【大阪の悲哀】角座よ!*旧ブログ

大阪万博の頃の角座の盛況ぶりは、そりゃもうすごかった!
土曜お昼のABCテレビ『道頓堀アワー』は角座からの演芸番組だった。
桂春團治、笑福亭松鶴、かしまし娘、宮川左近ショウ、フラワーショー、レツゴー3匹、
砂川捨丸・中村春代、ミス・ハワイ・暁伸…。錚々たる顔ぶれ。
松竹芸能が吉本興業をはるかに凌駕していた時代。
昭和59年に旧角座が閉館し、浪花座がホームグラウンドとなるまでどれだけ松竹芸能は芸人に苦労を強いたか。。。その浪花座が消え、なんとか100席少々のB1角座で「角座」を復活させたが、つに「道頓堀の演芸の灯」を消してしまうか。
背景、経緯はどうあれ、此度の松竹の決定には「芸人を育てよう」という意志が、全く感じられない。
いい芸人が多いだけに、吉本一人勝ち状態をなんとか食い止めてほしいのに、残念である。
余談ながら、万博当時、小学生低学年だった小生は桂春團治の出囃子「野崎」を、角座のテーマ曲だと思い込んでいた。それほどに、角座&松竹芸能は浸透していた時代は、もう来ないだろう。
こうして、大阪文化、上方文化は悲哀を重ねてゆく。町の活気を損なってゆくのだ。
橋下くん、そのへんこそ、なんとかせなあかんで。
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COMMENT:
AUTHOR: khiroott
DATE: 02/01/2008 23:26:37
裏寒い劇場で、煙草の匂いがしみついてました。
音響も良くなくて、下座の三味線の音も割れて
ましたが、そんな中で東西落語名人会がよく行
われた。確か神戸の故楠本喬章さんの名人会の
流れ、便乗が多かったと思いますが、あの広い
劇場で、志ん朝、小さんらが熱演しました。そ
れに応えて、三代目や六代目も張り切って。貧
相な劇場でしたが、私にはええ思い出ばかりで
す。新しくなってからの角座は行かずじまいで
した。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 02/02/2008 00:32:24
To khiroottさん
たしかに煙草のにおいの印象があります。
そして広い、大きな演芸場。
晩年はほんとにお客が少なくって。。。
最後の日のフラワーショーの熱演がつらい思い出です。


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