【上方落語な日々 落語】「ANA 朝日 さわやか寄席」@香港*旧ブログ

昨晩(10月16日)、そごう香港のボールルームで約600人の在住邦人を集めて、恒例の「ANA・朝日 さわやか寄席」が行われました。
今回はお待ちかね「特選・上方落語の会」と銘打って、林家染丸師、桂雀三郎師らによるまさに上方の真髄!のような2時間でした。

ネタ
風流・上方寄席囃子  林家染丸、内海英華、桂雀喜、林家染左
小生が上方落語に引き込まれたきっかけのひとつが「寄席囃子」。今回、生実演で、一番太鼓、二番太鼓、出囃子(石段、都囃子、野崎、鞨鼓)、効果音あれこれを染丸師の解説で紹介。

「十徳」 染左
産経チック(?)に言えば、今年の「なにわ芸術祭」(産経新聞主催ですから)の落語部門新人賞。阪大出です。かしこいです。

「看板の一」 雀喜
なかなかさわやかな噺家です。口調もはっきりしているので、万人ウケする若手です。ジャッキー・チェンの大ファン、だから「じゃっき」?

「親子酒」 雀三郎
やっぱ、すごい迫力です。海外の特設会場で高座も不自然な形ながら、存分にその世界を創出してました。ポピュラーなネタですから、いろんな方がやられたのを見てきましたが、この方のニンに合うネタやな~と。

(中入)
「女道楽」  英華
大ファンです。艶っぽい都都逸を。三味線の櫓太鼓弾きは惚れ惚れします。1年半前の「さわやか寄席~文珍独演会~」にも来演。小生の周囲でも「ぜひまた見たい!」というリクエストが多かったんです。

「天下一浮かれの掛取り」 染丸
ハメモノ(お囃子)の入るネタとなれば、このお師匠はんの専売特許。浄瑠璃知らなくても、歌舞伎知らなくても、十分堪能できます。客席を見渡すと、普段は小難しい顔して歩いてるどっかのおっさんが、いままで見たこともない顔つきでケラケラ笑ってはるのが、これまたおかしい。演芸の力、落語の力、そしてこのお師匠はん自身の力をまざまざと見せ付けられました。

このメンバーによる中身の濃い落語会、日本なら4、5千円するわけですが、在住邦人への日本の芸能文化公演による慰問事業ということで「無料」。子供もたくさん来てました。この会がきっかけで落語ファンになってくれればと思います。それによって、「文楽観てみよう、歌舞伎観てみよう」、さらには能、狂言、講談、浪曲…。いろんな芸能に興味の巾が広がってゆくことでしょう。人生、豊かになりますよ。
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COMMENT:
AUTHOR: yasu-emi0915
DATE: 10/21/2007 23:44:46
ブライアンです。
豪華な会ですね!!
染丸師匠の「掛取り」に雀三郎師の「親子酒」ですか!!
確かに落語を拝見してから想像力はついたような気はします。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 10/22/2007 00:56:53
To ブライアンさん
>豪華な会ですね!!
>染丸師匠の「掛取り」に雀三郎師の「親子酒」ですか!!
豪華でしょ~。「二枚看板」揃い踏みってところで、大満足の会でしたよ。
なかなか大阪でも見る機会がないような組み合わせ、そこがイイ。
>確かに落語を拝見してから想像力はついたような気はします。
大事なことやと思います。なんでもネットで検索すれば分かる時代ですが、一つの言葉から疑問を持ったり、想像や空想を広たり、考えたり、というのは、きっと日々を豊かにしてくれると思いますね。


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