【文楽夏休み公演PR活動】*旧ブログ

このくそ暑い中、午後から病院やったわいな。
昨年末から「これからは定期的に検査&診察せなあかんで、自分!」と厳命され、新たにまた病院通いのネタが増えてしもたという始末ですわいな。
本人にはあまり自覚がなかったのやが、「ちなみにセンセ、これってどんなレベルなんですやろか?」と問えば、主治医は「うん、中度ですね。軽度と言えないこともないけど…、うん、中度ですわ!」とのたまう。
「ひょ~~~!中度ですか!はあ、そうでっか!」とびっくりしたがな、ホンマ、驚かさんといてや。

人に「どんな具合でっか?」と聞かれたら、これまでは「ごくごく軽微な」と言うてたんやけど、「中度」とは驚いたわ。軽う見てた…。まあ仕方ない。これも運命やわいな。いいえいな、香港の占い師に、ことごとく「40歳以降は先細りの人生やで、アンタは!」と、判で押したように言われまくったからな、オレ…。いったい何人の占い師に言われたことか。前歩いてるだけで言われたこともあるねんで、ホンマ、堪忍してほしいわ、自分ら!
まあ、愚痴はさておき。
文楽の面々が、大阪駅で来る21日開演の「夏休み公演」のPR活動を行うというので、見るというよりも、こんな奴でもおれば賑わいになるやろと思い、「応援」に行ってきたんよ。まあ、ちょうど病院から歩いて15分ほどだし、時間つぶしに紀伊国屋で本探しでもしてりゃよかろうし、てなとこだ。

何某の市長がアホみたいに
―いや、最初は真に受けてたけど、奴さんのTwitterやら大阪市のHPの文楽補助金関連の項などを読むうちに、こんなアホとやりあわなあかん文楽はじめ、大阪市の文化・芸術の方たちはえらい目にあうなしかし、と思うようになったのは、これまでの『私家版「二流文楽論」』に目を通していただくとよくわかります―
文楽がど~したこ~したと言う中で、これまでになかった大々的な公演PR活動を行ういうことで、テレビ各局、新聞社などが大挙取材に参じてたわいな。

なんちゅうても、技芸員のTwitterやらFacebookなどでこれを知ったらしき文楽ファンの方たちも大勢来てたわな。ま、アタシもそのうちなんやけど。
通りすがりの人らも「お、文楽やってるがな」ちゅう感じでいっぱい寄って来て、なんかエエ感じやったで。
人形さんだけやなしに、三味線さんもようけ来て、三番叟と野崎のツレ弾きやがな、やっぱり大阪には太棹の音色がビシッと来るな、お似合いやホンマに。太夫さんも出て来はって、一生懸命公演チラシ配ってはった。

1871368わー、どこのテレビや!ライトが邪魔して、『契情倭荘子』の小巻はんが写ってないがな!
お猿(悟空)遣うても清十郎さんはかっこエエわ~

1871369三味線さん5人でバシバシ弾いてはったわ

これをやるのは簡単な話やなかったと思うわ。きっと若手の技芸員さんらは、ずっとずっとやりたかったんやと思うし。けど、それを阻む「何か」があったのは何気に察することできるわな。けど、こうやって実現できたわけやから、その「何か」を乗り越え、突き破ったわけやから、今さらその「何か」を一々詮索する必要もないやろ、特に外野は。
まあなあ、何某の市長なんかは腰巾着みたいな記者に、このPR活動について何か言うてください言われて、我がの手柄みたいなこと言いよると思うわ。その勝ち誇った顔が目に浮かんで癪に触るわ。

けどな、文楽の人らの名誉のために言うとくわ。このPR活動、別に何某の市長に「宣伝が足らん」とか言われたからやりはったんちゃうねんで、と。それだけは覚えといてな。マスコミはそういう扱い方しかせんと思うけど。そうしたがるマスコミの気持ちもわからんではないしな。

そうや、せっかくやから、21日から始まる夏休み公演の宣伝、アタシもしとくわ。ホンマ、文楽は30年以上の長い付き合いやけど、所詮、二流の文楽好きが協力できるのて、これくらいやねん。まあ他はせいぜい、劇場でポスターもろて来て、家の前に貼り出すくらいやけど、お父はん、嫌がるやろな(笑)。

夏休み文楽特別公演
<7月21日(土)~年8月7日(火)>

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第1部 【親子劇場】午前11時(1時終演予定)
鈴の音 
すずのね
解説・ぶんらくってなあに
西遊記 
さいゆうき
水簾洞の段 ・ 閻魔王宮の段 ・ 桃園の段 ・ 釜煮の段

第2部 【名作劇場】午後2時(5時50分終演予定)
『摂州合邦辻』
合邦庵室の段
『伊勢音頭恋寝刃』
古市油屋の段・奥庭十人斬りの段
『契情倭荘子』
蝶の道行

第3部 【サマーレイトショー】午後6時30分(8時10分終演予定)
近松門左衛門=作
『曾根崎心中』
生玉社前の段 ・ 天満屋の段 ・ 天神森の段

初めての人は、「親子劇場」行ったらええと思うわ。親子でなくても(笑)。子供向けやけど、そりゃもう見ごたえあるで。それよりも何よりも、子供らが目輝かせて舞台に食い入るように見てるのが何ともええがな。それ見たら、「何某の市長の言うてることと全然違うがな」と思うわ、きっと。けどな、親子劇場は毎年大好評でなかなか席取るの大変らしいわ。行くんやったら文楽劇場に予め問い合わせた方がええで。2部の『伊勢音頭』もええで。3部の『曾根崎』は言わずもがなや。


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