2008年「六四」雑感
昨晩アップしようと思っていた今年の「六四」雑感ですが、なんだかお誘いがあり、美味しい酒に酔いしれて、帰宅後、そのままPCを開けることなく深い眠りについてしまいました。なんて健全なんでしょう!
そんなわけで、いま、会社で打ち込んでます、仕事はほどほどに、ネットでのお遊びはそこそこに。
え~っと、「六四」に関する行事や、それらを主催する香港市民支援愛国民主運動連合会=支連会、支連会を含む民主派には色々と言いたいことがあり、いままでも折りにふれて書いてきたし、ここでまたあーだこーだ言っても、そりゃもう支離滅裂、まとまりのない文章になってしまうので、今年の「六四」に限っての雑感ということで、ざざーっとまとめてみました。
1)支連会代表の司徒華氏について
・ 高齢である。後継者はどうするのか? 現在のところ「この人なら!」という人材がいないのではないか? なんとなく最近は、司会進行をやっている民主派議員の李卓人氏が候補なのかなぁ~って感じだけど、それも「なんとなく」。そもそも司徒さんにもしものことがあった場合、支連会は結束を維持できるのか?
・求心力が低下している。やはりご本人の高齢もあり、若い人への訴求が行き届いていない。「六四?なんだそりゃ?」という若者もいる。
2)それは言い換えれば宣伝のまずさ、につながる
・なにゆえ、宣伝に問題が出てきたのか?
3)他の民主活動とのコラボレーションが増えてしまった
・ 選挙制度問題などたしかに香港の民主化問題ではあるが、なんでもリンクすればよい、というわけでもない。「尖閣問題」にまで顔を出すのはどうかと思う。支連会としてはかたくなに「六四」への抗議と哀悼に絞るべきじゃないか? 一方で連携しないと「六四」に目を向けてもらえないという焦りもあるのだろうけど。
4)四川大地震とチベット問題
・「六四」犠牲者を悼む塔の横に、四川大地震犠牲者を悼む塔も設けられたが、それとこれとは別ではないか? ならば、チベット問題はどう捉えているのか? チベットに関してはほとんど無視である。それで支連会がめざす「建設民主中国」は実現できるのか?
5)次世代へ
・バトンタッチと言う意味で、ここ数年は大学生らが壇上でパフォーマンスを繰り広げたりして、活動の前面に出てくる場面が増えたのはよいのだろうけど、事件当時を知らない彼ら彼女らにうまく活動をつないでゆけるのかどうか。
◇良いかなと思う点
難癖をつけたが、中共政権下はもとより、世界中で唯一と言える、市民が主導する数千人、数万人規模の追悼集会を毎年継続しているのが香港、支連会。
「継続は力」というが、この“力”がいつしか中共を動かすのか、はたまた、むなしい継続なのかはわからないけど、これを続けていること、その力があることこそが「香港」だと思う。
もし、何か別の力が作用して、参加人数が激減したり、一連の行事・活動の実行が危ぶまれるような事態になったとしたら、「香港の終わり」でしょう。そして香港にそんな力を及ばせた連中も終わっちゃうでしょう。
◇余談
主催者発表で4万8千人(警察発表1万5千人)集まったわけだけども、きっと5月の聖火リレーのときには、この中の多くの人たちが沿道で赤い旗を振って「加油中国!」と叫んでいたかと思うと、「おいおい…」ってとこですね。それもまた「香港が香港である」証しみたいなもんでしょうか。
昼飯時に社内の香港人女性(40歳代半ば)に聞きました所、
「『六四』はしっかり記憶しておくべきことだけど、当時、テレビを見ながら散々泣いたし、お店もみんな休業したりして抗議したから、もうそれで抗議も追悼も十分だと思う。いまさら集会行って、泣いたり追悼したりしてもねぇ…」
それもまた香港人。
なんだか知らないけど、小生にとってはこれが「最後の六四かな?」なんて思ったりもして。色んな理由でね。
でも、ぜひとも来年の20周年にもやっぱりこの場所に居て、六四の20周年を見届けたいなぁ…とも。小生がもっとも「香港」を感じる場ですからね。
以上、とりとめなく雑感でした。
「六四」と言えば、この歌! 定番ですね!
『血染的風采』 梅艶芳(アニタ・ムイ)
https://youtu.be/pO4VCyXguSU
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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