ガラガラ~んと開いたゲート。
こういう場合、すぐに行列ができるのは洋の東西を問わず。
本来なら、ここで「出国手続き」となるわけですが、先のエントリでも書きましたように、マレー鉄道の線路は、シンガポールにありながら、すでに「マレーシア領内」。そんなわけで、さっそく「マレーシア入国手続き」となります。
ただし、ここではパスポートにスタンプは押されるのですが、入国カードの回収はありません。
乗り込む車両はステンレス製(のような)客車。
小生は「エコノミー」、いわゆる二等車。前方には一等車が2両連結されています。
まだ、牽引する機関車は連結されていません。駅構内にも機関車の姿なし。
さて、どうするんだろう?
そうこうしているうちに、出発予定時刻を過ぎているじゃないですか。
「出国手続き者が多いからかな?」
なんて思っていると、反対ホームにディーゼル機関車に牽引された到着列車。
ほどなく、もう一両どこからともなく現れた入れ替え作業用と思しき機関車が、到着列車の後部に連結され、車両1両分くらいバックします。
そう、到着列車を牽引してきた機関車がはずされ、今度は、我々が乗る列車を牽引するための入れ替え作業なのです。
出発が遅れていたのは、この列車の到着が遅れていたからなのでしょう。
列車に機関車が連結されたときの、あの「ンがっくン」というわずかな前後運動が好きです。
そして列車は、予定から25分ほど遅れて出発。
シンガポールの沿線は、う~ん、たとえれば、私鉄の郊外新興住宅地を走る、という感じでしょうか。とくに物珍しさは感じません。
約40分ほどして、「Woodlands Train Check Point」に到着。
ここがシンガポールの出国検査ポイントで、いったん、全員下車させられます。
残念ながら「撮影禁止エリア」ということで、写真はありません。が、今にして思えば、ここもかなり「ゆるい」国境だったので、1枚くらい撮っておいてもよかったかな、と少し後悔しています。
乗客全員の出国が完了したところで、再び乗車。
そして、シンガとマレーの国境となる、ジョホール海峡を渡ります。
これを渡ればほどなく、ジョホールバルに到着です。
ジョホールバル駅のホームは懐かしさをたたえる、田舎の駅、という風情ですが、新駅の建設中であり、今度訪れることがあったとすれば、ガラス張りの高架駅に移設されていることでしょう。そういう意味では、旧駅舎を見届ける最後のチャンスだったと言うことです。
さて、ジョホールに到着して、いよいよマレーシアに入国したわけですが、駅には「関所」はなく、シンガポール駅の「マレーシア入国」でも回収されなかった「入国カード」はそのままです。これまた「ゆるい」入管です。
鉄道内だけが他国領域という、ちょいと不可思議な仕組みが、こういう状況を生み出しているんでしょうが、気弱な小生は、ジョホール滞在中ずっと、回収されない入国カードのことが気になって仕方ありませんでした…。
こうしてわずか1時間ほどのマレー鉄道の旅は終わってしまったわけですが、これはやはり、KLまで足を伸ばすべきですね。さらには乗り継ぎを重ねて、バンコクまで、そこからさらにチェンマイまで行きたいですね。
もっと言えば、お金に余裕があれば、オリエントエキスプレスの豪華特急で、チェンマイ~シンガポールというのも乗ってみたいです、いつかは!
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COMMENT:
AUTHOR: 丸山光三
DATE: 09/03/2008 04:15:21
ううむ、ジョホール海峡、ローマンチックだこと・・・。
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COMMENT:
AUTHOR: izaslava
DATE: 09/03/2008 07:53:33
羨ましい旅ですね~~。
ゆっくりのんびり味わえて・・。
もう少し長い電車の旅だったらもっと良かったみたいですが(笑)・・・。
会社立ち上げしたし、行きたいところに行けてるし、いい時を過ごしていますね♪
「あなたとは違うんです」は私もビックリ!
ご飯は噴出しませんでしたがアングリ!
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 09/04/2008 01:03:40
To 丸幸亭主人さん
海峡、というよりは、武漢あたりで長江を渡っているような感じでした。
なんて言うと、ロマンも何もあったもんじゃないですね、失礼しました(笑)
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 09/04/2008 01:06:42
To izaslavaさん
まあ、こういう時間は一生のうちに何度もあるとは思えませんので、時間に甘えてみようかと。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。