Go! Go! HAWKS 2018
KANSAI CLASSIC
近鉄バファローズvs南海ホークス (1回戦)
今年も「CLASSIC」のシーズンとなった。今季は、敵さんは「KINTETSU」ユニと「HANKYU」ユニで、大型連休のホームの試合を戦う。で、我が軍はそれならと、「NANKAI」ユニの復刻である。最終形の一番弱かった時代のユニである。よりによって…。80周年なんだし、他になんかあったでしょうに…。あのおばはんも亡くなったことだし、選択の幅もぐっと広がったんじゃないかと推察するが、毎年、FCから「どのユニを復刻してほしい?」ってなアンケートが来るけど、小生はそこにラインナップされた候補じゃなく、「野村監督時代の昭和49、50年に使用された明るいグリーンのホーム用或いはビジター用」と別記リクエストしてるんだが、なかなか思いが通じない。まあ、こういうイベントで南海の歴史を尊重してくれるだけでも、うれしいことではあるんだが。
意外にも甲斐が良く似合っている。もちろん、このユニ当時現役だった藤本、森両コーチはまったく違和感がない。逆に、この時代に敵軍現役だった工藤君、立花コーチ、水上コーチを見ると「えらい時代になったもんやなぁ~」なんてしみじみしてしまう。しかし、T-岡田は典型的な「近鉄顔」やねぇ~(笑)。
さて、そんなわけで屋根付き大阪球場、俗に言う京セラドーム大阪へ向かう。
週初めに患った軽度の風邪が、ここにきてまたぶり返し、直前まで行こうかどうか迷ったが、「せっかく大阪に来て南海ユニでやってるんやから、こりゃやっぱり這うてでも行かなアカンわな」と思い、馳せ参じたのである。ただし、声出し応援はきついし、立っての応援もフラフラしてしんどい。喫煙広場にも行く気が起きない、こりゃ重症だ…。
別に、このカードは「伝統の一戦」でもなんでもない。単に「お荷物近鉄vsパ・リーグ史上最強南海」の一戦である。ある時期までは…。いつの間にか、立場は逆転していた。だから小生は、阪急に次いで近鉄が大嫌いだった。よって今も、この両球団の成れの果てであるバファローズは嫌いである(笑)。
試合前の外野手稽古。ケツの痛みで抹消されていた中村晃がこの日から復帰。強打者城所も頼もしい存在。しかしまあ、最近はあんな上までストッキング上げるのね。なんか不思議な装束。
先発の東浜も外野でキャッチボールして、球の感触を確かめる試合前の光景。この日の東浜は、負け投手になったが、球数は理想だったし、今季で一番内容のある投球を見せていた。次に希望をつなぐ投球に本人も納得したところはあったかもしれない。打線が打てなさすぎて気の毒だった。
始球式はこの男だった。お約束の魔球「ピッカリ投法」に近鉄ベンチも爆笑(笑)。見つめるぼんぼんは、彼の息子なのか? とすれば、この子もこんな頭になってしまうのか…?
結果として、重症の風邪をさらに悪化させるような、お寒い限りの試合内容だった。なので、観戦記としてはかなりお粗末なものになってしまったが、そこはオールドファンのぼやき&備忘録として見ていただければありがたし、である。
第4回戦(南海2勝2敗)勝:西(2勝3敗0S) セーブ:増井(1勝0敗4S) 敗:東浜(1勝3敗0S)
本塁打:Bs・大城1号(東浜)
観衆:26,320人
初回、バタバタっと先制されてしまったが、すぐに追いつき、負ける気はしなかったが、その後はこれという得点機もなく、このままで推移。気が付けば、わずか2時間半ほどで試合終了。いかに西に翻弄されていたか、そして東浜もそれなりの投球を見せていたかという結果である。早いこと帰れる事に関しては、文句はないけど(笑)。
この日は、敵軍の1番打者、宗がよく機能していた。4打数2安打。2度の出塁でいずれも本塁を踏んでいる。6回裏の攻撃なんぞは、1回裏の巻き戻しみたいな展開。ま、東浜も良かったとは言え、ここらへん、まだあっさり取られすぎやわな。
大城の一発は出合い頭ってやつかな。あの打者は狙って本塁打できるほど器用な選手じゃない。で、その打球は小生を直撃する弧を描いて飛んできたんだが、さっと右へ体を寄せたので直撃は免れた。が、肝心の飛球がどこへ消えたのやら…。周囲は「かばんにインしたんちゃう?」と言うが、そんなことになるとカメラが大破損してしまう、ご勘弁を~と思いつつかばんを改めたが、その形跡はなし。ボールはどこへ…?
柳田のフルスイング。金出して観に来る価値あり。この日は最終打席でようやく安打。ちょっと西に翻弄されてたな。
不振が続く今宮。この日の打順は二番。2安打は久々か? ちょっと復調の兆しを感じたかな。「働け~」と野次る客も多かったが、今宮の守備は打率の低さをカバーしてあまりある。
もうねぇ、下手くそな野次は聞きたくないのよ~。基本的に、野次というのは個人の感情の吐露であってはならないわけで、そこには小さじ半分程度の笑いがないと、共感を呼べないものなんだ。とくにこの「KANSAI CLASSIC」では、野次を飛ばすことで「CLASSIC」に陶酔しているような「勘違い客」を多く見かけるけど、あれはみっともないし聞きたくもないねぇ。あんなのは野次ではなく、単なる個人の感情吐露である。どうしても大声を出して「野次っている自分に酔いたい」のなら、「お~い!誰それ(選手名)!」「こらぁ~! 誰それ(選手名)!」の二つだけにしときなさい。それ以外は黙って観てなさい。頼むわな、ホンマ。下手な叫びはやめてくれ。
それが全てとは言わないが、やはりチームが今一つ調子に乗れないのは、4番、5番の極度の不振に原因の一端があるのは否めない。このお方も、目前に迫った2000本安打さえ達成できれば、復調するとは思うが、問題は昨年の本塁打王にして打点王の5番打者である。ありゃ、相当深刻でっせ。
マウンドで躍動する西くん。最近、敵軍捕手は元我が軍の山崎が起用されることが多い。かつて正捕手だった伊藤は知らんうちに二軍落ち。期待の若月もご見物衆のフラストレーションのタネである。外から見ていて、山崎がマスクを被るようになってから数試合は、ちょっと試合が落ち着いてきたように感じるのは、元ホークス戦士への贔屓目なのか?いや、そうやないやろ、実際にそういう戦いになってるし。西も、山崎の要求を信じて投げていたように見えた。安心して投げてたんやろ、きっと。敵軍浮上のカギは、捕手かもわからんな。あとは、今日みたいにバントせんことやな(笑)。
6回~8回だけ、南海時代の応援。今年から取りやめになった「アウトコール」も復活。線路は続くの三三七拍子もちょっとスローテンポ。毎回記しているが、あの当時の選手応援歌はちゃーんと歌える。誰かにレッスン受けたわけでもないし、あの当時試合中にちゃんと覚えたって記憶もないのにねぇ。今?わからん(笑)。本多、今宮、柳田、内川、松田、中村、長谷川、高谷、江川、城所くらいしか知らんし、覚える気もないし。まあ、こんだけ歌えたら事は足りるやろ(笑)。しかし、旧選手応援歌の選曲センス悪すぎるやろ!!
ま、そんなこんなで「完敗」である。143試合あればこういう日も何度かある。勝っても負けても引き分けても、すべては偶然。我が軍で19番付けてたどっかのおっちゃんは、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」って言うけど、それとて試合が終わるまでわからんのよ。と、負けて「きーーーーーっ!」ってなってる自分を慰めながら、早よ帰る。
明日は勝とう、南海ホークス!
(平成30年4月28日 大阪夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。