【北京五輪ネタ 2】チン蔵品巡回展開幕式*旧ブログ

中共系列紙『大公報』から招待されました「國際奧委會奧林匹克珍藏品中國香港區巡展」の開幕セレモニー&午餐会へ行って来ました。

会場は、97年7月1日に英国から中共への主権移行式典が行われた、コンベンション&エキシビションセンター新館。すでにオープンから11年になろうとしているわけですが、突貫工事とはまさにこの会館のことで、95年5月に小生が来港したころには、まだ埋め立て工事の真っ最中でした。返還前ギリでオープンしたのはよいが、オープニングセレモニーで雨漏り発覚など、間際まで工事が続いていたのを思い出します。

さて、IOC秘蔵の品々を中国各地で展示し、五輪気運を高めようと言う目論見のこの展示会。香港を皮切りに各地を巡回してゆくとのこと。大体、SARS以降、こういう全国規模の行事は、まずは香港から始める、というのがパターンとなっています。まあ、中共の「香港懐柔工作」の一環なんでしょう。意外にも、香港人はこういうのに乗せられやすいので、それなりに効果あるんじゃないでしょうかね。
*トホホな訂正<2月15日11時45分>
この展示会はすでに昨年8月から、北京、青島、南京、武漢、福州で開催済み。香港は6番目の開催地でした。。。
訂正します。

香港地区は「中國香港體育協會暨奧林匹克委員會=中国香港体育協会及びオリンピック委員会」「香港各界青少年迎奧運系列活動委員會=香港各界青少年オリンピック関連活動委員会」そして「大公報」が主催。基本的には「大公報」が全般を仕切っているんでしょう。招待してくれた営業氏も忙しそうに会場を駆けずり回っていました。

パンフレットを見て「なるほどね~」と思ったのは、「支援媒体」に『蘋果日報』だけ名前がないということ。さすがですね!。主催側が誘わなかったのか、誘いを『蘋果日報』が断ったのか定かではありませんが、民主派にべったり、そして創設者のジミー・ライ氏が徹頭徹尾の反共人士ということから、「支援媒体」に名前がないというのは当然の成り行きでしょう。逆に言えば、それ以外の媒体はすべて「中共認可」の媒体ということでしょうか。はっきりしてますな、このあたり。

『蘋果日報』が自ら断ったのなら、こりゃもう、スピルバーグ並の「漢(おとこ)」だけど、主催者側が初めからはずしていたとしたら、「五輪への政治介入」として、IOCは文句つけなきゃいかんでしょ? どっちにしろ、政治臭プンプンだよ。

開幕式典は、MCが「普通語、広東語、英語」の順で進みます。もう10年以上前の話であるわけで、わざわざ引き合いに出す必要もないんですが、一応、返還前はこういうのは「英語、広東語」の順でしたからね…。

そしてそして。本土から出席した偉い人のスピーチが普通語なのはまあ、当然として、なんとまあ、特区政府ナンバー2の唐英年(ヘンリー・タン)政務官、そして香港各界青少年オリンピック関連活動委員会の代表とかいう大学2回生の男子までが実に流暢な普通語でスピーチしているじゃないですか。

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唐英年(ヘンリー・タン)政務官(普通語)
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霍震霆(ティモシー・フォック)香港五輪委員(広東語)
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大公報のしゃちょーさん(普通語)
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金メダルをあしらった紙型を枠にはめる、というセレモニー。 なんか垢抜けしない、大公報らしい大陸チックなやり方
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振り向きざまに撮ったのでぶれてますが、報道陣の数はすごかった

MINOLTA DIGITAL CAMERAお土産にもらった展示品図録本。これ、けっこうな値打ちモンでした。一生のうちで、五輪に間近に接する機会って、そうあるわけじゃないですから、いい記念品になります。これで、五輪が開催できなかったりしたら、さらにお値打ちUPですね!

まあねえ、中国の北京で行われる五輪なわけだから、関連行事のMCやスピーチが普通語で行われても何ら不可思議じゃないんですがね、やっぱり我々には違和感があるんですよ…。もっと言えば、「そこまでせんでもええやろ!」みたいなね…。

さて、だれがかれが、というのはこのブログもだれが見てるかわかりませんので、触れませんが、会場界隈でちらっと耳に入った話として…。中共内部でも、此度の北京五輪は「時期尚早だ」という声が結構多いとか。自分たちにはまだ、五輪を開催、運営する国力もイベントノウハウもないんじゃないかという人が多いらしいです、中共内部でも。はっきり言って、不安で仕方ないというご様子。たたみかけるように「毒餃子騒動」、そしてスピルバーグ氏の芸術顧問「ボイコット」…。そりゃ不安でしょうなあ。

まだまだ色々ありそうですな。


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