【けいおん部】青春プレイバック展に行ってきた!

盆休みだの週末だのと言われても、中国三大火炉(重慶、武漢、南京)もビックリの、こんな暑さにもなりますれば、外出なんてしたくないというのが人情というもんで、そうなると冷房を香港のレストラン並みの18度に設定した上で、全裸にでもなって高校野球でも見てましょうかとなってしまう(ちなみに、「家庭内裸族」って種族です、アタシw)。

しかしまあ、世間並みに海外旅行はできないまでも、そこいら辺の涼しい場所を見つけて、うろついてみますかねと思い立って行ってきたのが、あべのハルカス近鉄本店で8月20日まで開催の「青春プレイバック展~あの頃は何かに夢中だった~」なる催し。あ、そうそう「あべのハルカス近鉄本店」ってのは、要するに「阿倍野の近鉄百貨店」ですからね(笑)。

青春プレイバックまあこの催し、タイトルからしてもう「中高年狙い」ってのがよくわかりますね。果たして会場へ着きますれば、予想通り中高年のパラダイス (笑)。そりゃもう、いきなりビートルズの4人が迎えてくれるわけだから、この4人、すなわちビートルズが何ぞやをわかっていなければ、興味も半減というものでありませう。

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「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」とビートルズが出迎えてくれんだぜ!

本催事は、「青春時代を過ごした懐かしい日々を“音楽”を中心に振り返り、未来へ向かって夢中だったあの頃を思い出してみませんか」という趣旨の下、ビートルズ情熱家・岡本備氏のコレクションの数々の展示、そしてグループサウンズからフォークまで、1960~70年代を日本の音楽や流行を展示物などで振り返ろうじゃありませんか、各々方! というもの。しかしなあ「未来に向かって夢中だったあの頃を」なんて言われると、まるで今のアタクシたちは「夢も希望もない」と言われてるみたいで、アハハのハ!というところだね(笑)。

会場に入ると、いきなり「風」の唄う『あいつ』が流れていて、おばさまチームが空中の一点を見つめて声を出さずに口ずさむという不可思議な作業をしていたり、おじさんチームが中古レコードを慣れた「指さばき」で物色していたり、「オックス」や「テンプターズ」のブロマイドなどを少女のように見つめるおねーさまや、大阪万博グッズを慈愛に満ちた表情で上から横から前から後ろから舐めるように眺めているおにーさまなどなど、各人各様に楽しんでおられる…。

うん、楽しけりゃそれでいい!

そしてそして。

ああ、俺もこの世代になったわけよね」と、こんな方々同様に、『あいつ』を小声で歌いながら中古レコードを物色し、今も家に残してある万博グッズを「ひょ、これそんなに貴重なん?」などと思いながら見つめ、昔の『平凡』やら『明星』を見てときめいたりしておったわけであります。まあ、周り見渡すとみんなそうだから、別に浮き立ってはおりませんでしたけどね(笑)。

IMG_0649特にじっくり眺めていたフォーリーブスの皆様方のご尊顔。「じっと見ていたら、こんな顔になれるかもしれないし…」と、幼いなりに努力をしていたわけです、こんなアタシでも(笑) 「ぼくから逃げようたって駄目だヨ! ♪地球はひとつ~、みんなの都さ!♪」

ビートルズコレクションは、そりゃもう「ほ~!」とか「うわ~!」とかの連続で、アタシはそれほどビートルズに興味があるわけではないんだが、唸ってばかりいたってことは、好事家には垂涎のブツが揃っていたものと思はれる。圧巻! は、イエローサブマリン号のオブジェでありませう。多くの見学者が、この前で記念撮影しておりましたよ。みなさん、大いにはしゃいでます!

IMG_0648.jpgiza金澤明子の「イエロー・サブマリン音頭」を思い出した方、それはそれでひとつの「世代」であります!

さらには、ビンテージオーディオの販売コーナーも。大学生時代、日本橋の電器店のオーディオコーナーでバイトしていたアタシにしたら、名機を前にしてお客さんと蘊蓄を語り合う、買ってもらわなくても、また来店してもらえればうれしいな…。そんな思いで店に立っていた日々の情景が思い起こさせられるわけでして、「こいつとこいつを、組み合わせてみたら今のブルーレイはどんな音になるかな?」なんて具合に、色々と想像を駆け巡らせたりもしてみる…。

別コーナーでは、「青春プレイバックトリビュートバンドコンテスト2013」のまっただ中で、ステージもお客もいい感じ。みんなアレだ、音楽をネタにして集まってワイワイやりたいってことだ。そういう場を「なんちゃらソニック」という大規模野外ライブじゃなく、阿倍野の近鉄の8階に、極めてコンパクトにそして誰もがぶらりと立ち寄れる形で用意してくれたということで、ナイスな催事であったと、行って満足しておるのでありまする。

で、ことのついでと言ってしまってはアレなんだが、次回のアップにおきましては、これまでに買った、借りた、聴いたLP(アルバム、この際CDは除外しよう!)の中でのベスト5(もちろん独断と偏見、その日の気分次第)を並べて、「私家版青春プレイバック」をやってみようかと。そちらを見て、賛同したりバカにしたり呆れたり人間を見直してくれたりなどなどしていただきますれば、これ幸いでござんす。「どうせお前のことやから、クソ長ったらしい駄文の連続なんやろ、ケッ!」などと言わずに、そこはひとつ、乞うご期待!

(平成25年8月18日 近鉄アート館)


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