落語
第二十五回記念 上方はなし「彦八まつり」
天候がすっきりしない日が続いている。つい先日まで、記録的な猛暑の日々が続いていたのに、あっという間に、肌寒ささえ感じる日々となった。もう、暑い日は来ないのだろうか…。
9月最初の日曜日もまた、雨降りの一日だった。
それでもやってます、そして行きます、恒例の「彦八まつり」!
そうかぁ、25回かぁ…。ホンマ、歳月の流れは早いもんである。25年前、小生はまだ20歳代だった。それがアナタ!、と、年齢の話はこの辺で置きまして、彦八まつりね。
そんな塩梅で記念の年ということもあってか、ことしの祭りの実行委員長は重鎮の桂文珍師で。
家を出るときは、雨も上がって、「一応、折り畳み傘持って行くけど、これなら開くこともないな」と思っていたが、いくたまさんの最寄駅、地下鉄谷町九丁目(大阪人は愛をこめて”たにきゅー”と呼ぶw)を上がれば、ポツリと降ってきた。ここ数年、彦八まつりは「ひたすら暑い!」そして突然かつ一瞬の「土砂降り」という印象だったが、今年はずいぶん様子が違う、勝手が違う。
参道は人がまばらだが、一旦境内へ足を踏み入れれば、すごい人数である。すっかり定着しましたなぁ彦八まつりも。
確かに雨のせいもあって、例年よりは会場内の移動がスムーズではあったが、それでもこの写真の後から本降りになってきて、全員が傘をさしてうろうろするもんだから、人数の割には混雑率が高いと感じる。ただ、傘をさすと、どうしても手がふさがってしまうので、各テントも覗いて行くだけの人が圧倒多数になってしまうのは、致し方なし。小生も見知った噺家さんの顔を見かけても「あ、どうも!」とあいさつするくらいで、申し訳ないが、アトラクションを楽しんだり、買い食いしたりという気分になれなかった。やっぱり、暑くても、汗でびっしょりになっても、晴天の方がいいね、こういうのは。まあ、当たり前やけど…。
米沢彦八さんも、毎年の盛況を喜んでらっしゃることだろう。
この初代彦八さんが、ここいくたまさんの境内で「当世仕方物真似(しかたものまね)」の看板を出して「辻噺」の興行をしたことから、ここが上方落語発祥の地とされている。「彦八まつり」は、いくたまさん境内に「彦八の碑」が建立された翌年から開催されている。この写真では見えにくいが、碑の右下には、当時の彦八さんの絵が施されている。
彦八さんの碑の横のステージでは、「お茶子クィーンコンテスト」に続き、呂鶴師匠率いる上方落語地車囃子雅会の出番。これは毎年楽しみ。向かって右の文昇師もおなじみなら、左のイケメン君もおなじみ。幼稚園のころからここで踊ってるそうな。
いくたまさんの境内の会館では、17時から「米朝追善落語会」が開かれるが、お席はとうの昔に完売。とりあえず、「誰ぞおらんかいな?」と雨宿りも兼ねて建物に入れば、かの「米朝アンドロイド」が鎮座。これは撮影禁止。初めて見たよ、米朝アンドロイド。まあ、何もしゃべってなかったから、「ふ~ん」ってな感じだったが(笑)。
いよいよ雨も激しくなったので、ここらで退散。
来年は「適度に」晴れてください!
(平成27年9月6日 生國魂神社)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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