【Go! Go! HAWKS 2018-4】vsバファローズ11回戦

Go! Go! HAWKS 2018
ホークスvs バファローズ11回戦

パセ交流戦の出足こそ6連勝で、「これで一気に挽回できるかな?」と期待したのだが、その後はカード負け越しが続き、6つ貯めた貯金も交流戦が終わってみれば、2つしか残っていなかったという有様。もはや「優勝」なんて夢物語に思いをはせることなく、ひたすらAクラス確保に方針転換してくれれば、いいよ。

そのAクラス入りを脅かす存在が、交流戦でパリーグ最高勝率の好成績を収めたバファローズ。神戸と大阪での三連戦を迎えた。

このカード第1戦、延長10回表の我が軍攻撃において、中村晃の勝ち越し2点本塁打の「誤審判定」は、勝利を拾った我が方にしても、かなり「気の悪い」ハナシである。誤審もさることながら、「リプレー検証」が孕む問題が露呈した。遅ればせながら、一応、この一件に触れておく。

Bsショップも盛んにアピール。こっちから見たら「仏の福良」だが、後ろに回れば「鬼の福良」が、打球がポールの外を通過したと怒っている(笑)。どっちにしろ、もう少し、ちゃんとしたものを作りましょうね(笑)

まず、検証に使用した映像の問題。この検証ではフェンス際の打球を追った中継映像が一つしかなく、審判団はこれをスロー映像で確認したものの、モニターや画質の鮮明度は悪かったという証言があるようだ。リーグの取り決めには「 確証のある映像がない場合は、審判団の判断 」とあるのだから、当初の判定通りにファウルとするべきだったが、延長10回表という場面に、審判団自身もより正確な判定を期したのか、コマ送り映像もチェックした という。審判団は後の「言い訳」で、「コマ送り映像で、球とポールが重なる瞬間のコマが抜けていたため、ボールのフェア側の通過だと勘違いしてしまった」と語ったが、本来はコマ送り映像は検証に使用しない のだそうで、審判団もこれについては、「 余計なことをしてしまった 」との認識 を持っている。

次に、試合終了後にバファローズ側の「もう一遍、ちゃんと見てくれよ」という抗議を審判団がすんなり受け入れ、福良監督らバファローズ関係者も交えて、改めて「 リプレー検証 」したという点。公認野球規則7‣04には「 審判員の判断に基づく裁定については、どのような提訴も許されない 」とある。ゲームセットを宣言した以上、こういう場が設けられたこと自体が「 規則違反 」なのである。NPBのコンプライアンス問題である。審判団がここで「規則違反」を犯したうえに、「誤審」を認めてしまったために、バファローズ側からは、本塁打前の状況から試合をやり直せとの抗議。さすがに、これは受け入れられる要望ではない。バファローズ側の憤懣やるかたない気持ちも理解できるが、「無理なものは無理」である。

こうなってしまったのは、「 リプレー検証 」に使用する映像と再生機器に問題 がある点と、一旦判定が下され、試合も成立しているにもかかわらず、抗議した側の球団だけ立ち会って、番外での「 リプレー検証 」を行った ためである。

そこでだ。コミッショナーはこの一件に関して、どういう見解なのか? 球界全体として、この一件を、今後にどう生かしていくのか? その言葉が一切聞こえてこないのである。これこそが大問題である。ここをはっきりしてもらわない限りは、バファローズ側は延々と「試合やり直し」を主張するだろうし、双方のファンもこのカードがある度に、あの場面を思い出し「気の悪い」思いで観戦を強いられることになるのだ。見解がまとまっていないのなら、「暫定的な見解」や「個人の意見」でも構わない。コミッショナーは何を思うのか、まずは言葉が欲しい のだ。

現時点で、この日の勝敗が「優勝」や「順位」に大きな影響を及ぼすとは、考えられないが、最終的に両チームが0.5差とか、勝率で厘や毛単位で順位を争う結果になったとき、この日の審判団の取った行動が再びクローズアップされることになるのは、火を見るより明らか。そこでコミッショナーはどういう言動に出るのか? 期待するだけ無駄だろうけど…。

さて、気の悪いハナシは、この辺で置いておくとして、試合である。

誤審試合の翌日は、「やってできないこともない」お天気ながら、神戸は早々に中止(甲子園はやってたw)。カード第3戦は、舞台を屋根付大阪球場に移し、小生も参じた。

満員の一塁側
相も変わらず、バファローズファンでびっしり超満員のスタンド風景である(笑)
稽古中の城所甲斐
試合前の稽古中とは言え、この背中が並ぶのは、けっこう珍しいかな?

第11回戦(H・6勝5敗0分)すこあ6.24勝:嘉弥真(1勝1敗0S) セーブ:二保(0勝0敗1S) 負:比嘉(0勝1敗0S)
本塁打:<H>内川5号(田嶋)、柳田17号(比嘉) <Bs>ロメロ11号(バンデンハーグ)
観衆:29,989人

ばんでん

我が軍先発は、このデカい人。バファローズ戦にはめっぽう強い。一方の敵軍先発は、ここまでやられっぱなしの新人・田嶋。ってことで、今日もやられそうな雰囲気(笑)。いくらバンデンハークが好投しても、打線がまったく歯が立たないとなれば、どうしようもない。

田嶋

確かに田嶋はいい投手である。この手の左腕、我が軍は古くは野村監督時代から大の苦手である。これぞ球団80周年、延々と受け継がれる伝統というものでありましょう(笑)。

ひょいひょいと投げていたバンデンハーク、突如3回に崩れ、3点献上。相手が田嶋とあっては、もはやこれまでというあきらめムードが早くもスタンドに漂い始める。さらに4回には「ダメ押し」とばかりに本塁打が飛び出し、前々日のうっぷんを晴らされたかという展開。「あかん、あかん。早いこと帰りたいから、ささっと終わってくれ」とは、小生のこの時の心情。

ところが、そうはいかないのが勝負事のおもろいところ。

4回まで天敵田嶋の前に、走者も出せず沈黙していた我が軍打線は、5回に上林の適時三塁打で1点返し、6回の攻撃はとても楽しい展開に。2死から内川が本塁打で反撃ののろしを上げると、柳田、デスパイネの連続二塁打で1点差に追い上げる。ここで田嶋は降板。二番手は黒木。バファローズファンのざわめきが聞こえる。意外と信頼されていないなぁ、黒木…。はは~ん、なるほどな、案の定だ。上林が右前へ安打すると、デスパイネ激走で本塁突入。さあさあ、追いつきましたよ! こういうのが見たいわけですよ、我々は。

らっきー7
なんか勝てるんちゃう? って流れになってきてラッキー7の応援にも熱がこもる。その向こうで、ビジョンにはファールボールが当たりそうになって、顔面蒼白のべるたそ(笑)

この後は、両軍投手陣が時にピンチを背負いながらも、切り抜けて、2戦連続で延長に突入。投手陣が踏ん張ったのか、双方の攻撃陣が決め手を欠いたのか、そこは何んとも言えないが…。

そしてドラマは12回表に。ここで勝ち越し、裏の攻撃を抑えない事には、勝ちはない。マウンドは7人目の比嘉。1死走者なしで柳田。ここは柳田の一発にかけるしかない場面。祈る思いが渦巻く三塁側~左翼席。フルカウントからのフルスイングに打球は、やはり、祈る思いで比嘉の投球を見つめていたバファローズファン陣取る右翼席へ一直線! まさに「値千金」の一発だ。アタシは呼吸が止まるかってほど、狂喜乱舞しちゃいましたよ、年甲斐もなく(笑)。

12回裏は、7番手の二保が三者凡退に斬って取り、嬉しいプロ入り初セーブ。もっと昔にセーブ上げてる思ってたけど、意外やな、これは。

勝ったで!

ヒーローインタビューを受ける柳田。この背中が頼もしい!

劇的勝利の一方で、この方の表情が冴えない…。マッチ君が打たないと、打線がつながらない…。どうしたもんでしょうかね、熱男さん…。

なんとかカード勝ち越しで、Aクラスをキープできたけど、バファローズにマリーンズも加わった3位争いは、目が離せない状況が続く。まあ、気楽にやってくれ。こっちも気楽に見てるから(笑)。

(平成30年6月24日 屋根付大阪球場)



   


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