第12回大阪アジアン映画祭
特集企画《ニューアクション! サウスイースト》
日タイ修好130周年 タイ映画プロモーション
『突然20歳 タイの怪しい彼女』
(泰題=20 ใหม่ ยูเทิร์นวัย หัวใจรีเทิร์น)
今回はタイ映画。
さて今までタイ映画って観たことあったっかな?多分なかったような気がする。タイ航空は何度か利用しているが、だからと言って機内エンタメでタイ映画を選んで観ることもないし…。
当然、知らない俳優さんばかり。さてどれくらい楽しめるかな?と、ワクワク、ドキドキするのもこうした海外作品が多く見られる映画祭ならではの楽しみ。
「睇戲」と書いて「たいへい」。広東語で、映画を見ること。
泰題 『20 ใหม่ ยูเทิร์นวัย หัวใจรีเทิร์น』
英題 『SUDDENLY TWENTY』
邦題 『突然20歳 タイの怪しい彼女』
現地公開年 2016年
製作地 タイ
言語 タイ語
評価 ★★☆(★5つで満点 ☆は0.5点)
監督: Araya SURIHARN(アーラヤ・スリハーン)
主なキャスト:ดาวิกา โฮร์เน่(ใหม่)/ダーウィカー・ホーネー(マイ)、สหรัถ สังคปรีชา(ก้อง)/サハラット・サンカプリーチャー(コーン)、กฤษณภูมิ พิบูลสงคราม/クリサナプーム・ピブーンソンクラーム、นีรนุช ปัทมสูต/ニラヌット・パットマスート、รอง เค้ามูลคดี/ローン・カウムーンカディー
昨年の大阪アジアン映画祭で上映された『ベトナムの怪しい彼女』と同様に、韓国の大ヒット作『怪しい女』のリメイク版。中国、日本、ベトナムに続きこれで4か国目。まだまだ増殖する予感。きっと来年の大阪アジアン映画祭では、インドネシア、インド、フィリピンあたりの『怪しい彼女』が上映されるんじゃないかな(笑)。
というわけで、忠実にオリジナルを踏襲している。と言っても小生はオリジナルも中国版も日本版も観てないのだけど(笑)。昨年のベトナム版を思い出すに、「一緒やん!」と。そりゃまあ当たり前な話ではあるが。
単純明快な筋立てはもちろんそのまま。70歳の毒舌ばあさんに嫁がまいってしまい、ついにダウン。自分のせいなのかと少しショックを受けたおばあさんが、ひょんなことで20歳に若返って…。そして売れないバンドマンの孫がキーパーソンなのもまったく同じ。
今回は今作が初の長編作品となったアーラヤ・スリハーン監督の話を聞くことができなかったが、昨年のベトナム版鑑賞の際には運よくファン・ザー・ニャット・リン監督の話を聞く機会に恵まれた。その際、同監督は「(オリジナルや他国のリメイク版と)同じと思われないよう、『ベトナム映画』を作ってほしいと言われた」と語っていたが、恐らく今回もそのような作りを目指したはずだ。その点ではベトナム版に比べて、タイの「独自性」というものがやや希薄だったように見えた。国柄、民族性などもあるだろうけど、「おお~、やっぱりこういうのを観たらタイ映画やね~」って点が少なかったように思う。
古くからの親日国らしく、若返ったパーンおばあちゃんが人々を魅了した歌の一つが、日本の『ここに幸あり』のカバー曲。ここらへんもベトナム版とは異なる点であったし、それがまた「タイ版の独自性」なのかもしれない。隣同士の国でも歴史も文化も大きく異なる。映画はそれを教えてくれる。
20 ใหม่ ยูเทิร์นวัย หัวใจรีเทิร์น (Official Teaser Trailer)
(平成29年3月9日 阪急うめだホール)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
1件のコメント