Go! Go! HAWKS 2014 (OSAKA CLASSIC第三戦)
ホークスvs バファローズ8回戦
「OSAKA CLASSIC」における、我らが「偉大なる4番打者様」、李大浩のダメぶりはどうだよ…。
第一戦、二戦でチャンスを悉くぶっ潰したことで、ファンの不満は頂点に達しようとしていた。実際、第二戦の最初の打席で絶好の大量得点機を一瞬のうちに併殺打を打たされて、試合の「勝負あった!」を決定づけてしまったのには閉口するしかない。
以降の打席では、小生も含め多数のホークスファンから、野次を越えて罵倒の雨嵐であった。普段は、ゆったりと野球観戦を楽しんでいる内野の指定席のファンも、相当荒れていたらしく、怒号の中での打席が続いた模様。そりゃそうだわな。目の前であんなダメダメ具合を見せられたら、実に腹立たしいわな。さて、この日の4番打者様は責務を果たしてくれるだろうか…。
「OSAKA CLASSIC」最終戦となるこの日は、13時開始のデーゲーム。前夜、帰宅時間がほとんど0時だったが、外野の席取り部隊は、早い人で夜明け前にはゲート脇に列を作っていたというから、皆さん、健康で何より。いや、これは逆に不健康な行為である(笑)。
小生の「出動時間」だった午前9時、環状線大正駅から京セラドームに向かう道すがら、「例によって」全身虎づくめの「私は紛れもなく阪神ファンです!文句あっか?」みたいな連中も結構な数がドームへ向かう。必ず何人かいる、こういうデリカシーの著しく欠如した阪神ファンが…。そうでない阪神ファンが恐らくは大半なんだろうけど、こういう御仁が目立ちすぎるため、気の毒なことに全阪神ファンが、他球団のファンから目の敵にされる。特にパ・リーグのファンに。ホークスファン、バファローズファンが両軍の「復刻」を、そして交流戦前の「首位攻防戦」を楽しもうという中に、何故、全身虎づくめにニッカポッカで観戦する必要があるんだろうか? なぜ甲子園へ行かないんだろうか…。嫌がらせですか?
入場すると、ちょうど我が軍の打撃練習中。偉大なる4番打者様も、何事もなかったように気持ちよさげにスタンド・インを連発されていらっしゃる。我々が陣取るエリアに集中砲火を浴びせるが如く。当然スタンドは「試合でこれくらい打てや~!」の声が飛び交う。その返礼かどうか知らないが、強烈な一発をぶち込まれ、破壊行為にまで至るから、偉大なる4番打者様は恐ろしい。
ご覧の通り、座席を破壊(笑)。即座にツイッターに破壊された椅子の写真があふれる。みんなどんだけツイッターやってるねん(笑)。それにしてもこの打球の威力たるや凄まじい。大体、球場の椅子なんてのはこうやって打球の直撃を受けることは想定済みだから、かなり強い素材でできていると思われるのだが、それをあっさり破壊してしまうのだから、やっぱりアナタは偉大なる4番打者様でありまする。今日は打って下さいますようお願いいたしまする…。
今日のクラシックなゲストは、近鉄の「18歳の4番打者」、土井正博選手。土井と言えば、西武の打撃コーチで白髪の人、をイメージするかもしれないが、僕らくらいの年齢になると、やはり近鉄の主砲にして「無冠の帝王」。どういう経緯があったのか、後に太平洋クラブライオンズに移籍。そこでようやく本塁打王を手にする。若くして、野村(南海)、大杉(東映)、長池(阪急)あたりと本塁打王争いをしたのが、思い出される。
ご覧のような通算成績。これはすごいね。ホームランバッターの印象が強いけど、生涯打率2割8分2厘というのが、この人の真骨頂。独特の打撃フォーム、クラスのおちゃめな子はよく真似ていたもんだ、小学生時代(笑)。「見て見てぇ~、近鉄の土井やるでぇ~」ってねえ(笑)。
ところで試合はどうかと言えば…。
三タテ食らうなんてのは、およそ45年のホークス人生の中で、数え切れいほど経験しているわけで、それ自体は別に珍しくもなく、終わってみればぶっちぎりの優勝だったシーズンにも、三タテを数回食らうこともわりとある話。だから「気にしないよ」と言いたいが、やはり自分がナマで見ている前で三タテ食らうと、気分良くはない。てか、めっちゃムカつく。
もうこうなると、試合の楽しみは、中盤の数イニングで行われる「南海式応援」や、オールドファンとの思い出の語らい、ビールの売り子のねーちゃんの品定めくらい。そしてバカなアタシは、7回表の「南海ホークスの歌」を、喫煙広場でダべっていてすっかり逃してしまうという醜態ぶり。いかに試合への集中力を失っていたか、という証左でありましょう。
第8回戦(H・3勝5敗0分)
勝:松葉(2勝1敗0S) 負:ウルフ(4勝2敗0S)
観衆:32,126人
2回裏の敵軍攻撃ですべて終了。というか、1回表の無死満塁という最高の場面で、偉大なる4番打者様が、相手の術中に見事ハマってゲッツーに倒れた時点で、はい終了!。「まあ、ここは1点献上してもいいよ」という策にまんまとひっかかる4番打者様は、なんと心の広い素敵なお方でありましょう! この光景、昨日の1回表にも見たよな…。
スタンドは、昨日以上の怒号と罵声の雨あられ。もはや何を叫んでいるのか、意味不明(笑)。「おっさん~!!」まではわかるけど、あとは「うんじゃがんじゃ、いんぐりもんぐり、うあぁがぁげろげろ~うぎゃ~~どりゃ~~、うんたらかんたら!」みたいな(笑)。
で、あとはもう、上述の通り、「気楽に球場ライフを楽しみませう!」な気分で過ごした次第。
そんな中で光明は、一昨日に続き、森唯斗の好投。この日は先発ウルフが2回途中に右肘の痛みを訴え降板。その後を引き継いで、5回2/3を、打者20人に対し、被安打3、奪三振3、四死球0の実に安定したロングリリーフで、立派に責務を果たす。これでまた評価はぐっとアップ。頼もしい投手の登場である。緊急登板にもかかわらず、これだけ投げることができるというのは、日頃からきちんと準備できているということ。リハビリ組で調整中の寺原よりもずっとずっと頼りになる存在になってゆくんじゃないかな。投げっぷりやマウンド度胸がよく、下半身の安定感もあり、見ていて気持ちのいい投手だ。
こうして「OSAKA CLASSIC」は、見事に三連敗し、首位の座を明け渡し1.5差をつけられるという結果に。どうしても今年は、ここで勝てないなあ。これで5連敗。まあそんなシーズンもあるわけだけど、気に食わんねえ。
「OSAKA CLASSIC」については、昨年ほどワクワクしたり感傷に浸ったりということもなく、淡々と三連戦を過ごしたという感じ。去年みたいに「南海ホークスの歌」で号泣することもなく、ニコニコして歌っていたしね。「南海復刻」についてはかなり食傷気味。
何度も言うけど、こういうのは20年に一試合、百歩譲って10年に一試合くらいがちょうどいい。こう毎年毎年やられると、逆に南海ホークスの思い出が色あせてしまうような気がして怖い。「20年ぶりに見つけたアルバムの中に広がる、あの懐かしい日々の光景」のような存在でいてほしい、南海ホークスには。しょっちゅう再放送している時代劇やアニメのような存在にはなってほしくないなあ…。それほどに大切なんだ、この思い出は。
試合後、大正駅近くの王将でちょっとした宴。すでに試合の事なんて忘れて、飲んで食ってしゃべってと宴は続くが、小生は途中でお暇して帰路につくこととした。
尻無川にかかる岩松橋の上から、岩崎橋方向を見た夕闇迫る風景が美しく、ぱちっと一枚。偶然の産物とはこのことか、結構きれいな風景が撮れた。思わず、大阪球場の追い出し囃子だった、ニニ・ロッソの「夜空のトランペット」が頭の中に鳴り始める…。勝ってこの気分に浸ると、間違いなく泣いちゃっただろうな…。それはまた次に南海ホークスと出会う日までのお楽しみにしておくとするか…。
野球は南海!
(平成26年5月18日 大阪昼間試合)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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