【港島區立法會補選】開票作業始まる!

立法会香港島選挙区の補欠選挙が12月2日、行われました。


元々は、親中派政党「民建連」の議席。党首の馬力議員が死去したため、今回の補選と相成った次第。

まず立候補に名乗りを上げたのが、西側メディアに「香港の良心」と称されている元政務長官(特区政府ナンバー2)の陳方安生(アンソン・チャン)女史。民主党など汎民主派の大半が陳方氏支持を表明。2012年の行政長官・立法会全議席の普通選挙導入を訴えます。


一方の「非民主派≒親中派」は、元保安局長の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)女史を擁立し、民主派に対抗。2003年7月1日に、国家安全条例立法化に反対した『蘋果日報』や民主派の扇動により50万人(主催者発表)のデモに発展し、結局立法化見送り。その責任を負う形で職を辞した葉劉氏の人気はいまひとつ。


「陳方優勢」とされる中で、11月18日には前哨戦とも言える区議会選挙が行われ、民主派は予想外の大敗を喫してしまいます。従来、民生重視の立場を貫いてきた親中派が本来の組織力を発揮し、勝利を収めました。一方の民主派は、地域貢献度が争点となる区議会選挙で、「民主化」「普通選挙導入」を前面に押し出したため、主張が「ピンボケ」となり、敗退してしまいます。


本土から返還前後に移住してきた「新移民」が、移民後7年経過して香港の選挙権を得たことが、親中派の勝利に結びついた、という分析もありますが、そうとなれば、新移民が比較的少ないであろう香港島での立法会補選は、区議会選のように親中派が簡単に票を伸ばせないかも…。

 

12月3日午前0時現在、開票作業が始まったばかりで、開票速報は出ていませんが、香港大学の電話聞き取り調査では、両者の予想得票率は

陳方安生:45~60%

葉劉淑儀:35~50%


で、陳方優勢の様相。しかしながら香港大学では「陳方安生が当選確実、という状況でもない」としています。

さあ、明日起きたらどうなってるでしょうね?

 

小生にとってはどっちが当選しても関係ないのですが、『蘋果日報』が大はしゃぎするのを見たくはないで、レジーナにちょっと肩入れしてしまいます。でも親中派じゃないですよ!

それにしても『蘋果日報』、2日付の紙面を午後にはフロント面の版を差し替えて「左派鐵票排山倒海 陳太勢危=左派の組織票スゲェ! 陳夫人危ねぇ~!」と煽ることこの上なし(下の写真)。陳方氏に立候補をけし掛けた一人が『蘋果日報』創始者のジミー・ライ氏。すっかり民主派のフィクサー気取りのライ氏。なにやらどっかの新聞社の爺さんみたいですが…。

head_4104

 
選挙当日各地の模様(全て携帯で撮影、よって画像悪い)

untitled朝、パンを買いに出かけたら陳方安生(後部座席赤い服)が選挙活動中。スゴイ数の報道陣で、後姿を撮るのが精一杯。隣には「公民党(民主派)」の梁家傑(アラン・リョン)氏。

untitled夕方の銅鑼湾(Causeway Bay)で。郵便局や区役所などが投票所に使われます。

untitled
投票所の入り口には投票の諸注意が

untitled香港島最大の商業集積地、銅鑼湾のそごう前では、民主党のマーチン・リー氏(右)が陳方への投票を呼びかけていました。

untitled我が家の近所の叉焼屋の店先には葉劉淑儀の宣伝ポスター。とにかくこの村は親中派の大票田。

untitledこれも自宅近所。大衆食堂の入り口には二人のポスター。色々付き合いで、こうせざるを得ないんでしょうな。

untitled投票が締め切られる午後10時まで、街頭での「拉票=街宣」が繰り広げられます。
さ、そうこうしているうちに速報が出始めましたよ。
いずれもテレビ局の推定速報ですが、

■TVB速報

陳方:14800票
葉劉:13000票
■ケーブルTV
陳方:19000票
葉劉:16500票

陳、わずかにリード…


コメントを残す