【Go! Go! HAWKS 2020 2】vsバファローズ5回戦

小中学生のころ、パ・リーグが2シーズン制だった時代には、過密日程を消化するためにダブルヘッダーを含む4連戦というのはあったが、同一カード同球場での6連戦というのは、長い長いホークスとの付き合いの中でも今季が初めてのこと。色々と勝手が違う。火曜日にここで観てさらに土曜日もここに居るというのは、どうにも不思議な感覚だ。大体ビジターゲームでそういうことって、まあ、ないわな。

この6連戦スタイルはまだ当分続く。中継ぎ投手のやりくりも大変だろうし、1戦目、2戦目で大当たりしていた打者が、完全に読まれて3戦目以降はさっぱり打てなくなるということも。栗原なんかはその好例だろう。ま、彼もここがふんばりどころ。言うてるうちに、キューバ勢も戦列復帰するし、内川も上がってくるだろう。長谷川も負傷が癒えれば戻ってくる。ホンマ、踏ん張りどころやで。

この日、大阪は新型コロナウイス感染確認が86人にまで増え、いよいよ野球観てるどころやないで、という状況になってきた。そんな中、九州の御仁から「外野で1枚あるんですが、ご一緒しませんか?」とのお誘い。まあ、断りませんわな(笑)。というわけで、外野席へリターン。それにしてもレアケースとは言え、2,300円って高過ぎないか?おっちゃんら、大阪球場の外野で700円で観てたで(笑)。

このお二方も「フィジカルディスタンス」をとって、踊り子さんたちの歌舞音曲を見物していた。屋根付き大阪球場では「ソーシャルディスタンス」ではなく、「フィジカルディスタンス」と言う。他球場もそうなのか?あるいは、世間でもそう言うようになったのか?ま、どっちでもよろしいけどな(笑)。入場時に検温があり「大阪コロナ追跡システム」のQRコードが記された紙を渡される。何かと面倒だが、今季はこの形でやり通すしかないな…。そもそも、全公式戦を最後まで完遂できるのかどうかも、わからん。

さて、ホークス。1戦目、2戦目を快勝し、3戦目は惜敗。そして4戦目は再び快勝。一応、カード負け越しはなくなった。せっかくだから今日も勝って勝ち越しと参りましょう。明日は敵軍、山本が先発だから負けるでしょ(笑)。が、本日の敵軍先発は田嶋。もう何十年と我が軍が苦手とするタイプの左腕。まあ、好物にしているチームはないだろうけど。

田嶋は敵であるのがもったいない、いい投手

一方、我が軍先発は石川。前回登板では三振の山を築く好投。なにせ彼は投球テンポが大変よろしい。「打者に考える隙を与えない」とその都度解説者諸氏は言うが、味方として観ていると、これほど気持ちの良い投手はいない。得意のパワーカーブで、この日も三振の山を築くことができるか。いずれにしろ、白熱した投手戦が予想される。となると、ヒマやね(笑)。

千賀、甲斐、牧原の次の世代の育成出身。石川の世界はももクロを中心に回る(笑)

【5回戦】(H・4勝1敗)
勝:石川(3勝0敗) セーブ:森 (0勝1敗4S) 負:田嶋(1勝1敗)
本塁打:H/柳田9号(6回・田嶋) B/ 若月1号(7回・高橋礼)
観衆:5,000人

スコアを見てお分かりの通り。我が方は5安打2点、敵方は4安打1点という緊迫の投手戦。せやから試合時間も短いのなんの。助かります!(笑)。

両軍、チャンスらしいチャンスもないまま、田嶋、石川のテンポの良い投げ合いが続く。打撃戦嗜好の方々には退屈ではあるが、これもまた野球観戦の醍醐味。手に汗握るとはこのこと。野手の動きもよい。均衡破るのはどっちのチームか?焼きそば食いながら「ふむふむ」と脳内スコアブックを見ながら、「これは、京セラ大好きの柳田の一発に期待するしかないな」というところで迎えた6回表は、一番の栗原からの攻撃という好打順。ここやで、チャンスは!

期待の好打順も、栗原、今宮、あっさり凡退で、走者なしで柳田。「頼みますわな、ギ~さん!」。と、次の瞬間、何が起きたのでありましょうか?打球は高々と舞い上がるも、視線から消えてしまう…。するとどうでしょう!右翼手の前にややあってから白球がポトンっと落ちてきた…。「え、何、どないしたん?」と思っていたら、柳田は「よっしゃ~!」って具合にすでに二塁ベースをゆっくりと回っている。「あ、そう、ホームランってこと?」。そうらしい。京セラルールで天井に当たったら、ホームラン?知らんけど。少々タイムラグのあるスマホでのJ Sportsの中継にあわててつなぐと、どうも外野の天井の照明にぶち当てたようだ。いや~、びっくり!!

思えば、ここで柳田にびっくりさせられることは、これで何度目か?泳ぎながら逆方向へポンと当てた打球が左翼席上層まで飛んでいくとか、フルスイングで右翼席上層最深部の壁直撃とか、トリプルスリー確定の瞬間とか、とか、とか…。ホント、金払って見る価値のある選手だなと思う。値打ちあるわ、ホンマに。

さ、均衡破れた。試合が動き始める。ここで逆転されないことが肝要。そして追加点も。7回裏から好投の石川に代え、高橋礼が登板。石川は78球で降板か…。願わくば90~100球は投げてほしいけどなぁ。ま、そこは徐々に。

「明らかに登板過多やろ」ってくらい、よく投げている。そして期待に応えるのだから、たいしたもんだ。

7回表には、上林の右前安打に続き、結局、不振のままの熱男が珍しく中堅・西浦のグラブをかすめる適時二塁打で貴重な追加点。まあ、敵さんのことあれこれ言うのもナニな話だが、あの打球、もう少しで捕ることができたのに…。ホント、こういう「もうちょいやったのに」という残念な守備が目立つのがバファローズの泣き所だと、毎試合思うのである。ま、こっちにすれば、その裏に高橋が若月に一発見舞われたから、ここで1点取れてよかったよかったってとこなんだけど。

珍しくタイムリーを打った熱男さん。そろそろ大きいの打ちませんか?
モイネロは毎日投げて大丈夫かえ?と思ったら、翌日はまことに危なっかしい内容で、テレビで中継観ていて、胃が裏返るような気分になってしまった。勝ったからええけど

8回はモイネロ、9回は森と「登板過多リレー」で1点差を守って勝利。あれよのうちに貯金が3つになっていたという次第。

さて、前々日と前日、二試合連続で本塁打を打った敵軍の大砲候補、太田。体はスリムな方だが、なかなか打撃センスがよく、これからが大いに期待できる。そう遠くない将来には吉田正尚とクリーンアップを打つような存在になるんじゃないか?この日は、石川、高橋にタイミングを狂わされて、まったくいいところなしだったが、魅力的な若手である。太田に限らず、オリには有望な若手がゴロゴロいてる。こういう選手をもっと積極的に使えば、面白い試合ができると思うけどなぁ、しないのよね、このチームはどういうわけか…。

太田は有望株。リーグを代表するようなホームランバッターになってもらいたい。もちろん、ホークス戦以外で打ってねw

一方、我が軍の実績申し分なしの大砲さんは、このザマよ…。2試合くらい外して、代わりに西田あたり入れた方が、打線が機能するんじゃないか?

ヒーローインタビューは石川で。やっぱり朝礼みたいですな(笑)。

この日の勝利でカード勝ち越し決定。「たまにはどん底を見るようなシーズンあってもええんちゃう?」と、思っていたら、なんだか首位も見えてきたわけで、そうなると「行け~、もっと行け~!」って気分にコロッと変わる。やっぱりこういうのが楽しいね。こうして、ようやく小生の52回目か53回目かわからんけど、大体それくらいのホークスとの日々が始まったという次第。こんなご時世なんで、どれくらい球場に行けるかわからんけど、選手の皆さん、ケガなくシーズンを乗り切ってちょうだいな。

この日の観衆、5,000人。上限いっぱいいっぱい。ってことは完売。けど、このスタンド風景、水増し発表の時代なら間違いなく「1万8千」とか発表しているな(笑)。てか、5,000人もいるようには見えなかったけど(笑)。

(令和2年7月18日 大阪夜間)



 


コメントを残す