【Go! Go! HAWKS 2024】vsバファローズ18回戦

<5月22日の「白のキセキ」以来の屋根付き大阪球場。この時期でどうしても思い出すのは、一昨年9月の3連敗。辛うじてマジックは消えずに済んだが、「優勝を逃した」ことを確信した3連敗だった。あんなことになりませんように!>


久々のリーグ優勝がチラチラ見え始めた今日この頃である。「多分、この辺で胴上げやろ」と思って押さえていた大阪での4連戦の初戦と4戦目のチケットだが、ここへ来て我が軍はちょっとばかりもたついて、この4連戦での胴上げは無いことに…。まあ、そういうもんでしょう。小久保監督君も事あるごとに「そない簡単には勝たせてくれませんよ」と言っているが、ホンマにそない簡単にはいきません。でもまあ、残り試合数と2位とのゲーム差考えると、そのうち決まるでしょ、というところにまで来ているのは間違いない。ここは、元気のないオリさん相手に、最低でも2勝2敗で終わりたいところだが、果たしてどないなりますか…。

意気込んだ割には、チケット争奪戦には完全に乗り遅れてしまい、なんと上層スタンドの後ろの方になってしまった。この4連戦、同じ目論見のファンが全国から集まっているようで、売れ行きが凄まじい。ただ、この辺のお席、網に邪魔されないので、写真は撮りやすい。

試合前、ヘルナンデスと語るオスナ

突然戻ってきてびっくりさせられたけど、戻ってきたからには「やれる」という確信があるんだろう。津森、藤井、松本が抜けてしまい、苦しいリリーフ陣だけに、やってもらわな困りますわな。えらい痩せてはりましたけど、渡米は「腰の治療」は表向きで、ダイエットがホンマの理由ちゃう?

本日のセレモニアルピッチは、先ごろのパリ五輪で、フェンシングフルーレ団体で金メダルを獲得した飯村一輝選手である。あの金メダルの中継見てて、ちょっとファンになったから、ここで見れて嬉しいわ(笑)。

べるたそに見守られながら「ぬぁ~いすピッチ」でございましたわ。運動神経イイ人はうらやましい(笑)。

さて試合。 

我が軍先発は有原。すっかりエースの座に君臨しております。よくまあ、ホークスに入ってくれたもんだ。ここまで11勝。ファイターズの伊藤とハーラーダービーを競っている。そりゃまあねえ、タイトル獲ってくれるに越したことはないけど、もうここまで来たら「ケガ無く」と祈るばかりである。ほんま、そこはよろしいに。

敵軍先発は山下舜平大。身長190㎝。長身で足が長い、スタイルのいい投手。将来のエース候補最右翼ながら、今シーズン前半はさっぱりだった。バファローズ低迷の一因でもある。ここへ来て調子は上がって3連勝。我が軍も前回の対戦ではこてッとやられてる。

第18回戦(11勝6敗1分)

勝:有原 (12勝7敗0S) 負:山下 (3勝5敗0S)
本塁打:セデーニョ12号ソロ(6回・有原)
観衆:30,841人

我が軍、1回表の攻撃。先頭の周東が四球。2番今宮凡退するも、3番栗原が右中間へ適時二塁打であっさり先制。「今日は点取るの難儀するで」と予想していたが、スイスイと先制でちょっと安心。1回裏、ちょっとピンチとなるが、本塁突入の廣岡アウトでなんとか切り抜ける。この時、廣岡が少し脳震盪気味だったのか、次の守備から來田に交代した。これがオリさん、悪夢の始まりに…。

周東は盗塁はなかったが、今宮の二ゴロの間にすかさず二塁へ。これが先制点につながる
このところ二塁打量産の栗原。この日放った二安打はいずれも二塁打!

敵軍は2回裏に同点に追いつく。セデーニョ、紅林の連打に続き、杉澤送りバント。栗原つかみ損ね、三塁まで進んでいた走者のセデーニョが悠々とホームイン。小久保監督君が嫌がる拙いプレーでしたな(笑)。

3回表、先頭の9番牧原が左前打で出塁。周東送って、今宮が左前適時打で勝ち越し。5回表にも甲斐の二塁打、牧原安打に続いて周東の右翼犠飛で一点追加。敵軍は6回裏にセデーニョが左中間スタンドへ本塁打で1点差に追い上げ。この外人、走者がいない時しか打たないっていう印象(笑)。両投手の出来からして、このまま最終回まで行くのかな、と思っていたら…。

8回表、我が軍の攻撃は、牧原、周東と左が続くことから、敵軍は舜平大に代わって左腕山田を投入。ところが、牧原安打で出塁すると、周東がすかさず送って一死二塁の好機に。山田に代わって吉田輝星が上がる。今宮外角低めの直球を打ち返し、これが吉田の右足首を直撃。吉田は続投は無理そう。ってことで、宇田川がマウンドに上がる。

「宇田川、変やったよな」って感じで、マウンドに集まるオリ内野陣と捕手の若月

ところがところが…。宇田川がさっぱり。球速全く上がらず130km台そこそこ。栗原を簡単に歩かせてしまい一死満塁。「こりゃ、どっかおかしいで」と敵軍ベンチは、さっさと交代させ、ルーキー古田島が緊急登板。名前は「成龍」。思わず「ジャッキー・チェンかい!」と突っ込みたいが、どうやら御母堂が成龍迷らしい。そして登場曲が「水戸黄門」の主題歌『ああ人生に涙あり』と来たもんだ(笑)。

今季の中継ぎ陣を支えるルーキー古田島。新人王争いはライオンズの武内が圧倒的だが、匹敵するくらいの大活躍。投げっぷりがよく、性格も明るく、沈みがちなオリベンチの盛り上げ役でもある

いかに古田島と言えど、あまりにも緊急過ぎたか、山川、近藤に連打され、6-2となる。ここでまたもやオリ側にアクシデント発生。近藤の安打で本塁に還った栗原と捕手の若月が交錯。若月は脳震盪を起こしたか、しばらく動けず…。悪いことが重なるもんである。

中嶋監督ら首脳陣が心配そうに若月を取り囲む。森を欠く今、若月まで離脱するとなると、超緊急事態である。結局、捕手は石川に交代

我が軍はさらに正木が中前に適時打で7点目。敵軍はたまらず投手交代。川瀬堅斗を送り出す。中村晃が左翼犠飛で8点目。甲斐が四球を選んだたところで、牧原に代えて代打に川瀬晃!ついに実現した、兄弟対決である。甲斐が打席の際、ネクストの牧原に小久保監督君が何やら耳打ちをしているのを見て「これはもしや!」と思っていたが、なかなかの好演出やないかえ!

弟の堅斗がオリに入団した時は、育成契約(1位)だっただけに「果たして対決の日は来るのだろうか」と思っていたが、7月にようやく支配下登録をつかみ、この日を迎えた。

結果は二ゴロで弟の勝ち。堅斗が中継ぎに定着すれば、来季以降も、この対決が見られるだろう。楽しみである。結局、この回は40分ほどの時間を費やし、オリはアクシデントの連続となり、まさに「13日の金曜日」になってしまった。

8回裏、我が軍はルーキーの岩井をマウンドに送り出す。1点失うも、大勢に影響なし。9回裏は杉山が三者凡退で片付け、試合終了。実にこの球場のこのカードらしい、長い長い試合であった。

勝ったでー!

マジック15になってから、なかなか勝てなくて「おいおい!」と気をもんだが、ここで4連勝と息を吹き返してきたのは誠に結構。そうそう連勝は続かないとは思うけど、この4連戦を最低でも2勝2敗で乗り切れば、ゴールがはっきりと見えてくるんじゃなかろうか。2位のおハムもなかなか負けないけどね(苦笑)。

ファンの声援に応える有原

今日はなんちゅーても、有原に尽きますな。「ここぞの試合」できっちり勝ってくれるのは実に頼もしい。ってわけで、優勝まであと10勝!

M10

(令和6年9月13日 大阪夜間)

我々の年代には、一番楽しかったのは野村監督時代のホークスではないでしょうか!


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