Go! Go! HAWKS 2012
ホークスvs タイガース 3回戦(交流戦)
1年ぶりの阪神甲子園球場であります。
徹頭徹尾骨の髄まで「パシフィック・リーグ」な小生ですから、めったなことでは甲子園には行きませんが、セ・パ交流戦で我がホークスが「関西社会のファシズム」タイガースと対戦するからには、「一党独裁」を打破すべく、応援に馳せ参じねばなりません。
さて、阪神電車の甲子園駅を降りたらいきなりやってくれるじゃないですか。
まず、三笠宮家寛仁親王殿下の薨去にあたって、半旗になっていない!阪神の車窓から見えた小中学校のいくつかが、半旗を掲げていたのを見たので、非常に残念に思う次第。
さらには!
我が軍の球団旗が逆さまに掲げられている!
アタシのような小心者は写真撮るのが精一杯でしたが、お友達に文句言いの人、否、正義感の強い人いて、近くの客線整理員に言いつけて、後に修正された模様…。
半旗はさておき(さておけるわけでもないのだが)、我が軍の球団旗の件はどう考えてもおかしいだろう!気ぃつかんはずがない。
それとも…
アホなんですか?
こうして我々は、ビジター球団やファンに対してもてなしの気持ちなど一切ない、悪意に満ち溢れた邪悪な殿堂へと誘われてゆくのであります!
<阪神ファンの人、気ぃ悪うしたらゴメンやで。けど、あんたとこ、全体にこういう風に思われてるんやから…。知ってる思うけど。>
例により、レフトスタンドの一隅に設けられた「ビジター応援席」なる隔離ゾーンへ押し込まれる我々は、見渡す限りの虎ファンに囲まれて、鷹の勝利を後押しすべく大声援を送るのであります。
一見、多勢に無勢、どんなに声を張り上げてもかなうものか、と思われるでしょうが、確かに声のボリュームではそうなのですが、それだけにこの空間で勝った時の喜びは、何物にも代えがたい爽快感や征服感を味わえますし、投手がピンチを背負い、トラの大歓声の中、ピシャリと抑えた時の「どうだ!参ったか!」ってのは、この一隅のビジターファンにしか味わえない瞬間だと思いますよ、ほんと。
そして、
我が軍は2-1で勝利しました!
10安打を放ちながら、相手のメッセンジャーにココという場面を上手く切り抜けられ、最終回の守りは、馬原、ファルケンボーグを欠く現時点での「守護神」森福がヒヤヒヤのクローザーぶりを発揮しての勝利。
一方で、今季初先発の大場が6回を1安打9奪三振ゼロ点に封じこめる快投。打線も何気に調子を取り戻しつつあるペーニャが先取点をたたき出し、細川が
「まさか!」
の左翼線ギリギリ、あと少しでさく越え!の適時二塁打。
―だって、次の打席の投手大場に向かって「大場~、細川でも打てたんや!お前も打てる!」って野次が飛ぶくらい、細川の今季の(今季も)打撃はヘろへろなんだから…―
メッセンジャーが決して悪くなく、どちらかと言えば不振のトラ打線に助けられた感もあるけど、勝てばそれでよし。
ぼくが、大場です!
まあ、なんと言っても大場でしょう。外野席の一番遠いところから見ていても腕の振りがよく安心感を抱く好投でしたね。この調子でぜひとも先発ローテーション入りを果たしてもらいたいものです。
まあ、ホークスは前日の広島戦での勝利までは、引き分けを挟んで8連敗という屈辱的状況だったわけだけど、長いシーズン、144試合のうちにはそんなことがあっても不思議じゃないから、ってくらいに考えてはいたが、やはりこうして連勝すると気分はよろしいものです。(翌日は負けましたけどw)
もう聞き飽きた今年のホークスの枕詞「和田、杉内、ホールトンの43勝が抜けて…」は、確かに痛手ではあるけれど、だからと言って、最初から「マイナス43勝」が確定しているわけでもなく、この日の大場のように現有戦力が普通に力を発揮すれば、「抜けた穴」はそれほど大きな痛手ではないでしょう。
大きな連勝は必要ありません。同時に大きな連敗も今回限りにして、着実に首位戦線への回帰を目指してくれれば、晩夏から秋口にかけての戦いが楽しいものになるのは、間違いなし!
今回もまた、贔屓の引き倒しの観戦記でござりました。
(平成24年6月10日 阪神甲子園球場)
在大阪香港永久居民。
頑張らなくていい日々を模索して生きています。
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