【毒書の時間】『放浪・雪の夜 織田作之助傑作集』 織田作之助
<これまで多くの俳優が『夫婦善哉』で柳吉と蝶子を演じてきたが、森繁久彌、淡島千景のコンビに勝るものはないと思う。また舞台では、石浜恒夫が脚色した文楽も、格別の味わいがある> 何度読んでも飽きない作品というのは小生の場合、…
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続きを読む →(photoAC) 石井光太。この人のノンフィクションが好きで、よく読んでいる。淡々とした、それでいてどこかで人に寄り添う優しさを感じる語り口(書きぶり)がいい。ただ、優しい現場はほとんどなく、厳しい現場を丁寧にリポート…
続きを読む →「何かと堅苦しい世の中やねぇ」と言ってしまうとダメなのかもしれないけど、一つの戦前の小説をこの時代に世に送り出すのに、随分と苦労するもんやな、というのを感じる一冊だった、今回読んだ久生十蘭の中長編集『肌色の月 探偵くらぶ…
続きを読む →「螺旋プロジェクト」も、ようやく7冊目。計画では昨年中には全8作を余裕で読み終えているはずだったが。まあ、そうはいきません。読書とは浮気性なもの。次から次と「あれ読みたい、これ読みたい、いやいや、こっちも面白そう」って具…
続きを読む →<この道の先、数キロほどで中国・ラオスの国境という辺境の地。2003年3月、1週間休みをとって5年ぶりに雲南省西双版納(シーサンバンナ)の村々を訪ね歩いた。しばし香港を離れ大陸奥地にまで来ると、本当に「越境」したと実感す…
続きを読む →(photo AC) 今年もあっという間に1年が過ぎ去り、早くも大みそかである。いつものごとく、課題は山積したままではあるが、12月28日、定時を少々過ぎたあたりで「よっしゃ、今年はこのへんにしといたろか!」と、超強引に…
続きを読む →生きてるうちに全54巻読みきれるかどうか、ちょっと怪しい「平成の大ベストセラー」としておなじみの『居眠り磐音』シリーズ。ここらでちょっと一休みということで、『読本』を読んでみた。シリーズも折り返し点ということで、ファンブ…
続きを読む →<何年前かな…。炎天下の甲子園でのタイガースvsホークスの二軍戦。梅雨明け直後で、調子を落として二軍調整する一軍選手が増える時期だけに、両軍ともに「あれ?お前、なんでここにおるねん?」って聞きたくなる名前がチラホラと。本…
続きを読む →<『三体』シリーズとは、文革の凄惨な吊し上げ殺戮に始まり、やがて舞台は宇宙へと広がる、スケールの大きな「群像劇」なのかもしれない> 今更、説明の必要ないと思うが、今一番、中国で世界で旬のSF作家、劉慈欣による長編SF超大…
続きを読む →<京橋のシンボルたる黄色のこのビルに限りなく名前がよく似たキャバレーを舞台にした物語。近鉄バファローズを引退して解説者になった頃の梨田昌孝や、タレントのリリアンが出演するCMが懐かしい photo AC> 大阪の人間でな…
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