【南京陥落の日に寄せて】*旧ブログ

今日はかなり長いよぉ。

昨日1213日は俗に言う南京事件」の日。南京では「南京大屠殺71周年」として、記念行事が開催された。

底辺に反日感情がまだ少し残る香港だが、南京に関する目立った行動はなかった。こと香港で言えば、地続きの南京よりもはるか東の孤島尖閣への思いのほうが強い。行ったことも、これから行くこともない尖閣への熱い思いは途絶えることはない。その背景は以前にもアップしたとおり。

【返還10周年】思い出話(46)「尖閣」その6-反日の真相 を参照。

 

さて、今日14日付の各紙は昨日の南京での行事の詳細を伝える。

『明報』がまとまっているので簡単に紹介。



江蘇省南京市に昨日、防空警報が鳴り響いた。「南京大屠殺被害者 30万同胞追悼集会」だ。日本の東京でも追悼集会が行われ、自民党の野中広務・元幹事長が出席し、「100人以上の婦女子を殺害した」という元日本兵の談話を紹介し、「歴史に忠実に」と呼びかけた。

 

日本の友好団体参加

 

午前、「南京大屠殺遇難同胞紀念館廣場」に『安魂曲』が重々しく流れ、南京全市に空襲警報が鳴り響く。広場には5000人の解放軍兵士と市民が集まり、3間の黙祷のあと、犠牲者を追悼。このほか、「屠殺」が集中した燕子磯、中山埠頭でも追悼集会が開かれた。江蘇省政協副主席・包国新氏は「歴史を鑑とし、二度とこのような悲劇を繰り返さぬよう、世に訴えてゆこう」。「少数の日本右翼人士が侵略を否定し、軍国主義への道を歩もうと企図している」と批判。日本からは妙心寺平和法要団、JR東日本労組など友好団体多数が追悼に参加。

 

元日本兵、100人以上の殺害を認める

 

また昨日は東京でも「南京事件71周年集会」が開かれた。自民党の野中広務・元幹事長1971に南京を訪問した元日本兵の一人が突然城壁の前で倒れこんだという。その様子は「今にも地底に吸い込まれそうだった。かつてここで行った行為を思い出し、立っておれなくなったんだろう」。さらにその元日本兵は「上官の命令は『便衣兵などもすべて殺害せよ』とのことで、婦女子などざっと100数十人は殺しただろう」と語ったと。野中氏は「国家の未来を考えるとき、歴史に忠実でなければならない」と参加者に呼びかけた。

日本軍は19371213日に南京占領後、6週間にわたり大量殺戮を行い、その被害は30万人に及ぶ。但し、日本の右翼分子は30万人殺害を否定し、甚だしきは南京大屠殺自体が捏造だと言う。



この記事にはいくつかのポイントがあります。

 

まず野中氏。この人については、こういう言動はいまさら驚きもしませんが、彼が「国家の未来を考えるとき、歴史に忠実でなければならない」と呼びかけても何の役にも立ちません。中共もいまさらそれほどうれしくもないでしょう。それよりもいまさらながら、かりにも与党自民党幹事長であった人が中共の役人と同じ発言、というのがなんとも悲しい。

 

JR東日本労組。記事では何系の組合かはわかりませんが、毎年参加してますね。やれ「派遣切り」だの「ボーナスカット」だの「正社員も大量リストラ」だのと、労働者の環境は日々厳しくなる中で、南京まで来て見ず知らずのシナ人の追悼をする。なかなか裕福な会社です。このご時世にうらやましい。俺も雇ってくれないか?

 

さて、老兵の証言や「6週間に及ぶ大量殺戮」について、最近読んだ本に実に興味深いことが書かれていました。

 

『戦時演芸慰問団「わらわし隊」の記録 芸人たちが見た日中戦争』 早坂隆 著(中央公論社)

 

戦時下の演芸慰問団「笑わし隊」(本書では「わらわし隊」)については、演芸好きですから存在は知っていましたが、それについてのみきちんと記録された刊行物がなく、エンタツ、アチャコやミスワカナを語るときに触れられる程度でした。本書は「埋もれていた資料や元兵士の証言を元に『わらわし隊』の実態を浮き彫りにしつつ、慰問団が見た『南京』や『慰安婦』等、あの戦争をめぐる一連の問題にも一石を投じた」書です。多大な資料を紐解き、多くの取材を重ねて著者は「教科書には載っていない日中戦争の多様な表情」を綴っています。

 

陥落から1ヶ月あまりしか経過していない1938124日からは南京でも、「わらわし隊」の慰問演芸会が開催されています。『明報』の記事に言う「大屠殺」のさなかに演芸会が開かれ、当時の駐留部隊4000人のうち約6割に及ぶ2500人が演芸を楽しんだということになります…。

 

事程に、演芸慰問団の足跡をたどることでこうした「史実」が多く掘り起こされた本書は、著者が言うように「日中戦争における一種の異観」かもしれませんが、史実の語り手が「芸人さん」という、人間味あふれる人たちだというのが非常に大きな説得力を持っているように思えます。読んで損はしない一書だと思います。若いルポライターだけに、荒っぽい流れもあり編集者の苦労がうかがわれ、ちょいと読みにくさもありますが

 

で、戻りますと、南京については恐らく、中共体制の続く限りはこの状態のままでしょう。まあ国民党はバツが悪くて南京を大きな声では語れないでしょうし。中共崩壊後、南京がどう位置づけられるか…。そういう場面を見ることができますかね?   

 

なんだか今日は硬派な内容になっちゃいました。まっ、Leslieyoshiはこういうことも考えてはいるのですよ、ちゅーことで、今日のところはよろしく哀愁!

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