Go! Go! HAWKS 2017
ホークスvsバファローズ19回戦
8月14日の「鷹の祭典IN OSAKA」の稿で、「首位陥落」の顛末を記したわけだが、あれから、あれよのうちの快進撃と、ゴールデンイーグルスの目を覆うばかりの転落劇が同時進行し、我が軍は2週間後のこの日の試合前時点で、なんと「優勝マジック12」となっていたわけである。マジック対象となるゴールデンイーグルスの10連敗が一番の要因なんだが、我が方も8月は好調で、その時点で首位だったゴールデンイーグルス、同じく3位だったライオンズに、2カード連続で3連勝、つまりは6連勝を果たしたもんだから、一気に戦況は我が軍有利へ大きく傾き、気が付けば、ゴールデンイーグルスは3位に転落し、自力優勝の夢は途絶え、2位ライオンズと我が軍の勝差も12に拡大と、もはや優勝は9割方確実なものとなったのである。
が、油断は禁物。マジック1で足踏みし、気が付いたら逆転優勝されていた、なんて「悲劇」はこれまで何度も見ているので、小生は実際に工藤君が胴上げされるまでは、マジックが5を切ろうが1になろうが、それに浮かれないようにしたいと思っている。が、そこは小生も人の子故、可愛らしいもんであって、やっぱり毎日マジックが減ってゆくのを見るのは、快いものでもある。
マジックを減らす試合を見たい、そして、我が軍の「大守護神様」であるサファテの、シーズン・セーブ数日本記録達成の瞬間も、ぜひこの目に焼き付けたい、ってわけで、屋根付き大阪球場へGO!
我が軍の先発投手は、デビュー以来、バファローズ戦負けなしのバンデンハーク。対する敵軍先発は、金子千尋。我が軍打線の(ってか、どこの打線も)あまり得意としない相手。多分、両投手の投げ合いが続いて、ロースコアの戦いになると予想される。と、なると、シャシャッと試合が進んで、さっさと帰宅できる(笑)。そういう試合をお願いしたいもんだが、さてどうなるか…。
第19回戦(H・14勝5敗0分)勝:石川(7勝3敗0S) セーブ:サファテ(2勝2敗47S) 敗:黒木(6勝3敗2S)
本塁打:H・中村晃4号 Bs・T-岡田28号
観衆:19,237人
頼みのバンデンハークは、この日は外野の遠くから見ていてもよくわかるくらい、得意のナックルカーブをはじめとする変化球が思うようにコントロールできず、苦しい投球内容だった。結局6回途中、先頭の吉田正、ロメロに連打されたところで降板。5回1/3で104球という球数が苦しんだことを証明している。1死後、後続の嘉弥真にマウンドを託すも、嘉弥真がT-岡田に左翼線二塁打を浴びたため、3-2と1点差に追い上げられてしまう。惜しみなく中継ぎ陣を投入するベンチは、ここで森を投入。期待に応え、二者を打ち取り、好火消し。
7回はモイネロがしれぇ~っと三者凡退に抑えて、「さっ、後は岩嵜君、頼んだよ」と、工藤君が自信をもって送り出した岩嵜が、T-岡田に右翼上段席へ見事に運ばれる3点本塁打を浴び、同点に。よく7回表に2点入れたもんだ。それがあって、逆転は許さず。しかしまあねぇ、この日がチーム123試合目で岩嵜は63試合目の登板。半分以上の試合に登板している。こりゃ、あきまへんわ。肝心のCS、日本選手権で投げられんってなことになったら困るでぇ、工藤君よ~。
打線はどうか。
1回表、立ち上がり不安定の金子千尋を攻めて、今宮の中堅三塁打を皮切りに、柳田、デスパイネの連続適時打でまず2点先取。
3回表には中村晃が低めの球を見事に捉え、右翼席へ本塁打。7回にもこの試合もまた2打席連続で凡退し、まったくいいところなしのマッチが三塁打、続く上林も三塁打でまず1点。高谷も犠飛を放ち、この時点で5-2となり、勝利も目前と思いきや、岩嵜である…。
9回には、さっきの三塁打でパッと視界が開けたのか、マッチが1死から二塁打を放つも、上林、江川凡退で得点できず。試合は延長戦に突入。やっぱり、シュッと終わらない近鉄戦(笑)。
9回、10回を石川が好リリーフを見せた。打者7人から三振4つを奪い、走者はこの日4安打(本塁打、二塁打×2)のT-岡田への四球のみ。見ていて、安心できる内容だった。この好投が勝利を我が方に引き寄せることになる。
11回表、我軍攻撃。先頭デスパイネが安打で出塁。代走は本多、ようやく出番来た(笑)。福田がきちんと犠打で送って、確実に点を取る態勢を作ってゆく。ここで巡ってきたのが、パッと視界が開けて瞬きの回数も一層増えたマッチ君。レフト~三塁側の大声援を受けたマッチは左前へ安打。二走の本多が一気に本塁突入。ここで盗塁王の足が冴える。最後は手から本塁へ滑り込んで、後でVTR見たら、割と余裕のセーフ。1点勝ち越した! さあ、あとは日本新記録がかかるサファテの登板を待つばかり!
さあ、頼んまっせ! と、大声援を受けて、サファテがマウンドに立つ。ホークスの抑え投手の登場で、ここまでの大声援を聞いたのは、小生のホークス史の中では、江夏以来だと思う。
サファテが投じる一球一球に、歓声が沸き起こる。すごいいい感じ。あんな中で投げられて投手の本懐というもんやろうな。しかし、この写真で見る限り、「球はどこにあるねん?」って感じ。打者の安達が全く太刀打ちできないほどの剛速球を投げ込んでゆく。いやもう、見てて気持ちええのなんのって、ねぇ。最後の打者、代打駿太を浅い左飛に打ち取り、万歳していつもの功夫ポーズで締めた、日本新記録達成の瞬間!
これまで、門田の2000本安打、柳田のトリプルスリー「ほぼ確定」の瞬間をナマで見たが、「日本新記録」が達成される瞬間をナマで見たのは、今回が初めてだった。いや~、ええもんですな、ホンマ。これからの残り少ない(笑)人生で、自慢できるやん!
「おおお~!」とか叫びながら撮影したから、ピントがふらふらになってしまいましてん。えらいすんまへん(笑)。けど、大守護神様もえらい喜んではった。立派なのは、インタビューの度に、藤川、岩瀬の名前を必ず出して最大限の敬意を払うところ。「あたりまえやん、そんなん」って言う人もおると思うけど、いや~、なかなかそこに気が回るわけでもないと思うよ、実際は。
ってわけで、
M11
になったで~!
後ろから失礼(笑)。この時期お馴染みの「マジックメーター」の目盛も11に!
明日も勝とう、ホークス!
ま、明日は神戸なんで、小生は行かないけどな(笑)。行くのはエエとして、帰りがダルいわな、やっぱりあそこは。遠いわ、ホンマ。
(平成29年9月5日 大阪夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。