【御朱印男子 5】霊禅山東塔院久米寺

御朱印男子
霊禅山東塔院久米寺

「国のはじまり」、橿原神宮へ初詣に参上した折、「ついで詣り」は失礼と思いながらも、なかなか橿原までちょいちょい行くというわけにもいかない距離なので(実際には近鉄南大阪線特急で阿倍野橋から30分強)、隣接する久米寺も参詣した。

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【5】霊禅山東塔院久米寺(れいぜんさん とうとういん くめでら)

久米寺の縁起、沿革や境内の写真ついては、平成27年文化の日に参詣した際の記述があるのでそちらを参照いただければ万事OKだが、それじゃぁせっかくお越しになった衆に不親切なので、ざっとここに改めて概要を記しておく。

久米仙人の伝説で有名な寺院で、真言宗御室派の古刹。久米仙人の伝説は『扶桑略記』、『七大寺巡礼私記』、『今昔物語集(巻十二本朝仏法部)』、さらには『徒然草』でも見られる世に知られた話である。

空中を自由に飛ぶことができる久米仙人だが、川で洗濯していた美女のふくらはぎに目がくらみ墜落したという憎めない一面を持つ。

このあたりは久米部(くめべ)の武人の住んだ地と言われ、推古天皇2年、聖徳太子の弟だった「来目皇子(くめのおうじ)」の創建と伝えらる。来目皇子が幼少の頃に眼病を患い、両目を失明するも、聖徳太子のお告げにより薬師如来に祈願したところ平癒。これにより皇子は、自らを来目皇子と称するようになった。

本尊は「天得薬師瑠璃光如来坐像(てんとくやくしるりこうにょらいざぞう)」。空海との縁も深く、空海がここで大日経を感得し密教の妙義に接した後、入唐して密教を伝授され真言宗の開祖となった。

境内には京都の仁和寺から移建された禅宗の影響が見られる多宝塔(重要文化財)や、本尊の薬師如来坐像、久米仙人像などがあるが、残念ながら参詣当日は雨降りでカメラを持参してなかったので、写真は上に掲載した携帯で撮影したものだけ…。

御朱印久米寺ps

<墨書右から>
奉拝 平成廿九年一月三日
薬師如来
久米寺
<朱印>

右に「西国薬師第七番」とあり。当寺は「西国薬師四十九霊場」の第七番札所である
中央には炎輪に薬師如来の梵字「バイ」と記す
左には「真言宗根本霊場久米寺」とあり、空海にゆかりある寺であることを示す
このほか、「大和七福八宝めぐり」「仏塔古寺十八尊第九番」「聖徳太子霊跡三十二番」「大和北部八十八ヶ所霊場第八十八番」の札所である。

<ところ>奈良県橿原市久米町502 <あし>近鉄南大阪線、吉野線、京都線橿原神宮前駅から徒歩10分弱

(平成29年1月3日 参詣)



   


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