【訃報】正司玲児師匠…*旧ブログ

夫婦の“どつき漫才”で知られる漫才コンビ「正司敏江・玲児」の正司玲児(しょうじ・れいじ、本名・及川玲児=おいかわ・れいじ)さんが10日午前10時32分、成人T細胞白血病リンパ腫のため大阪府内の病院で死去した。71歳。通夜は13日午後7時、葬儀・告別式は14日午前11時半、大阪市北区長柄西1の7の13、大阪市立北斎場で。喪主は長男、孔児(こうじ)氏。……


あー。ついこの前NHKの『上方演芸ホール』に出てはったのに。
もうあの頃は悪かったんやな…。

最後にこの「夫婦漫才」の高座を見たのは、えーと、、、
2008年の5月25日、B1角座閉館前のさよなら公演でした。

ほんま、小学生の頃の敏江・玲児はすごい人気で、角座=松竹芸能の大看板で、夕方6時台のお笑い番組のメーンで…と、とにかくすごかった。
同じ年代で、松竹ならレツゴー3匹、若井ぼん・はやと、ちゃっきり娘、吉本にはやすし・きよし、コメディNo.1、カウス・ボタン、Wヤングらがいて、みんな若手だったけど、松竹、吉本の看板背負って大奮闘してた。
従来の漫才と違い、ネタがスピーディーで、動きがあって。古い戦前からの漫才さんもまだ多かった時代だけに、年配のお客には「見苦しい」と思う人もいただろうけど、僕ら小学生には眩しい存在だったなあ。
だから当時の角座や花月、あるいはテレビの寄席番組はとても楽しかった。

最後に見た2年前の敏江・玲児、そして先日見た由紀子・たか志の漫才も、今となっては古色蒼然とした、「古典」漫才だったけど、地方へ払い下げられた昭和40年代に首都圏や大阪圏で活躍した私鉄の主力列車に出会った時のような喜びを感じたものです。
しかし、あんなに動き回ってどつきたおす漫才、これからもないでしょうな。
そういう意味では、この年代の漫才さんでは特に印象深いお二人です。
我が家には、DVD、テレビの録画など、わりと敏江・玲児の映像があるので、またゆっくり観よう…。

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COMMENT:
AUTHOR: khiroott
DATE: 12/14/2010 19:27:53
小林信彦が「芸獣」と評した敏江の相手ができるのは、この人だけでしたね。ともに赤貧洗うがごとき境遇から、紅白に出演するまで成りあがり、離婚を経てもしがらみで芸を続けていました。
成人T細胞白血病は、エイズ同様性交渉などで感染する病気ですから、敏江もちょっと心配です。
(私のサイト、攻撃がきついので、コメント停止しています)
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COMMENT:
AUTHOR: leslieyoshi
DATE: 12/14/2010 23:59:54
To khiroottさん
敏江ちゃんは「芸獣」か~、なるほど小林信彦らしい言い方ですね。
「成人T細胞白血病」聞き慣れない病名でしたが、そんな怖い病気だったんですね。もう70歳を超える老人漫才コンビだから当たり前と言えばそうなのですが、ある時期から二人がひどく老けこんだな~と感じました。
>(私のサイト、攻撃がきついので、コメント停止しています)
見ていて怖かったです…。


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