【Go! Go! HAWKS 2013 21】「ベンチがアホやから…」

今年は「南海軍」創設75周年ということで、昨年9月から3冊の関連ムック本が発行された。おそらく一連の締めくくりとなるであろう一冊が、先ごろ発行されたので、早速購入。

61IkNUNb+LL._SL500_AA300_南海に限らず、近鉄、阪急と今は無き在阪3球団を扱ったムック本の売れ行きは、良好だと聞く。中でも「南海本」が群を抜いているとも聞く。「南海が大阪で愛されていた証拠」などという、取ってつけたような評価はしたくないし、売れている理由は、それではないだろう。

「じゃ、なんで?」僕にもわからんねえ。

ただ、この手の本を手にしていつも感じるのは、「涙なくして読めない一冊!」ではなく、「読むのが、楽しくって、うれしくって仕方ない一冊」ということだ。

あの楽しかった時代。「打倒阪急」を掲げ、最強軍団・阪急に対し、様々な知恵を絞って挑んで行った野村監督時代。あんな野球を毎日ナマで見ていれば、テレビで見る巨人戦、阪神戦がアホらしく思えてしまった、あの時代。

後に、阪神で江本が「ベンチがアホやから」の名台詞を吐いたのも、南海でやってきた野球とあまりにもレベルが違いすぎたからだと言う。胸がスカッとする思いだ。

そして野村が去った後の、見るも無残な毎日…。「打倒阪急」どころか「今年はせめて4位に…」な日々。それでも大阪球場へ足を運んで、相も変わらず「近鉄電車で早よ帰れ!」とやっていた日々もまた、忘れ難い。

そんなあれこれ、南海ホークスとともにあった日々を思い出させてくれるのが、これらのムック本である。

久々に送られてきた同窓会名簿とか、同窓会通信を読む思い。

久々に卒業アルバムを開いて「この写真の撮影したの覚えてるわ!(=ああ、この試合覚えてるわ!)」「俺、その事件は傍で見てたわ(=俺、その試合の乱闘、ナマで見てたわ)」「こんな転校生おった、おった!(=こんな外人選手おったなあ)」という気分。

ただ、最後のお別れは、とても辛い出来事だったけど…。

そんな「同窓会名簿、同窓会通信、卒業アルバム」のひとつとなる『プロ野球史上最強“緑の鷹”南海ホークスクロニクル』。先行の2冊はさすがにベースボールマガジン社発行だけあって、完璧なものだったけど、こちらはムック本にありがちな「ミス」も多々あって、思わず朱入れ作業を始めたい衝動に(笑)。

ま、そこは読み手各人が、頭の中で朱を入れて行けばよいわけで、とにかくこの本を思いっきり楽しく読んでゆきたい。もちろん、ほろっとする場面もあるけども、それも「卒業アルバム」であればこそ、だ。

そんな僕は、頑ななまでに、今でも「南海ホークスファン」である。決して「福岡ソフトバンクホークス」のファンではないのだなと、こういう本を手にするたびに思う。

そんな思いの連中が、これらの「ホークス本」に群がるのだろう。きっと、「南海関連のムック本」が阪急、近鉄を凌いでいるのは、そんな頑な連中のせいに違いない…。

お互い、アホやなあ、ホンマに(笑)。あの頃、ファン感謝デーで色紙片手に、桜井輝秀選手、藤原満選手、門田博光選手、島野育夫選手、江本孟紀投手、西岡三四郎投手、佐藤道郎投手……。あこがれの南海選手の前に行列を作っていた連中。そんな「南海ホークス子供の会」のみんなが大好きや、俺!


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