【こうせつと歌おう!】「ふきた」とちゃうよ、「すいた」やで

こうせつと歌おう!
吹田メイシアター「平和コンサート」

大阪の難読地名の初級編で「吹田」がある。普通に読めば、「笛吹童子」の「吹き」やから「ふきた」やが、大阪人は最初からこれを「すいた」と読む。いまだに大阪人でこれを「ふきた」なんて読む人に出会ったことはない。恐らく吹田の地名及びその読み方が全国区になったのは、昭和45年の大阪万博がきっかけだろう。万博会場はまさしく吹田の千里丘陵。

さ、そのふきたではなく、吹田のメイシアターでこうせつが10年ぶりにライブを行うってんで、懲りもせずチケットPのプレなんたらリザーブで超早期予約して行ってきた。またもや超後ろの方の席ではあったが(笑)。

その10年前は、小生はまだバリバリの香港人で、実はライブは「出張」として行ったのだ。会社を騙して行ったんじゃなく、ライブへ行くこと自体がお仕事だったのだ。翌年に控えた「南こうせつ IN 香港」に向けて、スタッフとの最終的な詰め、要するにホンマにやるのかやらのんかの交渉である。とは言え、会社が何をいちゃもんつけてこようが、小生の腹は「やるに決まってるやんけ、ごちゃごちゃ言うな!」ってところに落ち着いていたから、交渉と言うよりはスタッフと色々と試算しながら食事という感じだった。

あ、そう言えば、2年前の秋なのに「サマーピクニック」も吹田の万博公園だった。

IMG_3169それはさておき。
通っていた大学の最寄り駅の二つ手前、阪急千里線吹田駅がメイシアターの最寄り駅。改札出れば目の前の便利な立地。今回のライブは前回もそうだったけど「市民平和のつどい」という吹田市の恒例行事のメーンイベント的な位置づけ。こうせつも一応MCでこうせつなりの平和論を語る場面もあったけど、そこは1500人満員のお客。小生のような結構筋金入りの右利きから、プロの市民活動家まで様々な主義思想の人間がいるだろうから、そういうのはあまり語らなくてよろしいですよ、主催者から一応言ってくれと要望はあったかもしれんけど(笑)。歌ですよ、歌!

さあ、その歌、一発目が『夏の少女』ときたもんだ。当たり前だけど、この歌はこの時期に聴くのが一番。これを聴くたびに、高校生のときに宿泊した民宿のバイト娘を思い出す。あの子もこうせつファンだったな~。今頃はどこにどうしてござろうぞ…。

かぐや姫時代の歌も通常運行であったが、『おはようおやすみ日曜日』歌ってた。一時、頻繁に歌ってた記憶があるけど、最近では珍しいかな? パンダの持ち歌でありパンダフルハウスの歌でもあるけど、こうせつが歌うとまた違う感覚がして悪くはない。

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割と穏やかに?客席もゆったり聴いている風で、「まあ、こんだけ暑いと立ち上がりたくはないよな(笑)」なんて思っていたら、終盤にきて『マキシーのために』でいきなりぐわっとほとんどの人が立ち上がって「あらまあ~」って感じで、負けてられないんで(何を勝負してるのか?)小生もぐわっと立ち上がって「まきしぃ~~!」とか歌っちゃったりして(笑)。

『あの日の空よ』ときたらもうウルウル目になってしまい、「ああ、やっぱりこの季節にはこれを聴かないと!歌わないと!」と。突き上げる拳は、音頭取りのためじゃなく、自分を鼓舞するためのもの。会場の皆もそうだったはず。そして地震で大きな被害を受けた、サマーピクニックの聖地への声援でもあり…。

アンコール。『幼い日に』もまた、この時期に外せない一曲。和歌山の山奥の、そのまた二つくらい山奥の父の田舎へ毎年夏休みに泊まりにっていた日々を思い出す。大きな木の下で汗を拭きながら歩いて行ったわけでもなく、おばさんが手を振って待ってくれていたわけでもなく、大きなスイカに期待したわけでもないけど、まさに「幼い日」を思い出し、またもや涙目に、どうも年を取るとねえ…(笑)。

ラストは『僕の胸でおやすみ』。人それぞれ意見はあるけど、小生はコンサートをこの曲でしめくくってくれるのが、一番好き。「ああ、今日もこうせつに会えてよかった」と思うのは、この曲が最高。理由?そんなんわからん(笑)。わかってしまうと、きっと感激しないと思う。そんなもんよ。

セトリは、極めてオーソドックスだったけど、だからこその充実感。これで目前の盆休みまで乗り切れそうだ(笑)。ありがとう!こうせつ!

日曜日のライブが17時開演ってのは、労働者にはうれしい設定。ゆっくり帰宅して月曜日に向かって「来るなら来い!」って構えられるからね(笑)。

次回の大阪は12月の年末スペシャル。何をどうスペシャルにやるのかは知らんけど、楽しみにしておこう。

(平成28年8月7日 吹田市文化会館メイシアター)


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