【台風6号「パーブク=帕布」接近中】*旧ブログ

台風6号が接近中です。

香港時間午後9時45分(日本時間は+1時間)現在、台風の規模としては「熱帯風暴」。日本風に言えば「小型で弱い台風」というところでしょうか。

気象警報としては、台風関係で最低レベルの「一号風球=シグナル1」。時折ザザ~っと雨が降って、ねっとりした風が吹きますが、暴風雨と言う感じではありません。

ここへきて、次第に勢力を弱め始めており、速度も落ちています。このまま足踏みして勢力を更に落とし、香港に上陸と予想される明日の夜にはただの低気圧になっているかもわかりません。

【香港台風豆知識】

1)台風の勢力
■熱帶低氣壓    每小時62公里或以下
■熱帶風暴     每小時63至87公里
■強烈熱帶風暴   每小時88至117公里
■颱風       每小時118公里或以上

熱帯風暴以上には名前がつきますので、日本で言う「台風」はこれから上の勢力のものを指します。ちなみに、8月2日に九州から中国地方を抜けた台風5号は、大分上陸時の勢力は「台風」でした。これらすべてを総称して「熱帯気旋」とします。

2)風力
日本の台風情報は非常にきめ細かく、一方でダラダラと長すぎるきらいがありますが、当地の台風情報は単純明快。上記の勢力分類と風力を知らせることで、市民に心の準備を促します。
・シグナル1(一号風球)約800Km圏内に熱帯気旋接近中
・シグナル3(三号風球)さらに接近。風速41~62km/hを見込む
・シグナル8(八号風球)暴風圏接近あるいは突入。風速63~117km/を見込む

・シグナル9(九号風球)影響拡大
・シグナル10(十号風球)完全に暴風圏内。上陸
「8」以上で、事業所や職場は休み。コンビニとかも閉まりますから食料や水を買い込んでおく必要があります。もし、日中に解除されたら、2時間以内に出勤。勤務時間中に発令されたら2時間以内に撤収のこと。

我が家の眼前に見える香港仔(Aberdeen)漁港はタイフーンシェルターも兼ねておりまして、漁船が台風に備え集結しており、かなりの過密状態になっています。

在住12年でシグナル10は1回しか経験ありません。
これはまさに直撃で、丸1日シグナル10が発令されたまま。マンションは右へ左へ大揺れで船酔いのように気分が悪くなるし、サッシの隙間やクーラーから雨水がジャンジャン流れ込み、どうしようもない状況でした。一部の高層ビルでは窓ガラスが割れ、入境事務処だったか税務ビルだったから「機密書類?」が吹き飛ばされた、ってなこともありました。

さて今回は…。
社内は「明日休みかな?」って盛り上がってましたが、まず、せいぜい3号でしょうね…。

これも異常気象なのか、ここ数年は「8」が出ていません。
かつては台風前に食糧買い込み、というのが年に3回くらいは必ずありましたが、最近はないですね~、どうしたんでしょう?その分、日本を大型台風が直撃する回数が増えていますね。おかしいね、やっぱり。

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COMMENT:
AUTHOR: 丸山光三
DATE: 08/09/2007 16:16:26
>熱帯風暴以上には名前がつきますので、日本で言う「台風」はこれから上の勢力のものを指します。
これは知りませんでした。「台風」まで概念が違っているとは考えもしませんでした。ベンキョーになりました。しかしそこまで細かく分類する意味や如何?趣味の問題かしらん?
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 08/10/2007 01:23:47
To マルコおいちゃんさん
朝起きたらただの低気圧になってました…
>しかしそこまで細かく分類する意味や如何?趣味の問題かしらん?
きっと数字で「950ヘクトパスカルでど~のこ~の、最大風速がどうたらこうたら」ってより、言葉で分類したほうがわかりやすいからじゃないですかね。
あと普通は「熱帯風暴が来る」とか言わず、単に「風球発令されるかな??」と言いますね。一般には「風球」が何号かってのに注目が集まります。


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