Go! Go! HAWKS 2016
ホークスvs バファローズ10回戦
ファイターズにまさかの本拠地三連敗を喫した我が軍。
それも2、3戦目は、有原と大谷にいいようにあしらわれた零封負け。ここへ来て、打線がまったくつながらなくなってしまった。そもそも、メディアが口をそろえて言う「12球団最強力打線」なんて、ファンの小生からすればまことに疑わしい表現であった。別に強力なことはない。ただ、個々の潜在能力は高いし、次の打者につなごうという意識が他球団よりはほんの少し高いかな、という程度の話である。
そんなもん、プロの選手ならだれもが潜在能力は高く、つなぐ意識は強いわけで、我が軍がずば抜けているというわけでもないだろう。たまたま上手く回転していたというだけの話であって、「12球団最強力打線」なんて上等な表現に騙されちゃいけない、ファンならなおさらだ。疑ってかかるべしだ。
そんな始末なもんで、その強力打線が、たった2試合で「12球団一点の取れないダメダメ打線」に成り下がってしまうのだから、野球は怖いし面白い。
逆にファイターズは、無敵の快進撃が始まる。マリーンズも相変わらず「逆転のロッテ」で連日にぎやかな試合をやっている。いよいよここへ来て尻に火がついてしまったか? などと慌てる必要はない。とにかく我が軍の貯金は20を超えている。連中はまだ10幾つの話だ。ちょっとやそっとでは追い抜かれない。調子の悪い選手は、この連敗中に自分を見つめなおしてくれればそれでよし。好調を持続している選手はケガなくやってくれればそれでよし、ってところだ。
10回戦(H・8勝2敗)勝:西(4勝8敗0S) セーブ:平野(1勝4敗15S) 負:武田(8勝3敗0S)
観衆:20,245人
と、で~んと構えたようなことを言ってはみても、やはり目の前で負け試合を見せられると、気分が良いはずがない。先発武田は6回2/3を投げ、被安打8、5奪三振、3四死球で3失点(自責2)。上出来と言えないまでも、悪いなりに試合は作った。ただし点の取られ方はよくない。初回、2死からT-岡田に適時点二塁打を打たれ、3回には四球で出した走者を自らの暴投で追加点の本塁を踏ませてしまうなど、詰めがあまりにも甘すぎる。初回の失点はまだしも、3回の失点は野手で言えば、一人の選手の「2失策」で1点献上してしまったのだから、詰め云々よりも「下手くそ」なのである。
見てきたようなことを言っているが、実は、球場に着いたのが5回あたり。「余人に代えがたい特殊な技能を要する委託業務」がこのところ異常な忙しさで、この三連戦も諦めていたのだが、そこはなんとかギリギリのところで脱出して馳せ参じたわけだが…。
打線も画に描いたような「散発」というやつで、これでは点は永遠に入らんだろう。不振の松田、長谷川がネックとなっているのは誰が見ても明らかなわけだが、だからと言ってすぐに外すのは弱いチームのやることで、そこを他の選手がカバーしてやってきたのが、ここ数年の我が軍の打線。とは言え、確実に.285を打てる二人が揃って絶不調となると、そう簡単にカバーできる話でもない。ね、だから言ったでしょ、メディアの言う「12球団最強力打線」などというのは、疑ってかからなけりゃあきまへんと。
まあまあ、そういうこちらの事情を差し引いても、この日の西はナイスピッチだった。被安打4、2奪三振、3四死球という数字から見て、いかに打たせて取る投球をしていたかがわかる。
我が打線は、ファイターズ三連戦初戦の高梨に翻弄されて、相当歯車が狂ってしまった。初戦の先発の投球はこうして次のカードにまで影響を及ぼすのだから、やっぱり大事だ。そう意味でも、この日の武田は、敵軍打線に「よし、この三連戦いけるで!」と思わせてしまったかもしれない。そうだとすれば、まだ当分連敗は続くと覚悟しておいたほうがよさそうだ。そんな嫌な予感を抱かせた4連敗は球団史上59年ぶりの3試合連続零点負けというおまけつき。「59年ぶり」というところにこの球団の歴史を感じてしまった試合でもあった。
とにもかくにも、打て!
(平成28年7月5日 大阪夜間)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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