【Go! Go! HAWKS 2014-18】vsバファローズ22回戦

Go! Go! HAWKS 2014
ホークスvs バファローズ22回戦

前日の試合に関して、「ただ、11安打での5点は、相変わらずのつながりの悪さを象徴しているようで、まだまだ不安。」と締めくくったが、この日は、6安打で4点と効率の良い攻撃だった。が、敵軍は「13安打で10点」とその上を行く。なんでこうなったか? 攝津に聞いてくれ…。

IMG_1412観衆は26,358人と前日より約4,000人増えたが、満員にはならず。一体どうして? 地下鉄や近鉄の駅ではこの決戦を告知するポスターが目立っているのに…。要するにだ。すでに優勝の可能性が消えた西宮の某球団のネタが、この期に及んでなお、スポーツ紙や在阪テレビ局の情報番組の主流を占めているからだ。極端な話、つまり、世間は「知らない」のだ、この試合の存在を。もうこうなると、バファローズ球団がどれだけ営業活動をかけても限界がある。在阪メディアの意識改革が必要なんだが、それも望めない…。近畿のパリーグファンは、こんな環境下で何十年も贔屓球団を応援しているのだ。しかしなあ、大概すごい接戦やよ、この2球団の優勝争いは。勿体ないなあ、観に来ないなんて…。

攝津vs金子千尋のエース対決。が、今季に限って言うと、二人のエースは明暗くっきり。攝津は昨シーズン終盤から「あれれ?」見たいな投球が目立っており、今季に入っても「あれれ?」は続き、とうとうそのままでシーズン終盤大詰めの時期を迎えてしまった。一方の金子千尋は、変幻自在の投球で、いまや日本のエースと言っても誰も文句は言わないほどの大エースぶり。この日の試合を終えた時点で、防御率1.99、14勝5敗、奪三振190の三冠。バファローズが優勝してもしなくても、沢村賞獲っちゃうかもなあ~な勢い。この大エースのこの堂々たる成績あってのバファローズ、今季の快進撃と言っていいだろう。

この日の試合は、その二人の今季を象徴するかのような展開になってしまった。我が軍だって、鉄壁の金子の5敗のうち、2敗の黒星をつけているにもかかわらず、だ。

第22回戦(H・11勝10敗1分)score勝:金子千尋(14勝5敗0S) 負:攝津(10勝7敗0S)
本塁打:李大浩 17号2ラン(4回)
 ペーニャ31号3ラン(8回)
観衆:26,358人

立ち上がりから飛ばす金子千尋に比べ、攝津は決してよい立ち上がりではなかった。2回裏こそ三者凡退に斬って取ったが、3回裏に連打の後に犠飛と適時打で2点を先行される。すぐさま、4回表に李大浩が二試合連続となる17号2点本塁打で同点に追いつくが、悪夢が6回裏に訪れる。1死満塁のピンチに、9番・伊藤に適時打され、安達、糸井にも適時打され、5点を失う。

新聞などでは「攝津は踏ん張れず…」なんて書くわけだが、現場で見ていりゃわかる。踏ん張れずなんてもんでなく、四死球から招いたピンチであり、最初からダメだったのだ。「踏ん張れず」なんて優しい書き方するな、「ダメな攝津はやっぱりダメだった」と書けよ、と。

で、攝津が悪いとここまで散々書いたわけだが、やっぱり気の毒なのだ。攝津が。入団からずっと中継ぎで大車輪の活躍をし、和田、杉内、ホールトンの抜けた穴を一身に背負わされ、それでも泣きごと言わず沢村賞まで獲得する大エースに君臨。が、その間、攝津に次ぐ準エースが存在しなかったことが、攝津を追いこみ、ここへきてその疲労が一気に噴出という感じでまことに気の毒な次第だ。「準エース」たる人材がその力を存分に発揮できなかったこと、その人材の獲得や育成に問題があったフロント陣の意識などなど、悪い材料が多すぎる。よくもこんな状態で優勝争いできているなあと、感心してしまうほどだ。

それでも攝津は悪いながらも、今季も二桁勝利を上げている。やっぱり我が軍のエースである。その責任感あるマウンドを見ると、ここまで打たれても中継ぎを使いたくないのかなんか知らんが、サンドバック状態で投げさせる首脳陣もどうなんだ、おい!ってところだ。秋山監督は敗因を語る時よく「攻撃がチグハグだった」などとのたもうが、チグハグなんはお前の采配なんや!

金子にいいようにあしらわれていた打撃陣は、9回表にようやく金子をとらえて、連打と李大浩の適時打で、マウンドから引きずり下ろす。完投させなかったのはいい。さらに替った佐藤達から松田が四球を選び無死満塁。大いに盛り上がるホークスファン。応援団はチャンステーマ連発で煽ってイイ感じになっている。声援に応えて柳田が犠飛を放つが、反撃はそれまで。佐藤が「これぞ火消し役」という見事な投球を見せて、後続を断ちきり、万事休す。

こうしてこの日、勝つか引き分けで点灯するはずだった優勝マジックは明日の試合に持ち越しとなってしまった。この試合だけで見ると悪いのは攝津だったのだけど、上述のごとく、そこに至るまでの過程を見るに、攝津は決して責められる立場にはなく、攝津をそうさせてしまった様々な要因を追求すべきなのは明白。今オフの重点課題である。その行方を見守りたい。

しかし…。こんな試合続くと、敵軍に「逆マジック」点灯しちゃうよ…。明日の武田に期待!

(平成26年9月17日 大阪夜間)

 


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