言え、これほどの数の少女が「待機」しているということは、そんなのお構いなしに平気で連れ出している御仁がいらっしゃるということなんだろう。「少女売春」がビジネスとして、立派に成立しているということなんだろう。

「これはあかんな、撤退!」

さすがに意気揚々と乗り込んできたはずの若者ふたりも腰が引けてしまっており、わたしの「撤退!」の声に安どの色が見える。

深圳市内へ戻るタクシーは沈痛な空気が支配していた。初めて目にした「少女売春」の現場は衝撃的だった。何の変哲もない住宅地の、何の変哲もない住宅の、何の変哲もない鉄扉1枚隔てた向こうに、「少女売春」の巣窟があった。

「子供の売春婦がいる!」という噂は、ずいぶん前から耳にはしていた。それで想像していたのは、人目の付かない村はずれから、怪しい猪牙舟で掘立小屋へ渡り、客の到来にびくびく震えるいたいけない少女を強引に連れ出す…。そんな光景だった。

それがどうだ。鉄扉の向こうにいた10代前半の少女たちは、世の中のどんな優秀なセールスレディよりも積極的に自分の身体を売ろうとしていた。

2002年夏。折から「日中国交正常化30周年」で、日本の文化人や親中派の政治家は浮かれているが、この現実を見せてやりたい気分であった。

後日、「その道」に詳しい香港人に聞いたところ、「『下沙村』には危険だから近寄るな!」と厳しく言われた。

この雑誌連載を書いた時点で、その警告はあっちの国のことですから当然「黒社会」や、公安の突然の手入れに注意しろという警告だと思っていたのですが、実はそれだけではないということが、ほどなくわかるのです。

2002年某月某日、香港の新聞や日本語情報誌などがほぼ同時に伝えたのは、この「下沙村」の実態レポートでありました。恐らく、本土の新聞がレポートしたものを転載してきたのだと思うのですが、我々が目にした「少女売春」はその一端にしか過ぎなかったというレポートでした。

手元にその時にプリントアウトしておいた、ポータルサイト「シナドットコム」の記事が残っていますので、ざっとまとめてみますと、以下のような内容になります。

連日にわたるマル秘潜入取材を敢行した記者からの報告として。(2002年8月8日付け)

  • 深圳の「下沙村」の現在の人口は5万人(うち4万人は流動人口)
  • 当地は香港に近く、周囲の環境もなかなか秀麗で、今年(2002年)6月には、福田区政府に「生活モデル地域」と命名された
  • 「生活モデル地域」の一方で、当地には、風俗産業が密集
  • 村民によると、この村は香港に隣接しているため、香港人が一時滞在のために部屋を借りることが多いという。その数は少なくとも4千人で、ブルーカラー層が多いようだ
  • 彼らの月給は6千~1万香港ドルで香港では多いとは言えないが、深圳なら中の上レベルだから、深圳で金を使う。特に当地はこれらの香港人の「楽園」である
  • これらの香港人は、ここで若い女の子を「二号」として囲う
  • 一般診療所の性病および美容整形の診療は認可されていないが、当地では6軒の開業医が公然と「性病治療」の看板を掲げている
  • さらに10数軒の「地下診療所」があり、この地に氾濫する「性病市場」に依存している
  • ある「地下診療所」の代表者によると、この村には少なくとも1万人の「小姐」(しゃおじぇ=普通は若い女性の呼称だが、フウゾク関係の女性を指すことも多い)がいて、大部分が地方からの若い出稼ぎ娘で、15-16歳の少女も少なくない
  • 彼女たちは十分な文化の知識とセックスの技能技術もない
  • 比較的大きな規模の李××診療所の従業員の阿全(偽名)は漏らす。「私達のところへ来る性病患者は主に若い小姐で、最も多い日で8~9人、少ない日でも2~3人来ます」
  • 陳××診療所の阿華(偽名)も記者に対して言う。「私達の診療所は、一日に少なくとも4、5人の性病患者が来ます。診療所の経営は性病患者で成り立っています
  • ある「地下診療所」の代表者は下沙村の「性病市場」を以下のように試算。年間でおよそ1万7千人が感染、村外の医者にかかる患者(主に男性の遊び客)まで加えて、この村の年間性病患者数は少なくとも2万人は下らないはず
  • 専門家によると、風俗業従事者の大部分が十分な衛生知識がないままにサービスを提供している
  • 彼女たちの一部はコンドームを使うが、実際には金銭の誘惑によって、コンドームの使用を放棄する場合も多い
  • たとえ品質の高いコンドームを使用しても絶対安全だという保証はない
  • 性病感染者が使った浴室用品やシーツ、布団に接触することでも伝染する場合がある。

と、こんな内容の記事。その見出しは

「下沙村は二号村」

私に「下沙へは近づかないように」と警告した訳知りの香港人は、こうした性病の蔓延が危険だからという理由で警告してくれたのでしょう、恐らく。

リポート記事では触れられていませんでしたが、こんな状況だからエイズも相当な勢いで蔓延していたのは疑う余地もありません。

あの少女の集団が乏しい知識とカネもうけのために、エイズに侵されてしまうような儚い人生を歩んでいくのかは知る由もありませんが、そんな危険を冒してでもカネを儲けたい、そして少しでも華やかな生活をしたいと、心底から思っていたのでしょうか…。それもわかりません。ただ、こういう状況はこの村に限ったことでなく、大陸の各地のごくありふれた日常だということは、広東省各地あるいは大陸各地を旅してみれば、すぐにわかります。

小生はこれ以来、下沙には行っていません。その後、深圳市政府が大掛かりな風俗業取り締まりを行ったなどという話も耳にしていますが、多分、時間の経過とともに、元に戻っていると思います。そういう産業ですし、そういう国ですし、そういう人民です。

もう10年前の話ですから、今の下沙がどんな街になっているのかもわかりませんが、多分、あのころのままなんじゃないかなと。新たな少女集団がどんどん供給されているんだろうな…。それに快楽を求める人がいるわけだし、そういう状況へ我が子を売り飛ばさねばならない貧困もあるし、かどわかして商売してる輩もいたりもするし…。だから、延々と続きますよね…。

まあ、アタシもあっちでは、色んなお遊びもしてますから、人のことは言えた義理じゃないんですがね…。なんかもう、あの少女集団の売り込みがあまりにもインパクトが強すぎてねぇ…。

福原の13歳ソープ嬢のニュースを見て、10年前の深圳のある村のことを思い出した次第です。


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