【返還10周年】思い出話(34) *旧ブログ

香港に戻りました。
では再び、10年前のあれこれを。
【1997年5月15日】
◇返還後の香港特別行政区行政長官事務室が「公安条例」「結社条例」の再修正草案を公布。民主党は「当初の修正案と原則的に変わらず、政治的タブーを設けたのに等しい」と失望
◇区議会や市政評議会について、特区行政長官事務室が返還とともに臨時議会(暫定議会)を設置する草案を発表。主な内容は
1)現行議員は全員、行政長官によって引き続き委任される
2)定数を25%増やし、人選は行政長官が委任する
3)各議会の議長は改めて選出しなおす など
◇日本政府、特区旅券に現行のBNO(英国海外属土旅券)と同等の待遇を認めると発表

【5月16日】
◇1日につき150人と規定されている中国から香港への移住者が中国側が規定を上回る片道ビザ(移住許可証)を発行したため、96年は6429人多く移住し、香港政庁も黙認していたことが明らかに
◇返還前後の大陸からの密入境を防ぐため、香港水上警察と広東省公安局が深圳で初の合同演習

【5月17日】
◇返還後の暫定議会「臨時立法会」で、民協(民主派政党)が老人援助金に関する修正動議を提出するも「他に優先処理すべき問題がある」として討議打ち切りの動議が可決。これを不服として4議員が抗議の退場
◇調理師がコレラ感染していた屯門(テュンムン)の飲茶屋に衛生署から営業停止命令
◇米国に亡命していた天安門事件のリーダー格・紫玲女史が密かに来港。目的は友人訪問で民主活動参加のためではないと強調するも、「香港人は97年以降、自分の自由と利益を守る決心をするだろう」とコメント

【5月18日】
◇九龍-北京の直通列車が運行開始。所要時間29時間40分
◇郵政署が王冠図柄の最後の記念切手発行。1000人以上が徹夜の行列


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