【決定!香港10大きちゃない公衆便所!】公衆便所新設予算に82億円超!

日あたらぬ厠の陰や石蕗の花 正岡子規

こんなネタで、子規に失礼かもしれないが…。

香港のトイレ事情が非常によろしくないことに関しては、拙ブログで随分前に記している。まあ、一言で言えば「きちゃない」「ばばちい」「少ない」ってことになる。

で、ご苦労なことに、2月27日の特区政府財政予算案の発表を前に、建制派(親政府政党、実質与党)の民建聯(民主建港聯盟)が、「10大きちゃない公衆便所」を公表した。すでに、予算案には数年以内にHK$5億(約82億5,000万円)を投じて、200ヶ所に新しい公衆便所を設置する案が盛り込まれているので、この調査は政府の予算案を後押しするための、建制派の援護射撃みたいなわけだが、それにしても相変わらず、香港のトイレ事情はよくないね…。

目出度く、男女両部門で「最もきちゃない」トップに輝いたのは、小生が住んでいたご近所の 香港仔(Aberdeen)の海浜公園公厠。小生が休日に手釣りなどを楽しんでいたプロムナードのトイレじゃないか!

利用したことがないので、中がどういう状態なのかは知らないが、外見はそれほど汚いという感じではないので、これは意外な結果だ。このほか、小生がぱっと光景が思いうかぶトイレも数ヶ所ランクインしているが、むしろそっちの方が「The きちゃない便所」って感じがする。

跑馬地(Happy Valley)成和道公厠深水埗(Sham Shui Po)欽州街公厠北河街街市(Pei Ho Street公設市場)公厠西環(Sai Wan)士美菲路市政大厦2樓熟食中心公厠なんぞは、納得の結果である(笑)。

しかし何ですよ、公設市場や市政ビル内のフードコートのトイレがワースト10入りしてるって、あかんでしょ、これ。まあ、そこが香港らしい可愛らしさでもあると言えば、そうなんやけど(笑)。

最近はここまでのものはほとんどない(ゼロではないw)と思うけど、90年代は当たり前のような光景ではあった…。今でも茶餐廰(大衆食堂&喫茶店)には、こういうトイレを見かけるもんなぁ…。いやもう、見ただけでケツの穴、しぼんでしまいますわな(笑)。

by “香港01” 2018-04-11

こういう場面には頻繁に出くわす。これ、一体、どうしちゃたんでしょうねぇ、前に使った人、「流せよ!」と言いたいが、次々と流さない人が続いて、ついに詰まってしまったのか? 不思議でならない。どうしてトイレットペーパーをまき散らすん? 清掃の人とか呼んで「ここ、詰まってるみたいやけど」とか言うて、状況を打破しようとしないわけ? 後の人のことなんて、全然頭にないよな…。この神経もわからんねぇ…。

こんな具合だから、いくらきれいな公衆便所作っても、使う人間のエチケットも改善しないことには、結局、すぐに「きちゃない便所」になってしまうやろね。新設もよいが、まずは市民の啓蒙活動やな。

最近、大阪の地下鉄のトイレがめっちゃきれいになったけど、視察に来たらええと思うわ。何某の市長、唯一の手柄やな、あれは(笑)。

ところで、一昔前までは、公衆便所の二階がシャワールームという建物がよくあった。シャワールームと言っても、フィットネスジムなんぞにあるようなものではなく、上記二点の写真から連想していただければよかろう(笑)。住宅事情の劣悪な地域を中心に設置されていたのだが、今もあるんやろか? そもそも、お湯は出るのか? さすがにこれは使う気にはならなかった(笑)。家の風呂が故障しても、近くのプールや、アパート内のジムのシャワールーム使ってたもんなぁ…。「消えゆく文化」とも言われているが、消えると困る香港の住宅事情であもある。

劏房住まいの黃さんは毎晩、公共浴室でシャワーを浴びている

劏房」と言って、本来の一部屋をさらに小割にし、まさしく「座って半畳、寝て一畳」状態の部屋に住まわざるを得ない人が急増している昨今の香港。こういう劏房には当然、風呂が無い。となると頼りはやっぱり、公共浴室ってことになる。「消えゆく文化」どころか、今後、増設されるべきだと思うが…。

とにかく、香港のトイレの話は尽きない。話題豊富である。今日はこの辺で置いといて、またいずれ…。それにしても82億5,000万円とは凄いね~(笑)。


コメントを残す