【Go! Go! HAWKS 2013 4】南海ホークス特別展記念シンポジウム*旧ブログ

明け方のこと。
Phoneがピンコロピンコロと鳴り続け、同時に枕元に立てかけていたギターがガタガタ、そして家がフンガフンガと音を出し始め…。

「あ、地震やんけっ!」

どうして、ここらへんの地震は明け方に多いんでしょうか…。怖いですョ、ホンマに。勘忍して下さいよ…。
さて、そんな日の午後、堺市の関西大学堺キャンパスに行って参じました。
アタシは、関大の国文卒でありますが、この堺キャンパスは初めてでございます。

関大と言えば千里山、千里山と言えば関大…。

と思ってたら、知らないうちにあっちこっちにキャンパスができて、学部もえらい増えてるんですね。少子化時代だから、学生獲得にあの手この手ってことなんですか? 大変ですな、大学も。
で、ですね。
関大に何しに行ったかと申しますと、

堺市博物館特別企画展

南海ホークス ―市民の暮らしとスポーツ―

関西大学堺キャンパス記念シンポジウム

「スポーツとデザイン スポーツとサウンド」

2129587

へ行ったわけです。
我が関大もええことするね~! さすが関大!

非常にややこしいタイトルですな(笑)。
もっとシュッとしたタイトルにできんかったんですかね…。

それはさておき。
上のチラシにもありますように、「ユニフォームの変遷」と「スタジアムと音」という観点から、野球の歴史を見てみようという内容でして、これは、アタシの好きなフィールドでございまして、聞き逃せません。
この日は、難波で南海OBの門田博光氏と南海・近鉄OBの山本和範氏のトークショーがあったのですが、それをパスしてもこっちですね。そんな同志が100名以上は詰めかけてましたね。

まずは『ユニフォーム物語』でおなじみの、綱島理友さんの報告から。
それはそれは、実にマニアックな内容でした。予定を30分以上オーバーするのですが、もっと聴かせてほしいな~という感じ。まあ、あとは著書をご覧くださいって事ですが、興味は尽きないですね、ユニフォーム噺は。

えっと、内容豊富でメモなんて取らず、「へ~、へ~」って聴いてましたから、手元には何も残ってません(笑)。まあ、講演会の類はアタシは大抵そう です。逆に、「アンタは速記者ですか?」みたいにぶわ~~~っと書いてる人もいましたので、詳しいことはそういう人たちがブログにでもしてくれるんじゃな いですか(笑)。
日米のユニフォームの素材の違いは、興味深いですね。大リーガーたちは、メッシュのユニフォームは、マイナーリーグが着るものだから、お嫌いだそうで…。

日本:メッシュ~高い印刷技術駆使~合理性
米国:ニット~刺繍~風格

ってことなんだそうですが、アタシも昨今のメッシュにプリントしたユニは嫌いですね。
例えば、今回、南海時代のユニフォームが「復刻」されるわけですが、「復刻」と言うからには、ちゃんとニット素材で復刻してもらいたいもんですね。見た目もかなり違うんですよね…。まあ今回のは、「プチ復刻」「エセ復刻」ということにしときますか(笑)。

日米のユニフォームの違いから、MLBとNPBの球団の立ち位置の違いが見えてくる、色々と面白い話を聴けました。
続く、南海ファンとしてもおなじみの関大永井良和教授ですが、この人と小生は年齢がそんなに違わないので、南海ホークス及び大阪球場の思い出や、それを核とした「野球観」が、ほぼ一致してますので、ある意味、話の先読みができてしまう(笑)。
「サウンド」、要は、観客や応援団がどんな音を球場で出していたかということだったのですが、ここで例として出てきた音源が、なんと!昭和48年、南海ホークスとして最後の優勝となった西宮球場での9回裏阪急の攻撃の実況中継でした!
アタシは、もう一生この音を聴く機会なんてないやろうと思ってたんですが、ここで再会できてもう、音を聴きながら涙ぐんでいましたよ、ホンマに。
マウンド上の江本と打席の高井、さらには次打者の当銀…、情景が色付きで甦りました!
そして優勝の瞬間!スタンドからファンがなだれ込み、野村監督の胴上げを取り囲むんですよ。当時、小4だったボクは、「大人になったら、優勝の時にグラウンドになだれ込むでぇ!」と思ったのですが…。これが最後となるとは…。

この音源が、この場で紹介されたのは、聴講者に懐かしんでもらおうという意図ではなく、今と当時の球場の「サウンド」の違いを理解してもらおうという意図からでした。
優勝が決まる瞬間だと言うのに、現在に比べるとスタンドが思いのほか静かで、聞こえてくるのは観客の歓声だけ。それでも普段の試合に較べたら、とてつもない大歓声なんですよね。
そうです、あの当時は、トランペットでのべつまくなし「かっとばせ~!」なんて時代ではありません。メガフォンなんてのもありません。せいぜい1球 ごとにどちらかの応援団が太鼓をドド~ンと鳴らす程度でした。打球音などもはっきり聞こえます。西宮だからというわけではなく、大阪球場も甲子園も平和台 も後楽園もみんなそうでした。

どちらがいいのか…。
アタシは普段は、京セラドームレフトスタンドの、応援団がペット吹いたり太鼓鳴らすエリアで見ています。たまに内野席で見るとき、打球音やキャッチャーミットに球が収まる音を聞くと、昔日の野球観戦を思い出すこともあります。
「あの音だからファールだ」とか「この音だからシュートだ」なんてとこまで分かってくると、さらに観戦が楽しくなるでしょうし、応援団のリードに合わせ、「かっとばせ~!」ってやるのも悪くはないですし…。

球場の音…。奥が深いテーマ。
その他、戦時中にできた「大阪タイガースの歌」(いわゆる六甲颪)は、時局柄、戦意高揚を意識させる風合いで、戦後、世情が一変すると、「南海ホークスの歌」のような明るいリズム感の球団歌になってゆく…などなど、永井教授の話も興味深いものが多かったですね。
また、改めてお二人には講演の機会を設けてもらいたいなあと思った次第であります!
余談
チラシを見て、「この21番ってだれですか?」って聞く人が、けっこう多いらしい。
なんとも嘆かわしいことである! プンプン!!


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