何なんですかね。今月後半のバファローズ戦が7試合も集中的にあるってのは、いかがなもんですかえ? そのうち大阪が5試合もある! そりゃまあ、大阪のホークスファンにとっては嬉しい限りではあるけど、4週連続で月曜日がバファローズ戦って、どういう日程の組み方してんねん、ってハナシだわな…。「ここらに天王山を持って来よう」という目論見だったかもしれないけど、天王山どころか、天保山にも及ばなかったね。まあ、屋根付き大阪球場は満員御礼の連続で、嬉しいことだとは思うけど(笑)。
そんな「クソ日程」のおかげで、我々在阪のホークスファンは、ようやく福岡移転後、初の大阪での胴上げを目撃できたのだから、クソ転じて…ってやつですかね(笑)。
というわけで、優勝を決めた一戦を振り返っていこう。
ホークスの打撃練習中、三塁側ベンチ前は報道陣や関係者がいっぱい。そらそうよ、今日にも優勝決定って試合の前や。こうなるわな。こういう光景も久方ぶりに見るね。悪い気はせんよ、お~ん。
先発投手、我が軍は先週も見た石川。今日もこの前みたいなピッチングを見せてくれるか。敵軍は才木。トラの才木はエース格の活躍だったが、1歳違いのこっちの才木は2022年の育成ドラフト2位。5月に支配下登録された速球派。まさに「これからの子」。一軍初勝利を目指す!
23回戦(H16勝10敗1分)
勝:石川(7勝2敗0S) 負:才木(0勝2敗0S) 観衆:35,563
相手さんは、大里、渡部、来田、内藤、福永がスタメンに並ぶ。一見、若手にチャンスを与えたというオーダーだが、一方で「さっさと優勝決めなはれ」という感じがしないでもない。杉本も頓宮もセデーニョもいない打線はなんとも貧弱だが、一応、太田、森、西川、紅林で中軸固めてるから、闘う姿勢はある模様。しかし、こういう試合で若手が一瞬にしてブレークすることもあるから、石川には「顔じゃないよ!」と、しっかり抑えてほしいと願う。
我が方は基本的にはいつもの並びだが、9番に川村が入っているのに注目。昨日のゴールデンイーグルス戦では、試合前の練習の様子がいいってことで、村上打撃コーチが推薦して、9番に入れたところ、きっちり本塁打で答えを出したのが好印象。この日も大いに期待したい。
試合は二番打者、今宮の安打で幕開け。一死の後、山川四球で1、2塁の好機となり、中村晃の右前適時打でまず先制。1回裏、西川の中堅への2点適時二塁打であっさり逆転される。今日の石川は先週ほどよくないなぁ…。
両投手、2回、3回は無難に抑え、4回表の我が軍の攻撃。中村晃の芸術品のような左前打に始まり、川村が好機に一塁へのヘッドスライディングで内野安打を放ち同点に。ここから一気に球場の雰囲気が「優勝」に向き始めるのがわかる。続く周東が2点適時三塁打でこの回3点!
5回は柳町、川村の適時二塁打でさらに3点追加。もうここまで来たら、この試合で優勝決まることを誰も疑わない、そんな空気に球場が包まれる。「ああ、これが優勝というもんやねんな」とテレビでは決して感じることができない雰囲気が心地よい。
思わず「X」に投稿したよ、この写真。「もう優勝決まったようなもんやろ」って。6回裏、来田に二点本塁打を浴びたところで、石川交代。それほど調子がよかったとは見えなかったが、よう頑張りはりました。きっと心地よい緊張感を持って投げてたんでしょう。結構でございました! 代わった尾形がこの回と7回をビシッと抑える。いや~、君はホンマかっこええなぁ。実に様子のいい投球をするね。
8回、敵軍マウンドには期待の新星、佐藤 一磨。好調川村がまず右前打で出塁。周東も右前打で続き無死1、2塁。今宮が手堅く犠打で送るが、焦ってしまったのか、佐藤が一塁へ悪送球。その間に川村が一気に本塁へ。バックアップに入っていた右翼来田が本塁刺殺を狙うも、これまた悪送球で三塁側ベンチを直撃。危うく小久保君を負傷させるところだった(笑)。周東も帰還して2点追加。ボールデッドで今宮は三塁に! オリさん、今季はこういうのが多いなぁ…。この2点で完全に勝負ついたな。
その裏は杉山が、なんと6球でオリ打線を片付け、9回もヘルナンデスが圧巻の3者連続三振に封じて、歓喜の時を迎えるに至った。ヘルナンデスが空振りさせるたびに上がる「うぉ~!」っていう歓声のうねりがすごかった。「ほ~、優勝決まる直前ってこんな感じになるんや~」と、結構感動した。なんせ、初めてでござりますんで(笑)。
この日、二軍は鳴尾浜でタイガース戦だったので、二軍戦出場メンバーのうち、今季一軍でプレーしたことのある選手や、負傷などで調整中の選手も、ベンチ裏で待機していたので、胴上げの輪に加わるためにグラウンドへ集まる。柳田、松本裕、和田らの顔も見える。また近藤も松葉杖で出てきた。試合中は見かけなかったハリーやハニーも、このために待機してたんか(笑)。
胴上げ、優勝監督インタビュー、記念撮影など、諸々のことを済ませ、ようやくファンへのあいさつ。三塁側~左翼席を埋め尽くしたホークスファンへのあいさつに続き、一塁側~右翼席のオリファンへもあいさつするが、御覧の通り、ほとんど帰ってしまいはった(笑)。まあ、そうなるよな…。
というわけで、20回目のリーグ優勝、1リーグ時代を入れると22回目の優勝を、大阪の地で見届けた。クライマックスシリーズ・ファイナルステージは、10月16日から始まる。勝ち上がってくるのは、ファイターズかマリーンズか。はたまた、ゴールデンイーグルスか。いずれの相手が来てもいいように、しっかり稽古して10月16日を万全の態勢で迎えてほしい。柳田も復活しているだろうし、近藤も間に合わせてくるだろう。楽しみしかないCSが待ち遠しい。
(令和6年9月23日 大阪夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。