【澳門的回憶】*旧ブログ

「マカオのカジノ王」スタンレー・ホー一族が骨肉の財産争い=同族企業での相続紛争が増加
2日付中国新聞社は、香港やマカオなどの同族経営企業で、創業者が高齢に達しているにもかかわらず継承がうまく進まず、親族間での相続争いが増加していると報じた。
配信日時:2011年2月4日 12時58分 【レコードチャイナ】


何鴻燊(スタンレー・ホー)か…。
澳門観光したら、
「ここが澳門のカジノ王の家です」
とか紹介してくれたものだが、脳出血だかなんだかで倒れてからは、香港にずっといるのかな。

13~14年前、香港のビジネス街・中環(Central)で営業中に、向こうからいかにも上等なスーツを着た、いかにも一般人ではない爺さまが歩いてきたなあと見ていたら、何鴻燊でした。
別に回りをガードが固めていたわけでなく、見た限りは一人でふらついているという感じで、びっくりしました。
こういう筋の人ですから、香港はもちろん、世界中に敵がいるはずなのに…。もし、そのとき、小生が「天誅!」とか叫びながら、斬りかかったらどうなるんだと心配してあげちゃいましたが、きっとその前にどっかのビルの窓から、バーン!って撃ち殺されるんでしょうね。

香港在住中も、それ以前も、澳門には何度も行きました。
最初は、もう20年以上前のことですかね。
同僚と香港・澳門旅行をしたわけですが、同僚が大のギャンブラーでして、観光などする気は全くなし。
当時は今みたいに、ラスベガス系のカジノなんぞはなく、それこそ何鴻燊の独占でして、澳門の街自体もどことなく猥雑な雰囲気もあって、一発で好きになりましたw。

結局、カジノ、カジノと大騒ぎだった同僚は惨敗で、小生がビギナーズラックで、旅費はチャラの上、さらに儲けも旅費程度できたという具合。
ま、それ以降、勝った試しはないんですがね(笑)。
澳門も大陸人がどっと押し寄せるようになって、すごい額のギャンブルをするもんだから、いつの間にかラスベガスを抜いてしまい、さらには世界遺産に認定されるなど、1999年の返還からこっち、なかなかに潤ってはおりますが、あくまで娯楽産業の話であって、すべてがうまくはいってない様子。
もっぱらカジノが注目されているわけですが、ここの産業でカジノと同じく経済を支えているのが、売春でありましょう。
香港の上環(Sheung Wan)の澳門行きフェリーターミナルには、多くの旅行代理店があります。行けばわかりますが、みんなおねーちゃんの写真を出しています。
ここでサウナなどの予約やサウナでメークラブするおねーちゃんを決めて、フェリーの往復券とセットで購入するわけですな。
個別で購入するよりは、ずっと格安です。

この辺は恐らくは、今でも何鴻燊率いる「澳門旅遊娛樂股份有限公司=マカオ旅行娯楽会社」の収入源になってると思います。
週末の夕方あたり、ここへ行ってみるとわかりますが、明らかに「それ」目的の乗船客でいっぱいです。
フェリーは24時間運航ですから、澳門に着いてメシ食べて、カジノ冷やかしてからサウナに行っておねーちゃん遊びして真夜中になっても香港に戻れる。あとは香港内、タクシー乗ってもしれた料金です。
実際、真夜中3時ごろの香港へ行くフェリーも男たちで満席ですからね、すごいもんです。

そのおねーちゃん、以前は東欧系の子が多かったんですが、小生が最後に行った2009年には蒙古系や越南系が多かったですね。蒙古系と言っても、本土の内蒙古自治区から出稼ぎ或いは不法侵入の不法就労だと思うんですが。
おねーちゃんに聞いたことがあるんですが、かきいれ時には、一晩に3人、4人相手にすることもあるっていうから、これはたいしたもんだ。

客も、一応、マカオは売春は合法と言うことですから、香港でビクビクしながらおねーちゃんと遊ぶのとは違い、堂々と遊べるわけですね。
売春による経済効果は数字で出てはきませんが、過去の経験から考えると、これも相当な金額になっていると思われます。
そんな賭け事あり~の、売春あり~のの猥雑極まる澳門が世界遺産に認定されるなんてどうしたもんだか、とその時は思いましたが、一方で確かにしっとりした植民地時代の遺産もあるわけで、そのあたりは差し引いて考えてやってもよいかもね。
まあ、こんな澳門は決してガイドブックには載っていないわけでして、以前、とある大阪の有名なお方を案内した際に、こうした「もうひとつの顔」を解説したら、実に驚かれておりましたね。そりゃびっくりするでしょうな、世界遺産と合法売春が同居しているなんてね…。
とはいえ、日本人による売春婦殺人事件などもあり、「ちゃんとした」店で遊ばないと、トラブルに巻き込まれることもあるから、注意は必要。
「話を聞いてて行きたくなったけど、心配だ」と言う方、
私がちゃんとご案内しますよ、ご安心ください(笑)。

あ、そうそう!
ヘリコプターで行くのもいいですよ!
超高層ビル立ち並ぶ香港を足元に眺めながら飛ぶのは何とも爽快です!
料金はもちろんかなり割高ですが、フェリーで小一時間のところ、15分ほどで行けます。
1回乗ったことありますが、通関も別口でスムーズ。
聞く所では、何さんがいつでも香港‐澳門間を往来できて、通関で混雑に巻き込まれないためにヘリを飛ばしているとか。

いずれにしろ、何から何まで開放感を味わえるのが、澳門の魅力。
ただ…。
カジノで大陸人の賭ける金額のあまりのすごさに、生きる活力、働く意欲をなくしてしまうかもわかりませんが(~_~;)

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澳門のランドマーク「セナド広場」(2006年クリスマスごろ)

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COMMENT:
AUTHOR: tafu
DATE: 01/29/2011 17:06:17
こんにちは。
何鴻燊の長男が亡くなってから今年で30年経ちます…
内紛発生していますが、根本原因は後継者不在にありそうですね。
澳娯の子会社、澳門博彩控股有限公司の株式購入を狙っていたのですが、
こんな状態では見送りですわ。
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 01/29/2011 23:41:44
To tafuさん
たしかに後継者不在ですね根源は。
先行きは暗いかもわかりませんね。色々禍根を残しそうですね。
そういう意味で、TVBも結局、邵一族のものではなくなってしまったし…。


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