【睇戲】大阪アジアン映画祭(短編3編)

第19回大阪アジアン映画祭」が例年よりちょっと早めの3月1日に開幕した。

いやいや、参った。チケット販売開始日のその時間、サイトに全くつながらないのはいつものことなのだが、一番狙っていた3月5日の「スペシャル・オープニング上映」にして「HONG KONG GALA SCREENING」の『盜月者(邦:盗月者)』はまさに「瞬殺」。ようやくつながって「お!空いてた!」という席をチェックして次に進むと「他のお客様が購入中」とかになって、一向に先に進めない。そうこうしているうちに「当日窓口販売」のみに。2時間前からの販売らしいが、仕事を休むわけにもいかず、「HONG HONG NIGHT」時代も含め「HONG KONG GALA SCREENING」、初の欠席となってしまった。まあ、MIRROR人気のなせるところだろうけど、それにしてもえらい人気である。「もしかしたら、出演の3人うちのだれかが来るのでは…」という期待もあるんだろう。来ないって、ねぇ…(苦笑)。

ってことで、小生、今年はちょいとやる気が失せ気味の「大阪アジアン映画祭」である。しかし、あの瞬間にサイトにつながる人って、どういう技使ってるんやろねぇ(笑)。

とは言え、この映画祭でしか観ることはないだろうという作品も多いので、仕事の流れなども予測しながら予定を立てて、『盜月者』以外は観たい作品をきっちり押さえることができた。まずは短編3本建てから観てきた。

「睇戲」と書いて「たいへい」。広東語で、映画を見ること。

インディ・フォーラム部門
すとん <ワールドプレミア上映> 

邦題『すとん』 英題『Suton』
公開年 2024年 製作地 日本 言語:日本語
評価:★★(★5つで満点 ☆は0.5点)

監督:渡邉りか子

出演:坂本ちえ、村上真衣、本間淳志、 原雄次郎、 五十嵐美紀

ちょっと、どう解釈していいのかわかりにくかったなぁ…。雰囲気はええのに…。“すとん、と腹に落ちた瞬間”とのことだが、「すとん」とは来なかったかな。近鉄のトンネルが間近に見える駅のシーンがあったけど、あれは石切駅かな? 多分そうだと思う。

《作品概要》

東京で俳優の仕事をしていた主人公・さえはコロナ禍を経て、俳優を引退する。新たな環境で出会う人たち、両親の老いに触れる瞬間、旧友の支え。人生の途中で、すとん、と腹に落ちた瞬間。自分にしか聞こえない音。<引用:第19回大阪アジアン映画祭公式サイト

特集企画 台湾:電影ルネッサンス2024
馬語 <海外プレミア上映> 

台題『馬語』 英題『The Horse』
邦題『馬語』
公開年 2023年
製作地 台湾
言語:標準中国語
評価:★★★★(★5つで満点 ☆は0.5点)

監督:藍憶慈(ラン・イーズ)

出演:范曉萱(メイヴィス・ファン)、伯朗(ブラウン)

出演の伯朗(ブラウン)というのは、馬のこと。この馬がよくしつけられていて、いい演技を見せる(笑)。大概賢いね。この作品は評価の分かれるところだろうけど、小生はかなり好き。この発想は楽しい。この空気感、なんか心地よい。長編も撮るとのことなので、どういうものになるのか興味津々。いずれ大阪アジアン映画祭でやってくれ。

《作品概要》

段ボールと荷物が散らかり放題の大きな古いアパートの一室。引っ越しのため、荷造りをしようとしていた女性の前に、突然、茶色の馬が現れる!? 彼女と馬は言葉もなく互いに見つめ合い…。金馬奨上映作。<引用:第19回大阪アジアン映画祭公式サイト

特別注視部門
是日訪古 <日本プレミア上映> 

中題『是日訪古』 英題『Sojourn to Shangri-la』
邦題『シャングリラに逗留』
公開年 2023年
製作地 中国
言語:標準中国語
評価:★☆(★5つで満点 ☆は0.5点)

導演(監督):林詣涵(リン・イーハン)

出演:傅韵菲(フー・ユンフェイ)、ジョナサン・マルケイヒィ、王孜(アバ・ウォン)、黎鹿、譚詩弦、余秋桂

ごめんな。さっぱりわからんかった(笑)。「シャングリラ」ってあるから、てっきりあの雲南省の「香格里拉」やと思ってた(笑)。やる気は伝わるけど、どうしても作品に入り込めないどころか、入口すら見えないし、ストーリーも「で、何が?」って感じで…。ほんま、ごめんやで。

《作品概要》

海辺でファッションCMの撮影が計画されたが、事前に作られたセットは一夜にして潮の満ち引きで消えてしまっていた。若い女性アシスタントがドローンを飛ばして、海に消えたセットを探そうとするが…。ベルリン国際映画祭上映作。<引用:第19回大阪アジアン映画祭公式サイト

3作上映後は舞台挨拶。舞台が遠かったのと前の人の頭が遮るので、外に出たところをショット。

『すとん』から渡邉りか子監督、出演の坂本ちえ本間 淳志。ところで左端の人、誰?

『馬語』の監督、藍憶慈(ラン・イーズ)。長編の『馬語』、楽しみにしてますよ!

(令和6年3月2日 大阪中之島美術館 1Fホール)

下戸の小生だが、台湾ビールは口当たりがいいからか、グイグイいっちゃうね。

 


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