7月22日から2泊3日でちょいと上海へ。
上海はもう10回くらいになるでしょうか。
初めての上海はちょうど香港返還から1ヵ月後の97年8月のこと。
先行き不透明感が醸成されつつあった香港から上海へ行くと、その思いはさらに強まりましたね。小生にとっては初めての本格的な大陸旅行だったこともあるでしょう。
また、「上海脅威論」を言う人たちが香港に増え始めていたのもあって、
「うひゃ~、これは香港はいずれ置いていかれるな」
って。
その脅威論の正体って一体なんだろ?と思うに、ヤオハンが積極的に上海に打って出ていた時期。すでに年末の落日に向かってまっしぐらだったにもかかわら ず、まだまだヤオハン信奉者も多かったから、「ヤオハンが上海を目指すなら」というのが、その正体の何パーセントかを占めていたのは間違いないでしょうね。
その初めての上海で見た南京東路は、強烈な印象でした。
いまやホコ天になってしまい、味も素っ気もなくなった南京東路ですが、当時は、車、バス、トロリーバスが縦列をなし、歩道には人があふれ、路地ではめちゃ くちゃ安くてめちゃくちゃ旨い蒸し物を売る露天が並ぶ。。。。週末限定のホコ天では、将棋大会や子供のローラースケート大会など様々なイベント。それこそ 「熱気あふれる」南京東路でした。
1年後の98年8月。再び上海へ。
拙ブログでも何度も紹介していますが、雲南から重慶、長江下り、武漢、北京と続く旅のさなかの上海。
すでに南京東路はホコ天に向けての工事が始まり、ずいぶんと雰囲気が変わっていました。1年でこんだけ変わるかってほどに。
そんな南京東路を歩いていたら、女性が声をかけてきました。
「今、何時ですか?」
そこそこにイケてる女性で、聞きもしないのに北京で中学校の英語教師だと。日本語も少しはわかると。そうこうしている内に女性が
「暑いですね、どこかでお茶でもどうでしょう?」
はい、もうおわかりですね。バカでスケベな日本人男性、やられちゃいました(笑)。
一緒に入った喫茶店(?)は、シナ女性と外国人(らしき)男性の「にわかカップル」で満席。
小生はアイスコーヒー、彼女はソーダ水をオーダー。すると頼みもしないのにフルーツ山盛りが。。。気づけよ、Leslieyoshi!
ああ、でもなんていうか、長旅で人恋しさもあったんあだろうな。。。
んで、お勘定は〆てRMB300!
アタクシは、南京路をぶらっとするだけの予定だったからRMB20しか持っていない。
なんとか切り抜けようと、ヘタな普通語で交渉するが、なんだか怖いおばさんまで出てきてにらみつける。隣のテーブルでは白人男性が「Why?」ってテーブルを叩いている。
ここで気づいたLeslieyoshi。トロいねぇ~、まったく。
騒いだところで、余計ややこしくなるだけ。怖い兄さん方も待機しているんだろ、カーテンの後ろでさ。
「持ち合わせないから、ホテルまで取りに来いや」
「ダメダメ。カードあるでしょ、いま見えたしぃ。暗証番号は?」
そんなの死んでも言わない(実は知らないw)。
「知らない」
「信じられなぁ~い」
と誘った女。別に信じてほしくもないが。
すると怖いおばさん、
「じゃ、この裏の友誼百貨でタバコをRMB300買って、店に貢ぎなさいよ!」
おばさんと女に両脇をがっちりガードされて友誼百貨にてタバコRMB300分購入。
これにて放免かと思いきや、誘った女
「今晩、ディスコ行きましょうよ」
って。アホか! アホはアタクシなんですが。。。
もう悔しくって悔しくって。ホテルに帰って、香港の友人に電話しまくり。すべての人に言われましたね、さすがに慰めの言葉は皆無。
「そんなん、『地球の歩き方』に書いてるやんか。南京東路で女に声かけられても相手にするなって、アホちゃう?」
確かに。
そんな過去の恥ずかしい思い出話を、到着日に歓待していただきました昔の同僚と前職場でお世話になったお取引先の方々に披露していたら、お取引先の方Aさんが
「あ、まったく同じパターンでひっかかりましたよ!」
だって(爆笑!)
同社のBさんいわく
「夜中にRMB10,000貸してくれって電話があって。。。」
と。
心中密かに「俺はRMB300だけ。よかった。勝った!」
なんてね(笑)。
聞けば、同じ店に連れて行かれた模様。
10年間、同じパターンで、延々と日本人をだまし続けるなんてすごいね。
一方で、だまされ続ける日本人男性も、ホント、大バカだね、自戒の念もこめて。
ガイドブックや領事館の広報、NHKの「海外安全情報」で散々注意を呼びかけているのにね~。上手いんだよな、人の心のひだにす~っと入り込むのが。。。
南京東路で時間聞かれても、絶対に無視してくださいよ!
観光トロッコが行きかい、クリーンなイメージ作りに必死だが、わずか30分ほどの間に10数人から「ニセモノ、トケイ、カバン、トモダチ、オンナ、オイミテケ!」と声がかかる。
2010年上海万博のマスコット。北京五輪関係より目立っていたかも。福娃よりも現代的、せんとくんよりも洗練されている。
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。