【狙え!「日本銀髪族」】旅游発展局が団塊世代取り込みへ*旧ブログ

金融危機により、突然の倒産や閉店、大規模リストラが急激に増えている香港。
「磐石の金融都市」と思いきや、意外ともろいよね。
小生を含む多くの市民が、SARS当時よりも経済は悪化すると見ていまして、雲行きはますます怪しいねぇ。
まあ、立ち直りもめちゃくちゃ素早いんですけどね。

香港へ来る旅行客も低調な様子。
そこで、来年の「日本香港観光交流年」にあわせて、旅游発展局が取り込みを目指しているのが、「日本銀髪族」
別に暴走族とかじゃないです、要するに銀髪=白髪、「団塊世代」より上の方々というわけです。

昨年、日本から香港へ来た旅行客130万人のうち、36.5%が「銀髪族」。前年比30%の伸びだとのこと。
若い世代は「オタクが多く、家でPCで遊ぶなど引きこもりがち」で、もはや香港が取り込むターゲットではないと、ようやく気づいたらしい。

香港は健康を意識する「銀髪族」にうってつけ。
・香港の郊外でトレッキング
・太極拳など文化活動への参加促進
・中華料理で医食同源
・魅力的なコンサートなどの開催

でアピールしたいと。
で、以上は『蘋果日報』の記事なんですけど、この記事についている読者コメントは、
・香港みたいな空気の悪いところで何が「健康」だ?
・旅游局、笑わしよる!
などなど。

まあねえ、高齢者層の取り込みついては、もう10年以上前からアタシは、香港観光協会にも日系の旅行会社にも言っているわけですが、
「週末に気軽にやってくるOLのリピーター」
という「幻想」を追いかけてる方々が多くて…。
もちろん、日本側のガイドブックもそんな層を意識していたわけですが、そんなアナタ、トレンディードラマみたいな人、年間何十万人もおりますかいな。

英国や豪州で何ヶ月も滞在して英語学習をしよう、なんて「銀髪族」の目を香港へ向けさせたい、ということだが、それにしては香港は「ソフト」がなさすぎるね。
広東語をなんて学んだところで、全然かっこよくないし。
中華料理や中国茶なら、日本人にやさしい台湾のほうがずっと気持ちよく学べるし。
トレッキングだって、蘋果日報読者のコメントどおり、こんな空気の悪いところを老人に歩かせたりしちゃいけません。それは「死の行軍」ですよ。

そうね~、「氷川きよしショー」とか演歌系のショーを年間通じてやる常打ち小屋があれば、間断なく「銀髪族」が押し寄せると思いますよ。2000人収容劇場で昼夜2回公演で、月に2週間公演。空いてる日は香港の催しなどで使う、花道は絶対必要、とかね。
これはグッドアイデアだと思いますが。

旅游局がそこまで「銀髪族」に思いをはせるなら、作っちゃいなよ。


『南海姑娘』 鄧麗君(テレサ・テン)

1977年のヒット曲だそうです。当時の香港の歌謡番組の様子がわかります。テレサはもうこの世にいないけど、こういう類の歌手のライブを日本人「銀髪族」向けに毎日やるのですよ! 黙ってても来ますよ!


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