【行政長官選挙】5月8日に延期だとさ

昨年4月13日、特区政府が選挙制度改善のための「2021年完善選舉制度(綜合修訂)條例草案=選挙制度(総合修訂)条例草案」を発表した際に、その後の選挙日程が明らかになったが、そのうち、

1)選挙委員会選挙 — 2021年9月19日
2)立法会議員選挙 — 2021年12月19日

の二つの選挙はそれぞれ終了。残るは、

3)行政長官選挙 — 2022年3月27日

となったが、現在の香港はこれまでにないCOVID-19の感染拡大につき、延期されることと相成った次第。人口800万人弱のこの過密都市で、連日5000人だの6000人だのとうなぎ上りの感染確認。感染力の強いオミクロン株が大勢を占めるとあっては、そりゃまあ、選挙どころではないだろう。一方で、感染者の出たアパートメント丸ごと封鎖して、町内一斉にPCR検査を繰り返していては、感染数が急増するのも仕方ない。さらには、全市民の検査もやるとかやらないとか…。これねえ、例えば大阪市中央区で住民や就業者を一斉にPCR検査したらどうなるか?という話ですわな、今の香港は。ま、そこは、本土が「ゼロコロナ政策」一徹だから、仕方ないか。

延期の会見をする林鄭月娥のおばさん by “香港01”

林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は2月18日の記者会見で、3月に予定されていた行政長官選挙の延期を発表した。林鄭長官は「緊急情況規例條例(緊急条例)」に則り、当初、3月27日に実施する予定だった第6期行政長官選挙を5月8日に延期することが行政会議で批准された旨、発表した。

これに伴って、2月20日から予定されていた立候補届け出期間は、4月3日から16日に延期される。

林鄭長官はこの決定についてまず「選挙の実施は公衆衛生上のリスクをもたらす」と指摘。「社交距離(ソーシャルディスタンス)の制限下では、候補者は推薦人の確保や支持者との会合、市民との対話やメディア取材など、通常の選挙運動ができない」とし、選挙の公平性を損ない、行政長官選挙への関心度を低下させてしまうと指摘した。「今、香港は過去2年で最も深刻なCOVID-19の流行との戦いに直面しているから、特区政府はCOVID-19対策に集中する必要がある。この方針は習近平国家主席が最近出した重要な指示の精神にも合致する」のだそうな。習近平ですか…。そうですか…。

さて、選挙の延期方法について、林鄭長官は「『行政長官選舉條例』では延期可能な日数は14日ということになるが、感染流行は2週間以内に鎮静化させることはできない。しかし、遅れが続くと選挙に影響を及ぼす。立候補受付期間の終了時に候補者がいない場合、選挙は受付終了日から42日後に改めて実施できる」と説明。林鄭長官はこの方法は流動的であって、14日以内に立候補者がいるかいないかで異なってくると述べた。なんか色々不確実ですな、感染状況次第ではどうなるかわからんよ、ってことでいいのかな?いいんよな?

なお、行政長官選挙が延期されても、現政権の任期である2022年6月30日を超えることはないとのこと。どうしても6月30日までにはケリをつけます、ってことやな。まあ、まだ日にちもあるし、感染拡大もそんなにいつまでも続かんと思うから5月8日は、丁度ええ頃合いちゃいますか?知らんけど…。

我々市民の関知しない(関知させてくれない)選挙やし、どなたになったところで、小生の生活には何の影響もないので、ま、お好きにやってくださいなってところだが、香港の選挙マニアなんで一応、動向だけは注視しようという話ですねん。


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