【上方芸能な日々 落語】動楽亭1月席*旧ブログ

Twitterで天安門事件の王丹氏からフォローされてるのには驚いた…。
謝謝你!

新年と言えば、やたら「初ナントカ」が目につきますね。
まあ、縁起ものなんでしょうけど。
そこでと言うわけでもないですが、さる1月5日、新世界はジャンジャン横丁間近の「動楽亭」で「初笑い」してきました。って、実際には1月1日の午前0時台にはすでに笑ってたりしたわけですが…。

同じ目的か、あるいはこの日の出演者に巧者や人気者が多かったからか知らないが、ぎっしり満員。
やっぱり人が多いと、演じる側もノッテくるんでしょうね、大ウケの連続で、非常に楽しいひと時を過ごせました。
これこそ「初笑い」って感じでしたね。あ~楽しかった!

【ネタ帳】
開演前勉強中 桂あおば『子ほめ』
1)桂鯛蔵『動物園』
2)桂吉坊『寄合酒』

3)桂九雀『神隠し』
4)桂南光『住吉駕籠』
中入
5)桂米團治『改作 片棒』
6)桂こごろう『はてなの茶碗』
入場したら丁度、ざこば門下の末っ子弟子・あおば君が始まっていました。「フレッシュな」とは彼のようなことを言うのでしょうな、きっと。どうなっていくのか未知数ですが、ルックスがいいので、何かのきっかけで人気が出るかもわかりません。おきばりやす!
師匠の都丸が「塩鯛」を襲名したのと同時に、彼も「さん都」から「鯛蔵」を襲名。襲名後、初めて聴きました。元々、「実力あるよな、噺家っぽいしゃべりやよな」と思ってましたから、この辺のネタはそつなく。
お目当ての一人、吉坊君。敢えてこの日に行ったのは、彼の出番がこの日で最後だったからからなんです、アタシはぞっこんです。この日は、三代目春團治師匠の十八番で爆笑を。やっぱり三代目師匠に稽古つけてもらったのでしょうか?そういうカタチでした。後ろのご夫人が、事あるごとに「うまいな~」ってつぶやいてましたように、上手いです。すでに自分の「寄合酒」になってます。
九雀師の「神隠し」は存在は知ってましたが、初めて聴きました。おもしろいネタなんでまた聴きたいです。
おなじみの南光師匠は、これまたおなじみの「住吉駕籠」。最近はサゲまでやらないのかな?それとも持ち時間の関係かな?もっとも「雲助」を知らない人も多くなってきたから従来のサゲはお客にとってもしんどいのかな。とりあえず、見た限りでは見巧者、聞き巧者のお客が大半だったと思うけど…。一方で相変わらず、マクラはおもろい!
米團治師も襲名後、初めて。「改作」とあるのは、本来の「片棒」をとある「中川」というお宅に置き換えて演ったため。もちろん、中川家とは漫才の中川家でなく、桂米朝師匠一家のことです。笑えるんですけどね、笑ってええんですか?みたいな、奇妙なひと時でした(笑)。
トリは南光師匠の弟子、こごろう君。彼はとても神経質、というか傷つきやすいようで。マクラが終わってさてそろそろネタに入ろうかというとき、ちょっとしたアクシデントが。他の人だったら、うまく茶化してネタに入ったかもしれませんが、茶化すには茶化したけど、ここで彼はネタを変えちゃいました。もちろん、「はてな~」は大熱演で、トリにふさわしい爆笑でした。
今席は、開口一番まえにあおば君の「開演前勉強中」があって、師匠連中ではなく中堅どころがトリを務めると言う構成。
と言ってもそこはそれ、米朝一門でありますから、期待はずれはないでしょう。

充実した出演者で、目いっぱい笑えたひと時でした。なんか今年はいいことがあるかも、と思わせてくれるような。「初笑い」、いいもんですな。


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