【藤本義一氏のこと】*旧ブログ

またひとり、大阪にとってかけがえのない人が逝ってしまった。
簡単に寿命と言うけれど、なかなかねぇ…。

義一さんと言えば、多くは『11PM』のことを語るけど、まあ、それもあるけど、小生は、月1回の「ぶっちゃけトークの会」でお話を聞くのが楽しみだった。
今もやってるみたいやけど、心斎橋のカルチャーBOXで、大阪に軸足を置いて活動する放送作家らが集まり、100人ほど集まった一般聴衆から出されたお題についてあれこれ語るという、まさしく「ぶっちゃけトーク」のひとときだった。
出されるお題というのは、時事問題を中心に森羅万象多岐にわたる。現代なら「尖閣問題」、「尼崎の猟奇事件」、「桑名正博の思い出」、「週刊朝日の<ハシシタ特集>」、「iPS細胞とはなんじゃらほい?」などだろうか…。
そんなお題を、義一さんはじめ、新野新、池田幾三らがあーだこーだ語るだけの会。ああ、疋田哲夫もいたなぁ。
ただ、それだけやのに、ほぼ毎月出かけてたなぁ…。

新野せんせのうだ話もええんやけど、やっぱり締めみたいな感じで、義一さんが実にスマートに会をまとめる、その瞬間がなんか、「賢い人の話聴けてよかった~」と思わせてくれたんよな…。
新野せんせを筆頭に、クセのある面々が集ってた中で、義一さんはいわゆる「しゅっとした」雰囲気を醸し出してた。そういう年齢の積み重ねをしたいなと思わせるような独特の空気があったなあ…。

そういう「うだうだとした話を聞く」ような機会があれば、また、誰ぞ、声かけてくださいよ…。世の中、話のテンポが速すぎて、ちょっとしんどいねん(苦笑)。
そうは言うものの、義一さんは、もう、いてはれへんねんけど…。


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