【農暦新年ご挨拶 2018】

恭喜發財
HAPPY LUNAR NEW YEAR

狗年の幕開けであります。

農暦新年を前に香港では、満員の競馬客を乗せた九龍巴士(Kowloon Bus)の二階建てバス横転という大事故が起き、19死66傷という稀に見る大惨事が起きました。この数は、事故数日前に発生した台湾花蓮を中心とした地震の死傷者を上回っています。一件の交通事故による死傷者が、地震災害の死傷者を超えるというところに、「板子一枚下は地獄」的な怖さを感じずにはおれませんでした。

引き起こされた事故車。まるで紙屑のようにクシャクシャになってしまっいる。これを見ると、呑気に二階の先頭席ではしゃいでいる場合じゃないよな、と思う

全港服喪というわけで、恒例の新年花火大会は中止に。これは仕方ないところだが、この日、ビクトリアハーバー沿いのレストランは、恐らく予約段階で全店満席だったはずで、涙目になった店も多かったのかもしれません。
気になるのは、打ち上げられるはずだった花火の行方。火薬の塊だから、海に沈めてしまえばよいかといえば、そうもいかないらしく、結局、数日後の明け方に、中心地から遠く離れた海上で打ち上げられた模様。まあよくしたもんで、どこで情報を仕入れたか、多くの人がこの幻の「2018新春花火大会」を目撃したというから、執念でありますな。

さて、昨年、香港特区のトップに就任した林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官からの新年賀詞も届いております。中央の絶大な信頼を得るこのおばさん、いまのところ、うまく立ち回っているようだが、ま、そのうち毒牙を市民に向けることでありましょう。これもまた、「返還」の運命であります。遅いか早いかだけの話し。中共に回収された以上、ゴールはそこにのみ定められているのだから、こればかりはどうにもなりませんな。