【御朱印男子 1】四天王寺庚申堂

御朱印男子
四天王寺庚申堂

祝大家新年快樂!

穏やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、御朱印男子始めました。

とくに御朱印集めに興味があったわけではない。昨年末までは。
たまたま、昨年末に平成28年最後の庚申参りに参詣したところ、「御朱印帳」の鮮やかな緑色に目が移り、直感的に「これは買わなアカンでしょ」と心の声。そりゃまあ、南海ホークスファンなもんだから緑色、とりわけ濃緑色に敏感に反応するのは仕方ないのだが、それ以上の「何か」を感じたから、「御朱印帳下さい」と相成った次第。「何か」の正体はまったくわからんのだが、庚申さんのお導きだとすれば、有無を言わず従ってそれでOKな話である。
それが「御朱印男子」、記念すべき第一号の御朱印である。

【1】四天王寺庚申堂

kousinnsann
右から、
平成廿八年十二月三日
奉拝
青面金剛童子
四天王寺庚申堂

四天王寺庚申堂は、四天王寺の南門から南へおよそ300mに位置する、四天王寺の「飛び地」。

人間の体内には3匹の虫=三尸(さんし)の虫 が住みつき、その人の行動を監視している。庚申(かのえのさる)の夜、眠っている人の体から三尸が抜け出し、その人の罪や過ちのいちいちを天帝に告げるという。そこから、庚申の日に眠らない「庚申待ち」という慣わしが生まれたとの伝え。

大宝元年(701)正月庚申の日に、毫範という僧侶の前に青面金剛童子が現れ庚申の法を伝授したと伝えられる。

今の本堂は、戦災で焼失して仮堂だったところへ大阪万博の休憩所「法輪堂」を移築したもの

60日に一度巡ってくる庚申の日を「庚申参り」とし参拝者が多数訪れ、庚申参り限定で境内には煮込んだこんにゃくを売る店が出る。このこんにゃくを北向きで無言で食べると、頭痛が治るとの言い伝えがある。小生はこのこんにゃくが幼い時から大好物。

江戸時代に喜田川守貞が、三都(江戸・京都・大坂)の風俗、事物を記した『守貞漫稿』によると、

大阪の俗、庚申の日、四天王寺青面金剛童子に群詣し、堂にこんにやく田樂店と昆布店多し。昆布は買つて家に携へこんにやくは食ふを呪とするといふ。近年今日は市中を『庚申こんにやく』賣り巡るなり。

とあるから、昔から庚申さんとこんにゃくはセットだったんだろう。

お百度石の頭には「見ざる、聞かざる、言わざる」があしらわれている。境内の「三猿堂」に因むものだろう。庚申参りの日には、堂の前で背中にポンポンとお猿の像を当ててお加持をしてもらえる。

本堂裏には、七福神の石像が。これ、幼いころにはやたらめったらデカい石像に見えたけど、今見たら、可愛らしい大きさ。まあ、子供と大人では視覚のサイズ感は違うから、当然なんだけど、一方で、小生の人間性はまったく大きくなっていない(笑)。

日本一高いビル、あべのハルカスが見下ろすこの界隈の谷筋は、大坂夏の陣の激戦区。目と鼻の先には茶臼山があり、夏の陣で真田幸村が本陣を張った。その終焉の地、安居神社も徒歩圏内にある。ぶらぶら歩いていても、大げさでなく、数メートルおきに何らかの歴史ととりあえず、大河ブームでこのような幟を立てたんだろう、ってのがチョンばれですな(笑)。

<ところ>大阪市天王寺区堀越町2-15 <あし>天王寺駅(JR、地下鉄谷町線)より徒歩8分

(平成28年12月3日参詣)



 


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