【Go! Go! HAWKS 2018-3】パセ交流戦 vsタイガース2回戦

Go! Go! HAWKS 2018
パセ交流戦 ホークスvs タイガース2回戦

今季もパセ交流戦の季節となった。
交流戦開幕の相手は、いきなり11球団ファンの仇敵、タイガースである。舞台は、関西ファシズムの殿堂、阪神甲子園球場。ある意味、これはおいしいお膳立て。ここでタイガースをぎゃふんと言わせれば、交流戦突入前の「もう、ええ加減優勝あきらめなはれ」というような沈滞ムードを払拭できるばかりか、再び首位戦線に躍り出ることも可能だ。

そんな中、前夜はプロ入り初先発の岡本健が、青息吐息ながらも敵打線を4回ゼロに抑え、小刻みな継投で味方打線の先制点を待つという流れ。再三再四、塁上をにぎわす敵打線を、ココという場面で打ち取る展開。一方の我が軍打線は、今季最高レベルの投球を繰り広げるメッセンジャーの前に沈黙が続いたが、最終回、絶好調の柳田の適時打でようやく先制。その裏の敵軍攻撃を、サファテ欠場の間の暫定守護神・森がかわして、交流戦開幕を勝利。何と言っても、甲子園での勝利というのが楽しすぎる。

小生、今回はすっかり前売り購入が頭からすっ飛んでいて、気が付いたのは4月も下旬になってから。「あ、今年は甲子園やったか」てな具合。幼少時より行くのがイヤな球場だったから、「ま、今年はええわ、平日やし、やーめた!」と思っていたら、ご親切なる敵軍ファンから「アイビーシート一塁側やけどありますから、行きましょう」とのお誘いあり。「ほな、お言葉に甘えて」と、実に小学生以来、約45年ぶりとなる「甲子園の一塁側」からの観戦となったのだ。とりわけ、ホークス戦をこの球場の一塁側から観戦するのは、初めてのことである。しかしまあ、なんでござりまする、ホンマ、長生きするもんですな、まさかこの典型的アンチ阪神の小生が、この角度からホークスを応援する日が来るなんてねぇ(笑)。

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なるほどさすがに良いお席である。通常ならば、左翼席の「わかさ生活」の看板の下あたりで、「な~んも見えへん!」とかぼやきながら観戦しているわけで、こりゃ極楽でんなぁ。

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で、いつものお席を眺めてみる。相変わらずせせこましく、息苦しそうな雰囲気がレンズ越しにも伝わってくる。そもそも、このエリアにまで登ってゆくのも大変なんである。席に着くまでに、体力使い果たしてしまう(笑)。

パセ交流戦2回戦(H2勝)無題勝・石川(7勝2敗0S) セーブ・森(0勝2敗9S) 敗・高橋遥 (2勝2敗0S)
本塁打・H/塚田 1号、今宮 2号
観衆・41,165人

仕事をシャッと終わらせて、事務所隣のコンビニで煙草吸っている間に、福留の犠飛で先制される。「やっぱり俺がナマ観戦する日は負けるのねww」と自嘲しながら一路甲子園を目指す。ぎゅうぎゅう詰めの阪神特急は、山陽電鉄車輛運行による山陽姫路行き。あっと言う間に甲子園。

着席とほぼ同時に、糸井が右前に安打。すかさず盗塁二死2塁。続く中谷は石川が背伸びして捕球を試みた高く跳ねる打球がグラブをかすめて内野安打。二死1、3塁となったところで手痛いバッテリーエラーがあって、2点目。沸き返る小生をぐるり360度囲む虎党の面々。ま、昔ほどの殺気は感じないのが救い。小生の座したあたりの少し上に、昔は猛虎会が陣取っており、直径1メートル以上はあった太鼓を叩いていた。大阪で太鼓と言えば「太鼓正」というくらいの有名店の店名が皮にでかでかと記されていたから、印象深く、今も鮮明に当時の光景を覚えている。ま、それはさておき、石川の球、間近で見て「なるほど」と思ったが、あの甲斐をして捕球できないほどに変化しているのだ。この日は変化しすぎていたんだろうな、球数も多く、制球難気味だった。

ところがどっこい。
次の4回表、我軍はあっさりと逆転する。敵軍先発は、なかなかスジのいいドラ2の左腕、高橋遥人。彼はいいよ、敵軍ながら、ほんといい投手だと思う。その高橋遥を攻め立てる。先頭のデスパイネが敵失で出塁。絶不調男の松田倒れるも、上林、甲斐の連打で満塁。石川は凡退するが、川島が押し出しの四球選んで、まず1点。続く今宮2点適時打で逆転に成功! 石川には、この後はスイスイ投げてほしいところだが…。

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この試合、今宮は本塁打を含む4安打の大当たり。守備も攻守連発で大活躍!さすが、高校時代に甲子園でブイブイ言わせていただけのことはある!

5回裏、今宮の好守あってゼロに抑えられるかと思ったところで、再びバッテリーエラー。石川二度目の暴投で、同点に追いつかれる。考えてみたまえ。非常にもったいないではないか。1回の犠飛は、まともな点の取られ方、そして1点献上するも一死奪うこともできたのだから、いいとしよう。が、暴投で2点献上はいけませぬ。甲斐もちゃんと捕らなあかん。

で、またもや、ところがどっこい、である(笑)。
ここで踏ん張れないのが、プロ入り1年目のキャリアの浅さというものか、あるいは体力の限界だったのか…。高橋を再び捕える我が軍打線。一死後、9番石川の代打、塚田が中堅バックスクリーンへ、今季第1号本塁打。ちょうど誘ってくれた虎ファンに「塚田はパンチ力あるから、高橋君は要警戒や」とか「この子のプロ初本塁打、ナマで見たんですわ」などと話していたら、ホンマに打っちゃったから、めっちゃおもろい(笑)。
続く川島は四球で出塁、で、この試合の真打、今宮がさっき塚田が放り込んだのとほとんど同じ場所に2点本塁打!このときもまた「今宮は高校時代、甲子園でポンポン本塁打打ってたからねぇ、ここも高橋君は要警戒や」と言ってたら、ホンマに打っちゃったから、さらにめっちゃおもろい、おもろ過ぎやわwww!

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高橋遥のピンチに、マウンドへ香田コーチが駆けつけ、内野陣、捕手交えて鳩首会談中の敵軍のみなさん。「だ~れが投げてもいーっしょ! 阪神電車で早よ帰れ!」ってとこやね(笑)

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試合中盤、白星はまだ五分五分の状況だったが、6回の勝ち越しで、

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白星は我らが手中に!

その虎ファン氏と、見解が一致したのは「お互い、継投がうまくいかんねぇ」ということ。敵軍ファンの多くが、金本監督の継投策、投手交代時期に関して、疑問を感じている。我が方も同様。特に、サファテ、岩嵜の二枚看板を欠く今季は、明らかな継投ミスが目立つ。夏場までに各投手がへばってしまってないか、心配だ。そこを打撃でカバーせねばならないのだが、内川はいつ復帰するのやら不明だし、マッチ君はどん底だし、デスパイネも本塁打こそそれなりに出ているが、本調子からは程遠いし…。柳田一人が頼みでは、ねぇ…。

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他人の唾液がべったりとついた物体が、何万個と降ってくる、不衛生極まりない瞬間。各球場、これが7回のラッキーセブンの恒例だが、こういうきちゃならしい習慣は、さっさと禁止すべきだな。アウトコール禁止より、こっちの方が重大だと思うけどな。

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思わぬピンチに、心配顔な工藤監督君、若田部君はあまり心配していないような面持ちだが、果たして…(笑)。

9回裏は、森が登板。ここから敵軍が代打攻勢。まず、この日、三打席連続三振のロサリオの代打で原口登場も、中飛で一死。続いての代打は、伊藤隼太。上手く左前に打ち返され一死1塁。さらなる代打は、前日出場なく、連続試合出場が1939で途切れた鳥谷。球場のヴォルテージが上がる。これまた上手いこと右前に弾き返されて、一死2、3塁。これはちょっとしたピンチ。打順は1番に戻る。大声援の甲子園。だが、ここから森はギアチェンジしたのか、植田、糸原という売出し中の1、2番コンビを遊ゴロ、三振に打ち取り、ゲームセット! 交流戦開幕2連勝と相成った次第。

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勝ったで~!っとベンチへ引き上げる、我が軍の面々。今宮、最終打席で三塁打打ってたら、サイクル安打達成やったのにねぇ…。まあ、またいつか。しかし、マッチ君は深刻である。

上述の通り、約45年ぶりに甲子園の一塁側から観戦したのだが、回りのタイガースファンが大人しすぎて、拍子抜けしてしまった。甲子園はもっと殺伐としていてほしいなぁ。でないと、こちら側の敵愾心も盛り上がらないではないか。外野に行くとまた違うかもしれんけど。小生が小学生だったころ(昭和40年代~50年代初期)のこのあたりの席は、打ち込まれてベンチへ下がる江夏や、三振して帰ってくる田淵なんぞに、怖いくらいの野次が飛んだもんだが、今や、打った相手選手や、打たれた自軍投手に、野次ひとつ飛ばん甲子園。時代は変わったねぇ…。

明日も勝つぞ!ホークス!

って言いながら、三連戦はこの日だけの観戦ですがね(笑)。それにしても、マッチ君…。

(平成30年5月30日 甲子園夜間)



 


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